令和3年5月12日、待望の新型コロナウイルス感染症ワクチン接種予約が、まず基礎疾患を有する65歳以上の市民について始まった。小泉が心配した混乱の一方で、うまく対応した事例も。市役所内には緊張感が欠ける部署が... |
好対応♪
ああ良かったー
予約受付の初日、自宅近隣の、比較的規模が小さい医療機関を4、5軒回って様子を確認した小泉。どこも予約の対応に追われてはいたが、大きな混乱を抱えている事例にはぶつからない。総合病院等の大病院ならば、人員も電話回線も余裕があるだろうが、小所帯の医療機関では過大な負担がかかるのではないかと小泉は心配していた。ところが、小泉が見た範囲では、そうはならなかったようだ。
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新型コロナワクチン予約専用窓口を屋外に設けて対応する医療機関
(許可を得て撮影しています) |
限られた電話回線が混雑するのを防ぐため、あえて直接来院しての予約をするよう、通院患者に案内。予め問診表等を配って事前の記載を求め、受付時間を短縮。このような初日対応をとることで、予約事務を円滑に処理する様を直かに目にした。
市の「広報ながの」では、当初、個別接種の予約方法を、「希望する医療機関へ電話」と案内していた。
市の「広報ながの」では、当初、個別接種の予約方法を、「希望する医療機関へ電話」と案内していた。
ところが、最新の市ホームページの情報では、「予約方法等は医療機関により異なりますので、個別にお問い合わせください」と、現状に合わせて表現を変更している。
当初のプランに固執せず、現場の実状把握と方針の変更が、柔軟にできているのは、良いことだ。
今イチ対応
とは言うものの、大規模かつ前例のない医療オペレーションを実施するわけで、ある程度の混乱はやむを得ない。5月13日付け長野市民新聞は「受け付け初日 混乱」との見出しを掲げ、「一部医療機関では予約希望の電話が殺到するなど混乱も起きた」と報じたが、市民からの具体的な苦情やトラブルについての言及はなく、この程度で初日を乗り切れたのなら良しとすべきだろうと小泉は考えていた。
しかし15日付け信濃毎日新聞北信版は「医療機関に電話がつながらず予約できない」といった市民の苦情を伝えている。市への問い合わせは、「規模が大きな病院に電話している人が多い」との報道は、小規模な医療機関への過負荷による混乱を心配していた小泉としては、読み違いで意外だった。実際、17日に至ってもなお「市民病院に予約電話を入れても繋がらない」との市民の困惑を、小泉は直接聞いた。
そこで市役所の長野市民病院担当者に聴取したところ、これまた意外な状況が分かった。
◆市民病院の新型コロナワクチン接種予約の状況については、把握していない。◆市民病院は、市保健所と連携して適切に処理しているものと思われる。
これが、5月18日時点の、市民病院を所管する医療連携推進課のおおよその回答ぶり。ワクチン接種を担う市民病院がどのような状況にあるのかについて、関心を持っていないのは非常に残念。即、保健福祉部長あてに直接、次の様に小泉から申し入れ。
「市民病院の接種予約状況を把握のうえ、必要であれば改善策を講じるべきでないか。確かに接種事務は保健所が所管しているが、市民病院は貴部の所管であり、その業務に責任がある。新聞は接種予約の混乱を批判的に報道している。状況を改善し、保健所を助けるべきでないのか」
今日、19日、市民病院の接種予約状況を医療連携推進課あて照会したが、未だに12日以降の受付数の推移も把握できていないようだ。円滑に受付が進んでいるか判断するうえで必要となる数値でないかと、小泉は考えるのだが。把握の上、次なる策が必要かどうか検討するよう、重ねて要望した。
見込みが甘かった...
長野市は、新型コロナワクチンの接種について集団接種よりも個別接種に重点を置いており、その点でユニークな体制をとっている。先に述べたように、個別接種では予約受付が混乱するのではないかと当初から小泉は懸念を示していた。それに対し市は、概ね次のような説明を返したので、小泉も了解し、個別接種を応援してきた。
◆インフルエンザワクチンの個別接種状況から判断して、新型コロナワクチンも個別接種で対応できる。◆個別接種を主体とした方が、全体の接種の進捗が速く進む。◆接種を受ける市民の健康について知悉するかかりつけ医に接種してもらうことが、安全安心で円滑に進む。
結果として、大病院を中心に予約困難と報道されており、小泉も見込みの甘さを反省しなくてはならない。大病院という、規模の大きさから体制づくりに慢心があった可能性があり、検証が必要だろう。
それにしても、電話だけで足りなければ、24時間体制でオンライン受付する程度の体制は、やろうと思えば直ぐにできるはずだ。例えばGoogle フォームというサービスでは、無料でオンライン上の申し込みフォームを作成できる。小泉も活用している。
それにしても、電話だけで足りなければ、24時間体制でオンライン受付する程度の体制は、やろうと思えば直ぐにできるはずだ。例えばGoogle フォームというサービスでは、無料でオンライン上の申し込みフォームを作成できる。小泉も活用している。
所定の事項をオンラインで収集し、細かな接種日時の設定は電話もしくは文書で通知する等、電話予約の体制を維持しつつ、それに加えて効率化を工夫することはできるのではないか。
今後、接種の受付は、基礎疾患のない65歳以上高齢者から65歳未満の者へと、段階的に進んでいく。今回よりも混乱なく予約が進む体制を工夫しておく必要がある。小泉も提案していきたい。
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