富山市の子ども図書館を視察する小泉と委員たち |
今回の視察対象で最も興味分かかった柏アーバンデザインセンター。公民学のゆるい連合が、うまく機能している理由は何なのか |
福祉環境委員会の視察
5月15日から17日にかけて、柏市、岡崎市、富山市に行って参りました。有権者各位のご理解で、税金で見聞を広げさせていただける機会があることに、毎度ながら感謝。このような機会に恵まれながら、実は、小泉は視察初日の夜から発熱。万全の体調で臨めなかったことに反省することしきりです。健康管理ができてなくて、本当にすみません。柏市アーバンデザインセンターについて説明を聞く |
アメリカ軍軍用地の返還とゴルフ場をタネ地として、柏市は新たな都市開発を行っている。
従来型の開発では、行政が中心となったまちづくりが行われていたため、「まちづくりの断片化」が進展するという。
アーバンデザインセンターの方式では、官民公がそれぞれの人材・資産を持ち寄り、新たにまちづくりのセンターを作る。
アーバンデザインセンターモデルの採用により、柏の葉国際キャンパスタウン構想は成功事例として名を成している。
アーバンデザインセンターによる街づくりでは、社会の抱える課題にも効果的に対応できるという。
アーバンデザインセンター(UDC)の理念。公民学連携が第一に挙げられている。
小泉の感想
実際にこの方式で成果を上げている柏市には敬意を表する。が、長野市にこの方式が採用できるかについては、さまざまな議論の余地があると感じる。柏市の場合は、計画都市のタネ地があり、民間の不動産開発企業とは、ゴルフ場の経営者としての利害関係があったからこそ、うまく協力関係が築けたのだと考える。東京大学・千葉大学の協力も、そこに大学施設を設置しているから、ステークホルダーとして協力関係が築けた。公民学の三者がWin-winの関係が築けているのは、それが成立しうる環境がそこにあったからだと言えはしないか。
UDCは任意団体でありながら、作成する国際キャンパスタウン構想は、柏市の総合計画に影響を与えるほどの存在感となっているという。総合計画よりも上位の存在を許すという発想がいても大胆なものに見える小泉は、発想が古いのだろうか。柏の葉国際キャンパスタウン構想は数値目標を掲げるものの、公民学のうちの誰がその実現に責任を負うべきかについては、明確に定めていない。また、議会がその経営について、直接質問する場面もないとのことだ。
長野県は、信州地域デザインセンターを今年度立ち上げるという。県民一般が納得するよう説明責任を果たしながら、なおかつ成果も求められるセンター経営のかじ取りは、容易ならざるものだろうと想像する。長野県庁の手腕を見守り、その成果が長野市にも及ぶことに期待したい。
長野県は、信州地域デザインセンターを今年度立ち上げるという。県民一般が納得するよう説明責任を果たしながら、なおかつ成果も求められるセンター経営のかじ取りは、容易ならざるものだろうと想像する。長野県庁の手腕を見守り、その成果が長野市にも及ぶことに期待したい。