『全部言います!』小泉一真の市議会トーク: 議会改革

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小泉一真ポートレート 長野市議会議員: 小泉一真(こいずみかずま)
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2019/04/07

長野市議会は県内で最も不透明!? カッコよくしようぜ、みんな!!

行政からの政策説明の公開を求める
議会の透明度を高める措置をとるよう議長に申し入れる小泉一真・西村裕子市議

行政からの説明・協議・調整の場が、長野市議会は、「政策説明会」と称す非公式会議で、非公開。一方、県内の各市議会では、公式・公開で持たれているのが大半。これはまずいんじゃないの? 議員みんなで、長野市議会をカッコよくしていこう!!


事務局調査で判明!! 長野市議会の透明度は?
県内他市と比べ、長野市議会はオープンでないのではないか? 信濃毎日新聞報道が元となり、行政と議会間の説明・協議・調整の場の在り方について、小泉がそんな懸念を持つようになっていることは、今までもブログに書いてきた。

参考記事 
2019/02/16 市議の情報独占を打破しよう!! オープンな議会を求め議長に申し入れ-信濃毎日新聞等が報道!
2019/01/30「原則公開」なのに去年は全部非公開の会議!? 裏ワザ使わずオープンに行こうぜ長野市議会!! - 信濃毎日新聞アンケートを考察


信毎の記事からは、県内の各市議会では、説明・協議・調整の場が、それぞれの会議規則等で決められている全員協議会において、公開で持たれているのが大半であるとの印象を受ける。一方、長野市議会の場合は、「政策説明会」と称す非公式会議がそれに該当し、しかも非公開で行われている。これはまずいんじゃないの?
というわけで、今年2月15日、小泉ら無所属議員2名が議長あてに調査等の必要な措置を取るよう申し入れた。まずは正確な実態把握が必要との考えからだ。議長は調査を議会事務局に指示。



その結果が示されたので、市民の皆様と情報を共有したい。...オープンにいかなくちゃね。
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改革すべきは長野市議会

先月22日、議会運営委員会で事務局が示した資料(の一部)がこれ↑。年度末の繁忙期に短期間でこれだけの有用な資料を作ってくれた事務局に感謝。考察してみたい。
長野市議会においては非公開・非公式で扱われる議題※が、他市においては全員協議会において公式に、(原則としてまたは事実上)公開で行われている事例(資料では黄色に着色されている)が19市中14市と大部分を占めていると分かる。要するに、多くの他市議会では説明・協議・調整が公式・公開で行われていて、問題なしとされているのだ。長野市議会は県内他市議会に比べ、市民との情報共有という点で遅れている。議会・行政が持つ情報を市民と共有することは、民主主義の基本中の基本。本市議会は挽回に努めなければならないのは当然だろう。
※新規事業の実施計画等に関すること各種基本計画(パブリックコメントの実施及び結果に係るものを含む)に関すること
既存事業の見直し・廃止に関すること
公の施設の指定管理者候補団体の決定・モニタリング評価に関すること
条例の骨子等といった検討案の説明に関すること

だが、次のような私見を主張される議員もいらっしゃる。


「案件は、議会提出案件前の事案、各種審議会・運営員会等で協議中の案件、部長会議で決定していない案件です。
その案件を公開してしまう事は、市民に対して諸々の憶測が先行してしまう事を避けるために非公開とされて居る」
「公開する時は市長の記者会見なり議会(本会議又は各委員会等)に対し公式に議案提案・審議する段階で無ければ公開出来ない」


「各種審議会」は公開で開催される場合が殆どだ。「運営員会」というのはちょっと意味が分からないので言及しないが、部長会議で決定していないから公開しないというのも道理が立たない。情報公開条例では、そのような規定はない。同条例第7条各号の公開義務適用除外に該当するかどうかは、個々のケースごとに判断されるべきで、部長会議にかけていない件はすべて非公開とするのは粗雑な議論。後段の市長会見・議案にならなければ公開できないというのも、全く同様で根拠がない。
「市民には公開できないが、議員には公開できる情報」というものがあるとの解釈自体が、原則としてはありえない。同条例にはそのように議員と市民を差別して情報を取り扱えとの規定は、もちろんない。大体、議員には守秘義務がなく、政策説明会で知った情報を議員が公表しても法令には違反しない(議会自治として問題となる場合はあるかもしれないが)。それを重々承知の上で、市役所は説明している。
市民において「諸々の憶測が先行してしまう」というのは、市民に失礼な言い方。市民の情報リテラシーは、この議員が思うほど低くはない。市民を子ども扱いしてはいけない。本市議会の低い透明度について、問題は、市民の側にあるのではない。議会の、このような態度にある。

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最も透明度の低い市議会は?
次の資料は、県内各市議会における新規事業と提出議案についての説明・協議・調整の場の在り方についてのもの。


新規事業について、長野市と同様に非公開で会議を持っているのは、東御市議会だけ。だが東御市議会は質疑を全議会で行っている分、長野市議会よりはまだまし。長野市議会の場合、「質疑は会派ごとに分かれて実施」しており、各会派が相互にチェックし情報を共有できず、非公開で会派ごとに市役所と密談をしていると、市民から勘繰られかねない状況にある。
提出議案についての市役所のからの説明・協議・調整の場は、松本市、伊那市、大町市及び佐久市の各議会は公開で開催している。一方で長野市議会はこれも非公開となっている。
何れの場合も、市役所との説明・協議・調整の場の持ち方は、長野市議会が最も遅れているというのが実状なのだ。
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カッコいい市議会に!!
「得意わざ・情報公開」を身上としている小泉としては、このような長野市議会の現状は、はいささか残念。
「議員みんなで、長野市議会をカッコよくしていこう」と、呼びかけてまいりたい。県の都の議会なんだからさ。

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2019/02/16

市議の情報独占を打破しよう!! オープンな議会を求め議長に申し入れ-信濃毎日新聞等が報道!

行政からの政策説明の公開を求める
行政からの議会あて政策説明の公開を求める小泉一真・西村裕子市議

長野市議会は閉鎖的!?

先日ブログで書いたように、行政からの説明・協議・調整の場である長野市議会・市行政の「政策説明会」が非公開とされている問題が、信濃毎日新聞報道が元となって、急浮上しています

このブログ投稿で小泉は、次の問題を指摘しています。

1.「政策説明会」が非公式なものとして持たれており、市民に公開されていない。同様の趣旨の「全員協議会」(全協)が、県内19市中16市議会において、原則公開で公式な会議として行われている。
2.政策説明会の「協議・調整」が、会派ごとに分断されていて、全議員参加で行われていない。


議長に文書で申し入れ

小泉は、問題意識を共有する西村裕子議員(無所属)とともに、昨日、議長あてに文書で申し入れをして参りました。
文書では、信濃毎日新聞の報道内容に触れながら、次のように長野市議会の行動を促しています。

1. 県内他市議会に対し、次の点に係る照会を行い、結果を議員に通知すること。
・全議員が参加できる「市長が行政課題などについて議会側に説明し協議、調整する場」としては、どのようなものがあるか。全員協議会以外にあるなら、どのような運用実態か。また、それらは公開を原則として行われているか。
2. 1の調査結果を元に、本市議会における説明・協議・調整の場の制度設計について速やかに評価し、必要であれば見直しを図ること。


信濃毎日新聞が報道

信濃毎日新聞は本日2019年2月16日朝刊地方版で、小泉・西村議員による議長申し入れを報道しています。


【市側の非公開会合在り方検討申し入れ 長野市議2人が議長に】
...西村裕子氏と小泉一真氏は15日、市長ら執行部から議会側への施策の説明や調整の場となっている非公開の会合「政策説明会」について、「必要であれば見直しを図る」ことなどを小林治晴議長に申し入れた。在り方が「不透明との印象を市民に与えかねない」としている。
(中略)
 申し入れは、県内他市では議員全員協議会(全協)を「行政課題などについて議会側に説明し協議、調整する場」とし、市民に公開している例があると指摘。県内他市の議会の状況を調べ、政策説明会の在り方を評価、再検討するよう求めた。小林議長は「議会運営委員会で意見を聞いて対応を検討したい」と述べた。


無所属だから言える議会改革

議会への政策説明・協議・調整の場についての公開状況は、地域の購読率一位の新聞一面で論じられた問題であるにも関わらず、小泉・西村氏の両無所属議員以外の会派所属議員の反応は希薄です。長野市議会がこれほど明白な問題を抱えていても、議員の情報特権を墨守したい議会ムラが阿吽の呼吸で表ざたにしないのではないかとの市民の懸念に、議会は逃げずに正面から向き合うべきです。

ちなみに西村議員は、公費飲食問題についての小泉の発言を咎めた不当な戒告動議にも、ただ一人反対しています。
この時と同じ構図で、議会ムラが正論を力ずくでウヤムヤにするようなことがあってはならないと考えます。



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2019/01/30

「原則公開」なのに去年は全部非公開の会議!? 裏ワザ使わずオープンに行こうぜ長野市議会!! - 信濃毎日新聞アンケートを考察

県内市議会の84%が全員協議会を公開! 長野市議会は...?

121日の信濃毎日新聞(信毎)1面の見出しに、小泉はぶっ飛んだ。



「県内議会本社アンケート」
「全協『原則公開』市84%



※全員協議会:長野市議会の場合、全議員で構成され、「市政の重要な課題、災害、議会の運営に係る重要な事項等について協議又は調整を行う」目的で、議長が招集する。地方自治法等による全国一律な定めはなく、各地方議会は独自のルールで運用している。
おいおい、長野市議会の全員協議会(全協)って、殆ど公開してないよな。この分野で長野市議会は、下位16%以内ということ? 有権者への公開度が低いのは、問題じゃないかい...? 

だが記事を読み進めると、こうも書かれている。



「全協の傍聴について『議長や委員長の許可が必要』と回答したのは須坂、飯山、千曲の3市議会...
グラフは信濃毎日紙面から引用



あれ「議長や委員長の許可が必要」な3市に、長野市議会はカウントされていない。さりとて長野市議会の公開「全協」って、ちょっと思い出せないのだけど...。一体どうなっているのか。

「原則公開」だが平成30年は全て非公開!?

長野市議会事務局に照会すると、次のような回答が返ってきた。
規則上は公開が原則。だが、例として平成30年中に開催された全協は3度あるが、全て人事案件につき非公開。人事案件というのは、教育委員会、農業委員会、民生委員等の選任に係るもので、全員協議会では個人の資質-つまりプライバシーに係る問題-を質す場面が想定されることから、非公開とされているものと小泉は承知しており、この取り扱いに異論を感じたことはない。しかし、長野市議会の場合、全協といえばこの非公開人事案件が殆ど。例外であるべき非公開の扱いが、半ば慣例化しているという実態にある。

長野市議会の特殊性

公開が原則でも、公開された全協は殆ど開催されていない。そのような長野市議会の特殊性に気づかせてくれた信毎の記事は、流石だ。信毎は当該記事で、全協について次の様に説明している。



市町村長が行政課題について議会に説明し協議、調整する場である「全員協議会」(全協)



すでに読者はお気づきだろうが、全協には様々な議題の下で開催されうる。長野市の場合は人事案件のものが殆どなのだが、他の市町村ではむしろ「市町村長が行政課題について議会に説明し協議、調整する」という議題の方が一般的なのだ。-まあ人事案件も、狭義には説明・協議型の全協に含まれるといえなくもないが、やや特殊なタイプだろう。
では、長野市議会では、行政を交えた説明・協議型の会議は開かれていないのか。そんなことはない。但し、会議規則から外れた非公式なものとして開催されている。

裏道を行く長野市議会

長野市議会における説明・協議型の会議は「政策説明会」と呼ばれていて、非公開。議長が招集した全員協議会ではない。だから信毎アンケートには全協が「原則公開」と答えても、ウソをついているわけではない。だが、如何にも裏ワザ的だ。何が「原則公開」か、こんなのごまかし、チートじゃんと、市民から批判されかねない。...信毎のアンケートの訊き方にも、チートを許さない工夫がほしかった。


議員の「情報特権」は廃止せよ
そもそも、なぜ、政策説明会が非公開なのか。小泉には未だに理由が分からない。勘違いしている議員もいるが、地方議員に守秘義務はない。従って、政策説明会の内容を小泉が市民に知らしめても全く法的には問題がなく、実際に小泉がそうしてきたのは、読者ならご存知のとおりだ。要するに、非公開にしても、意味がないのだ。
議員とは、市民よりも情報を早く入手し、独占したいものらしい。それが議員のステータスだと彼らは信じている。だから、自分たちが知らされていない新規事業等を新聞がスッパ抜くと、クレームを入れる。くだらないと、小泉は思う。市が議会に出す情報は、タイミングの違いこそあれ、いずれメディアを通じて市民が知ることになる。その程度の情報を独占することで自分を大きく見せるなどというのは、狭い了見ではないか。議会と同時に市民が知ることとしても、全く問題がないどころか、市民にとっては、有益だ。
真に重要な情報とは、市は議会に進んで説明しないものだ。議員が努力してつかむしかない。たとえば最近では、NAGANO DESIGN WEEKの主催者が、5歳児が死亡する火災を出したTOKYO DESIGN WEEKと同じで、しかも事件はまだ落着していない、という件とかね。しかし、こういう重要な情報を市が隠していたことを批判する議員はいない-訳がわかりませんわ。
閑話休題、長野市議会も県内の他の議会に倣い、説明・協議の場を市民に公開すべきだ。議員の持つ詰まらない情報特権など、廃止してよい。信濃毎日新聞は、次の様に報じている。



全員協議会は、かつては執行部側と議員による打ち合わせだという閉鎖的な感覚があり、「両者で裏取引をしているのでは」と思う市民もいた。
(広瀬克哉 法政大副学長)



議会が何をしているのか分からないという市民の声は、しばしば聴かれる。そこにいかがわしさを市民が感じることの無いよう、議会は自らの行いについて透明度を高めなければならない。
でしょ?

公開全協への切り替えを急げ
説明・協議型の会議である「政策説明会」については、一昨年、従来の手法を改める機会があった。その際、小泉は全員協議会として再編すべきであること、主催者がはっきりしないやり方は改め、議会が主催するべきであること等を主張した。もちろん、姑息なチートではなく、本当の意味で議会と情報を市民に公開するべきだという思想が背景にある。
しかしこれらの課題については、各会派間で意見の集約に至らなかった。全議員が参加する、共通の「説明」の場は持たれるようになったものの、主催者不詳、非公式、非公開で行われている。「説明」の場については、即時公開のうえ、準備を整えて全員協議会への切り替えを図っていくべきだ。

会派制度の弊害
説明・協議のうち、「協議」については、会派ごとに分断した形で行われているのが実情だ。協議も全議員参加とするべきだとの意見はあったのだが、一部の会派のわがままにより、実現に至っていない。「協議」の熱心さに、各会派ごとに異なる傾向があるのも、その要因かも。


会派横断的な意見集約に柔軟性がないと、小泉は長野市議会に思うことがある(小泉をいじめる時は結束するが)。「協議」も全会で行うとすれば、他議員・他会派の意見を予め知ることができ、議会本番での意見のすり合わせもやりやすくなる可能性がある。自分とは異なる視点から質す他の議員の知見から得られる情報は有益であり、議会全体で共有すべきだ。
だが長野市議会は、現状ではこれと正反対。他の会派と一緒に協議しないから、連携の手がかりをつかめない。妥協点を見出せない。これがさらに、会派間の分断をより深める負のスパイラルに陥っているとすれば、市民の利益につながるのだろうか。
政策説明会の「協議」の部においても、全員協議会に位置づけていくべきだ。


隣の須坂市では議員改選が終わったばかりだ。選挙にはならず、無投票に終わったと言う。今の長野市は、まだ議員のなり手不足を感じる段階にはない。しかし、人口減少の時代にあって、それに備えていく危機感は持つべきだろう。議員と市が意見を交わす全員協議会を傍聴できる環境を整えておくことが、議員の職に関心を持つ市民を育む一助になると、小泉は考える。
長野市は県都であり、その議会の公開度が県内の他の自治体に遅れることがあってはならない。


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2018/08/26

【地方議員なり手がいない⇒報酬上げればOK!】では、議長失格!

「長野県内64%『議員なり手不足』」の意味は!?

今朝の信濃毎日新聞の1面トップ記事の見出し。
「対策『報酬上げトップ』」と続き、2、3面にも「報酬増 期待と慎重論」と展開される。

県内自治体議会の議長さんの回答が元となった記事。長野市議会の回答は、なり手不足を「どちらかといえば感じる」とのこと。うーん。無投票や定数割れは今のところ回避できているものの、このまま人口減少と高齢化が進展すれば、特に中山間地域で早晩、なり手不足もあり得るだろうと小泉も考える。
それはさておき。

カネが最大の解決策なのか?

議員のなり手不足の対策として議員報酬のアップを、回答者の65%が挙げたのには、正直言って驚いた。
何事も、解決するにはカネが必要な場合はある。しかしカネで解決するのは、最も安易で芸のない方法に違いない。地方議会には、政策提案能力が求められている。議会の持続可能性の確保のために、「カネを出してください」と言えば市民は何と思うか。

「議会は能がないのか。カネより先に、まず知恵を出せ」
そう言われて、ますます議会への理解が遠のき、有能な人材がそれを敬遠して、なり手不足に拍車がかかるなら、笑えない皮肉だ。率直に言って、真っ先にそんな回答をするような人は、議会や議長に向いていない。



「カネが要ります」と言う前に


今、議会が考えなければならないことは、将来の後継者が参入したいと思えるように、議会の情報を積極的に、分かりやすく提供し、さらに市民との関係を構築しておくことだろう。市民と議会の、より身近でフランクな連携が、選挙への心理的なハードルの高さを減ずる手立てとなると、小泉は考えたい。
例えば、飯綱町議会の政策サポーター制度などが参考になるだろう。長野市では、議会報告会の回数や時間を拡大することを検討してもよいのではないか。
また、議員に限らず、気持ちよく仕事ができる環境を整えることの重要性は、有権者各位にはご理解いただけるものと思う―長野市では議員不祥事が続いている中で、こういう言い方は僭越と思うので、議会についての一般論と思っていただきたいのだが。議会のモチベーションを上げるには、議員という仕事への有権者の理解が良い薬だ。議員がダメでも、ダメな議員を選んだのは有権者。なり手不足に陥ったなら、ダメな議員をダメと切り捨てても生産的でない。ダメ議員を育てるという発想を持っていただけるとありがたい。一期やらせて成長しないなら、次の選挙で考え直せばいい。
立候補者は、その人なりの求める理想があるからこそ、選挙というリスクに敢えて挑むものだ。しかし仙人でなければ霞を喰らうわけにもいかず、生きるにはお足が要るのが、現実。報酬水準が選挙のリスクに比べて安すぎれば、議員に有能な人物を充てられず、議会制民主主義が十分に機能しない懸念は、確かにある。報酬アップは一部の議会では必要な措置だろうし、今後の人口減少の下で進む議員のなり手不足という事象に鑑みて、その考え方を整理しておく必要があるだろう―長野市議会の報酬を上げろと小泉は言っているのではないので、念のため。

議員報酬の矛盾と落とし穴!?
さて、大雑把な言い方をすれば、各市の議員報酬は、その地域特性や経済状況、民間賃金水準等の時事的な条件を総合的に勘案して決められるということになると思われる。しかしこれは建前に過ぎないのではないか。
人口と市長・議員の報酬等月額
人口と市長・議員の報酬等月額(平成29年1月1日現在)
長野市特別職報酬等審議会資料から小泉一真作成

このグラフに見られるように、県内各市の議員報酬の多寡は、人口の大小に一定の相関があると言えるだろう。建前とは別に、人口が少なければ給料も低くて当然、議員の給料は市長よりも割安で当然という発想が背景にある。
基本的に、各市行政が持つ権限に大きな違いがあるわけではない。人口が多くても少なくても、各市の行政がこなさなければならないメニューの数はそれほど変わらないだろう。地方議会の仕事は行政のチェックがメインだから、チェックすべき項目の数-つまり議員の事務量-は、人口が少なくても、劇的に減るものではない。なのに、飯山市の議員の給料は、長野市の議員の半分以下だ。これは妥当なのだろうか? 
実際、飯山市長の給料は
長野市長の66%ほどで、議員ほどの格差があるわけではない。各市の権限は対等だと前言したが、長野市は中核市として県の権限の一部が委譲されているし、連携中枢都市として周辺自治体との連携業務の核ともなっている。飯山市長の給料が長野市長の7掛け弱となっているのは、だから「まあ、こんなもんだろう」という値ごろ感がある。一方で、飯山市議会議員の給料は安すぎる。県内だけでなく、全国の大勢として、地方議会では同一労働同一賃金原則は当てはまらない現状と考える。

議員報酬は安いほど良いのか?

よほど知的水準が高いと思える人物でも、議員報酬なんて安いほどよいと考えている場合があって驚かされる。だからポピュリズムに訴え、選挙で議員報酬削減を公約する候補者も珍しくない。一方、グラフで見れば、市長の給料は議員よりも割高に映るのだが、有権者からの引き下げ圧力は議員よりも弱いように思える。これは不思議な傾向ではないか。市長には4年間で数千万円の退職金が支給される。一方で議員に退職金などはない。それでも、市長の高給は咎められず、市議への風当たりは強い。
小泉は、長野市議会を含め、安易な議員報酬の引き下げには、引き上げと同程度に慎重であるべきだと考える。カネが欲しくて言うのではない。人口の序列が実質的な議員報酬額決定の一要因だとすれば、ある地方議会の報酬削減は、その周辺のより低人口である自治体議員の報酬削減を促す圧力となり、なり手不足を更に促進しかねない。特に県庁所在地の議員報酬額増減の影響は大きいだろう。
このような傾向は、変えた方がよい。
地方議会報酬算定については、人口に大きく左右されない、同一労働・同一賃金原則に基づく、全国的規模での体系化と再編が必要だと考える。

議員報酬算定の基準を作れ
今までのやり方を改めて、全国どこの市でも通用する、統一的な議員報酬算定モデルを作る必要がある。長野市も飯山市も同じ給料! とまでラディカルなものにせよと言うのではない。ベースになる基準額は一定にして、政令指定都市、中核市、連携中枢都市等は、それに加算額を設定できるものとすればよい。全国的には、極端な議員報酬の多寡があるが、それも同時に是正される効果もある。

議会と言うのはプライドが高く、国がそんなことを言い出すと地方議会の自治への干渉だと反発が出てくる予感がする。だから市議会議長会等で研究し、自主基準を作るのがよいだろう。




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2018/05/23

完全アウェイの猿芝居に小泉乱入!! 公費飲酒事件の幕引きは許さないっ

2018.05.23 SBCニュースワイドから


速報!!

千曲衛生施設組合を舞台にした組合議員等による公費飲食事件。昨年10月発覚の件だから、議長が小泉なら、というか並みの議長なら、議員の公費飲食により市民が被った損害はとっくに回復し、組合は正常化していて良い頃。どーしてこうも、時間がかかるのか。公費飲食した現職議員のハンコをあつめ、自主返納はやめましたと、議長以下の議員が雁首そろえて組合長(千曲市長岡田昭雄氏)に報告に行くという意味不明の挙が、本日あった。
SBCのニュースと原稿が、現時点では事件概容をよくまとめているので引用したい。なおキャプチャ画面に付したキャプションは小泉による。




SBCニュースワイド 2018.05.23

千曲衛生施設組合食糧費問題・公選法違反のおそれがあるとして返納断念

千曲市などでつくる「千曲衛生施設組合」が歓送迎会の費用の一部を公費から支出していた問題で、組合の議員は公職選挙法に抵触するおそれがあるとして当初の方針を撤回し、自主返納はしないことを決めました。
この問題は千曲市と長野市、坂城町でつくる一部事務組合「千曲衛生施設組合」が議員の歓送迎会で費用の一部を公費から支出していたものです。(中略)
きょうは組合の議員(中略)が組合長の岡田昭雄千曲市長を訪れ、当初の方針を撤回して自主返納を断念する考えを伝えました。



千曲衛生施設組合議会議員の荻原光太郎千曲市議はこの中で、「寄附の禁止に該当する恐れがあり、返納については残念ながら見合わせざるを得ないことと判断した」と理由を説明しました。
「ん?」想定外の小泉の行動にとまどう千曲市長
きょうはこの問題を追及している小泉一真長野市議が飛び入りで出席し、自主返納に替わる方法の検討を求める一幕もありました。(後略)
小泉の発言を制止しようと焦る荻原光太郎氏(千曲市議)






破たんした論理

自主返納が公職選挙法に抵触することは、今年2月の議会で小泉が指摘していたこと。だから小泉は自主返納ではない方法でお金を返すべきだと主張したのだ。それを突っぱねておきながら、公職選挙法違反のリスクを今頃になって主張し、市民に与えた損害回復の断念を正当化し幕引きを図るとは、笑止千万。

小泉外しで密室の談合?

議員たちが提出した文書内容も、今日このような申し入れを組合長に対して行うことも、小泉には知らされていない。市長の前に並んで座った議員は組合議会の「代表」なのだそうだが、いつどのような手法で決めたのか。小泉は知らない。

完全アウェイで退かず

公費飲食事件の収拾に手間取る
議長・宮崎治夫氏
(長野市議会議員)

市長室から出て行けと、宮崎治夫議長(長野市議会議員)は言った。

「衛視を呼んでつまみ出したらいかがですか」

当然、そんな権限は彼にはない。もっとも、彼は「衛視」という言葉が分からなかったようだが。
部屋にいてもいいが、
市長の前に座るのは議会の代表だから、後ろに下がってくれと懇願されても譲らなかった。


「ここは議場ではない。文書は一部の議員が勝手に作成したもので、議会が権威づけたものではない。従って、あなたの指示に従う義務はない。そもそも彼らを自分の代表と認めた覚えもない」

初めて入った千曲の市長室で、周囲の全部が自分を疎外する人物たちの中で、ここから一歩も退くな、幕引きにさせるなと、小泉は自分を鼓舞しなければならなかった。
公費飲食の善悪の判断といい、公職選挙法の理解といい、議会制民主主義の尊重といい、議員のあるべき水準に達している者が、組合議会には果たして何人いるのか。認めるには残念至極な現実だ。

悪事千里を走る


「セレモニー」と、今日のできごとを市長の秘書は呼んでいた。「会場を貸すだけ」とも。凡そ市民に迷惑をかけた当事者の秘書らしからぬ、軽い言葉だ。上司の人柄が反映されているからなのだろうか。千曲市長も組合議会議員も、反省している様子が見られないのは、どうにも不思議だ。
だが、議会の代表ですと、しゃあしゃあと市長の前に座ってテレビに映ろうとする議員たちの一方には、小泉に情報をリークしてくれた議員たちがいたのも事実だ。この情報がなければ、小泉は市長室に乗り込むこともできず、メディアは幕引きやむなしの論調に終わったかもしれない。彼・彼女らの勇気には敬意を表し、次には小泉と行動をともにしていただけるものと信ずる。

市長室を出た後、坂城町のある青年が小泉とともに、千曲市役所前での街頭演説に、並んで立ってくれた。正しいことをするのに、遠慮は要らないのだ。

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2018/02/05

監査委員というお飾り―公費飲食の懲りない人々

千曲衛生施設組合・千曲衛生センター

職務放棄の監査委員:

「...本件請求について監査することができない。―千曲衛生施設組合の公費飲食事件に対する住民監査請求を受理しないすとる監査委員通知を、小泉は唖然として眺めた。この不受理を、信濃毎日新聞は今月3日の社会面で報道している。東北信版でもないし、前回のような第3社会面でもない。つまり、公費飲食事件への世論の関心は高まっているということだ。であるにも関わらず、監査委員が「監査することができない」と門前払いしたことは、世論に応えるべき職責を果たしていないと批判されよう。
不受理通知の全文を次に示す。



公費飲食に対する住民監査は門前払い from 長野市議会議員小泉一真

組合ぐるみの不正体質:

小泉は公費飲食事件について、市長・町長・議会・監査委員らによる「組合ぐるみ」のものだと指摘してきた。それを隠そうともしないのが、今回の不受理だと言える。監査委員が「監査できない」とする論理を、次に引用する。


監査委員は、地方自治法(中略)第199条の2の規定により自己に関する事件又は自己の従事する業務に直接の利害関係のある事件については監査することができないとされており、本件請求においては監査委員2名全員が法第199条の2の除斥事由に該当することから、本件請求について監査することができない。


本件請求は、確かに2名の監査委員に対し、飲食に費消した公費を賠償せよと求めている。しかしその他の特別職43名に対しても同様に損害賠償を求めているのだ。2名の監査委員の監査ができないから、ほかの大多数である43名も同時に免責されるとの監査委員判断は、如何にも不合理だ。監査委員に対する請求は却下し、その他の特別職に対する監査請求は受理することとしても、地方自治法上は何らの不都合は生じない。というより、それこそが監査委員に求められた職責であると言えるだろう。であるにも関わらず、監査委員以外の特別職に対する監査請求までをも不受理とするのであれば、組合ぐるみのかばい合いを、市民はそこに見ることだろう。
代表監査委員・小山岑晴氏(元長野市議会議長)

千曲衛生施設組合議会選出監査委員 
小玉新市氏(千曲市議会議員。写真はFacebookから引用)

監査委員というお飾り:
特別職らによる身内の宴会が公費で賄われていたことについて、監査委員は見逃してきた。恐らく、組合が設立された昭和35年当時から。そればかりでなく、監査委員自らもその飲食の輪に加わってきた。その不当性について監査請求すると、不受理として恥じるところもない。一体、何のための、誰のための監査委員であるのか。市民がそのような疑問を抱くのは、当然だろう。百歩譲って、不受理にせざるを得ないのは法理の導くところだとしても、監査委員は公費飲食に関わったことの善悪をどのように認識するのか、また自ら招いた市民の不信に対する責任をどのように果たすのか。これらについて明らかにすべきだろう。
住民主権という原則を、忘れてはならない。


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2017/12/07

【速報】やったぜ勝ち越し!! 2勝1敗の議会一般質問

一般質問終わり!!

やー、今日の一般質問は山が多くて緊張しまくりだった。
三つ質問して、星は二勝一敗の勝ち越し。

スパイラル活用してSAPPORO-NAGANO2026に向けた共同研究提案



「オリンピックの遺産・レガシーの活用で環境負荷と経済負担を極小化し、持続可能な世界初の『分散開催』オリンピックを生み出すことに、長野市が役割を果たし世界に貢献する好機と考える!」
と熱弁振るう小泉。
しかし答弁趣旨は、札幌が言ってきたなら長野もお相手いたします、程度のもの。
情報収集ぐらいはするんですよね? と食い下がってみたが、「する」という答弁は返ってこなかった。全くやる気なし。
「そのような受け身の姿勢、待ちの姿勢が、現在のスパイラルの窮状を呼んだと指摘しておく」
と皮肉を言うのが精いっぱい。完敗、残念。



議会にも知らせない施設廃止リスト


議会にはこういう資料を提供するという程度のハナシだけで、具体的なリストの提供はしてこなかったと認めた総務部長。他の議員もこのリストの存在を知らなかった模様。小泉が議会に資料を提供せよと迫るのに、よほど触れてほしくないツボだったのか、ノラクラ答弁で逃げ回る総務部長。
頭に来て「議事進行に意見」(現職議員でいちばんよくこれを使うのが小泉♪)と、質問の残り時間を示す時計を止める。
「小泉が意味するところは明白で、当該資料を議会に提供し説明せよと求めている。議長は答弁するように指導してください」
ダメ元で議長に要請。ところがこれが効いた。地元の施設が「用途廃止」なんて資料を議員が知らないなんて、どの会派の議員でも許し難いことなのだ。議長が議会への説明について答弁するように総務部長に求め、機会があれば説明するとの答弁を引き出した小泉。
本会議終了後、廊下で他の議員と雑談。やはり、ワークショップの場では、議論を市行政が誘導しているのだとか。その最初の小道具がこのリストなら、ちょっとひどい。議会を敵に回すと怖いと、市役所には分かっていただかないとね♪

公費で議員が飲み食い


議長が廊下で、議会運営委員会にかけると教えてくれた。よし、これで不明朗な支出に、議会が説明責任を果たせる。
正直に言って、世話になった議員も、宴席に加わったメンバーの中にいる。これを議会の場で公にするかどうかは、だから随分と小泉は迷った。だけど、市民目線から見たら、埋もれさせてはいけないハナシ。議会と市民と天秤にかければ、答えはおのずと明らか。
まあこれで小泉はまた議会から嫌われるんだろうな。


というわけで、実りある議会一般質問でありました。
今議会から、新人議員が2人出席している。小泉の仕事ぶりに、たぶん驚いただろうと思う。資料配布も議事進行意見もしつこい再質問も、真似してほしいなあ。本気のガチンコ議論が、議会活性化に結び付くのだ。


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定例会ごとに発行される 長野市議会広報紙「市議会だより」 。小泉一真が委員を務める編集委員会で、市民を欺くようにも見える紙面内容が決定されました。 「✖は〇に」「〇は✖に」 採決を捻じ曲げる広報?  「市議会だより」は、毎号、各議案等について会派ごとの賛否を示す「審...