「市議会だより」はフェイク・ニュース!? 採決ゴマカシ表記を編集委員会が決定? 小泉一真は退席して抗議!!|『全部言います!』小泉一真の市議会トーク

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2022/10/06

「市議会だより」はフェイク・ニュース!? 採決ゴマカシ表記を編集委員会が決定? 小泉一真は退席して抗議!!


定例会ごとに発行される長野市議会広報紙「市議会だより」。小泉一真が委員を務める編集委員会で、市民を欺くようにも見える紙面内容が決定されました。

「✖は〇に」「〇は✖に」

採決を捻じ曲げる広報? 

「市議会だより」は、毎号、各議案等について会派ごとの賛否を示す「審議結果一覧」が掲載される。 
直近6月定例会の「議会だより」審議結果一覧
会派ごとの賛否の状況が 「〇:賛成、✖:反対」で表されている

「〇」は議案に賛成、「✖」は反対を表す。採決では各会派は事前の打ち合わせで賛否を統一するから、ほとんどの場合、この会派単位で記載する方式が問題なく成り立つ。

本会議場に設置され、議決の際は議員ごとの賛否を表示するモニター
本会議場に設置され、議決の際は議員ごとの賛否を表示するモニター

上の写真は、長野市議会本会議場に設置されたモニター。長野市議会は採決に押しボタン式を採用しており、議案の賛否はその都度映し出される。CATVや議会ホームページの動画でも、議決の状況はその都度クローズアップされる。
当然、「議会だより」の「審議結果一覧」は、この本会議場モニター投影の結果と一致している―市民のほとんどはそう考えるハズだ。
ところが、今日の議会報編集委員会では、その市民常識に反する決定が行われた。9月定例会を取り上げる第120号の編集過程で、審議結果一覧におけるある議案の会派別賛否の表記について、次の通りとされたのだ。

共産党
 ◆会派内意見集約「反対✖」 ⇒ 実際は一部議員が「賛成〇」
 ◆「市議会だより」審議結果一覧の表記: 「反対✖」とだけ表記
新友会
 ◆会派内意見集約「賛成〇」 ⇒ 実際は一部議員が「反対✖」
 ◆「市議会だより」審議結果一覧の表記: 「賛成〇」とだけ表記
 
議決という、議会の最重要の場面を伝える表現として、これは適切なのだろうか? 小泉は、そうは思わない。過去には、会派内での賛否が割れた場合について、丁寧に記載した事例が複数ある。

「市議会だより」2014年12月定例会の審議結果一覧から抜粋・構成。会派内で賛否が割れた共産党について「△」表記とし、注釈で賛否のそれぞれの人数を記載した。

事実を伝える使命を果たせ!

小泉はこの件について、本日の議会報編集委員会で議論を求めた。

★市議会ホームページの動画と対照したところ、「審議結果一覧」が、実際の議決の状況を反映していないことは明白で、事実を市民に伝える市議会広報紙の使命に反している。実状を伝える紙面とすべきだ。

9月定例会審議結果一覧。共産党:反対✖、新友会:賛成〇だが...
(議会第9号義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書(案))



他の共産党市議が反対の中、黒沢清一市議(共産党)は賛成
他の新友会議員が賛成の中、宮崎治夫市議(新友会)は反対
(2022年9月定例会議会第9号 義務教育費国庫負担制度の堅持
を求める意見書(案)についての賛否を映す議場モニター
)

市民第一主義で、正確な情報公開が行われることは、民主主義を実現する上で絶対に譲れない一線だ。

採決前に、議長は結果を知っている!

議会の舞台裏、「採決仮予約制」

ところで、小泉が議員になってイチバン驚いたことを、皆様にブッチャケたい。実は、議長は、採決のとき、誰が賛成し反対するか、かなり正確に分かっている。
議会事務局が各無所属議員と各会派に、各議案について賛成するか反対するか、事前に「採決表」という一覧表に記入させて情報を集約し、議長に渡しているのだ。議場での採決は、採決表というシナリオどおりに議員が賛否のボタンを押したかを、議長が確認しながら議事進行するというセレモニーのようなものでもあるのだ。もっとも、他の議員の討論や質疑を聴いて議場で態度を変える議員なんかがたまにいるから、採決表は絶対のものではない
このようなやり方になっているのには理由があるし、おそらく長野市議会だけでもないと思うが、ここではその説明は省く。このようなやり方を、「採決仮予約制」と名付けておく。採決表で賛否が予め約されているものの、議場で賛否を表明して確定するという意味。
さて、小泉に共産党委員が反論する。

▼(市議会の内規の一つである)「議会報(ながの市議会だより)の編集方針」では、「審議結果一覧」について、「賛否の確認方法は採決前に提出される採決表による」とあるから、このままでよい。

そうなのだ。実は「市議会だより」の「審議結果一覧」は、文字通りの審議結果の一覧ではない。採決表で仮予約した賛否に過ぎない。
そもそも、各議案の採決で議員の誰が賛成し反対したかについては、議会の公式な記録は、存在しなかった。議事録に記録されているハズと思う方もいるかもしれないが、そこには「ない」のだ。議事録には、「全員賛成」、「賛成多数」または「賛成少数」と記録されているだけ(「全員反対」というのも、リクツの上ではあるのかも)。どうしても各議員の賛否の記録に近いものを探すとすれば、強いていえば、採決仮予約の「採決表」だったというだけの話で、それが最善でも絶対でもない。一種の苦肉の策だ。
ところが、最近は事情が変わってきた。
小泉の反論。

★採決表記載事項は、(本当の意味での)審議結果ではない。「審議結果一覧」は採決表によると決めた内規は、平成21年にできたもの。今では、市議会ホームページ上の動画という、どこの誰でも容易に検証に使える公的な記録があるのだから、「審議結果一覧」についてのルールを変更すべき時機だ。

共産党また反論
▼会派単位の意思を表すものとしては、あえて1人が賛成したことを記載するよりも、会派として✖とした方が、分かりやすい。

小泉反論
★そのようなものとして審議結果一覧を見ている市民はいないのでは。それなら審議結果ではなく、「会派の意思」と書くべきだ。反対のなかに実は賛成があるという書き方は、分かりやすいものではない。

この辺から、だんだん小泉は腹が立ってきた。会派内部に矛盾はないと強弁したいがために、市民に情報を正確に分かりやすく伝えようという視点が全く欠落している。市民に「わかりやすい」のではなく、自分たちが会派として「説明しやすい」だけじゃないの。

「採決仮予約制」の悪用

ちょっと待て。なぜ共産党ばかり批判するのか。実際の議場の採決と、「市議会だより」審議結果一覧に食い違いが生じている議員は、新友会にもいたハズじゃん。
...そろそろ、そう思われる方もいると思うので、説明させていただく。実は、小泉は共産党の方が悪質だと思っている。新友会の宮崎治夫氏に、なぜ会派が賛成としたのに、自分一人だけ反対としたのか、小泉は尋ねた。
「間違えた」
「ボタンを押しなおしたが、直せなかった」
つまり新友会が決めた採決表のとおりに、賛成ボタンを押そうと思って失敗したというのだ。もちろん、褒められたことではないが。
一方で、共産党の黒沢清一氏とは、たまたまこの件でコミュニケーションを取っていたため、共産党が採決表では反対と決めたのに、敢えて賛成した動機も含めて、経過を承知している。さらに、共産党の編集委員は、黒沢氏の賛成は、間違いでなされたものではない旨、委員会で発言もした。
採決表と異なる投票をしても、全世帯に配布される市議会だよりの紙面上は、会派として乱れなく反対したと表示されると計算ずくで、黒沢氏が独りで採決仮予約制を悪用したわけではないだろう。共産党が会派ぐるみで、意図して、市民をミスリードする目的で、行ったことだ。小泉は編集委員会で、共産党を明確に批判する必要があると感じた。
議会報編集委員 
佐藤久美子市議(共産党)

★佐藤委員は、黒沢議員の賛成は、間違いではない旨発言されている。それなのに、共産党は反対の✖とだけ書くのが適当であると主張するのは、不誠実な態度ではないか。

黒沢清一議員の苦渋

黒沢清一市議

9月定例会採決日を前に、黒沢清一氏(共産党・経済文教委員会委員長)は悩んでいた。委員長の務めとして、本会議での議決を求めることとなった「議会第9号」議案だが、彼は内心、反対だった。さらに彼を悩ませたのは、提案者でありながら反対票を投じれば、そこに矛盾が生じることだ。かと言って、共産党は、会派として反対すると採決表に書き込んだ。
経済文教委員として、第9号意見書案の審議に反対の態度で参加した小泉に、黒沢氏はそのような葛藤の中にいることを、話してくれた。
採決後に小泉から声をかけると、9号議案には賛成したと、彼は自ら語った。委員長としての職務と党籍のある議員としての務めの間で、人間として黒沢氏は誠実に悩んだのだ。悩んだ末の彼の賛成を、市民に報せることは決して恥ずべきことではない。むしろ恥ずべきは、そのような悩みぬいた末の賛成をなかったことにし、市民に対して隠し、偽りの結束を示そうとする共産党という会派ではないか。

小泉退席す

議論は、堂々巡りになった。古臭い内規を盾に市民に事実を伝えるのを妨げようとする共産党・新友会連合は、「審議結果一覧」に欺瞞があることを、十分に自覚している「確信犯」だ。小泉と折り合いがつくわけがない。
そこで小泉は局面の打開を図った。

★市議会だよりに関する議会内規の改正と、この紙面内容が適当であるのかについて、今日的な視点から議会運営委員会で協議していただくのが適切でないか。その協議結果が出るまで、議会報は発行すべきでない。

委員長が採決を取ることを宣言したが、小泉の提案は反映されず、審議結果一覧を修正するかについての採決となった。賛成2票で敗れた小泉は、宣言した。

★市民の税金を費消しながら、市民に事実と異なることを伝える作業に加担し続けることは、小泉の信義に反する。退席させていただく。

委員長から留まるよう、説得の言葉をいただいたが、さっさと退席した。

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