『全部言います!』小泉一真の市議会トーク: YouTube

プロフィール


小泉一真ポートレート 長野市議会議員: 小泉一真(こいずみかずま)
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◆長野県一、街頭演説する議員
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2019/12/10

【朝イチトーク】議会も時短! 災害対応に走り回る!


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【朝イチトーク: 市庁舎はマラカニアン宮殿? 発災直後、生活再建に必死な被災者を横目にデザインリフォーム工事に3000万円投入を決めていた!】


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2019/11/22

【朝イチトーク:覆面論争が再燃? 議会運営委員会が改めて議題にするグレート無茶氏】


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【朝イチトーク: 「桜を見る会」報道接待にも利用! 政府から功労を認められ招待されたメディアって!?】


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【朝イチトーク:台風19号災害後初の街頭演説! 小泉にできることは何!?】


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【朝イチトーク: 災害ボランティアしなければならない理由とは?】


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2018/09/29

市民を応援したら懲罰動議!? 1人対35人でも退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!! 議会の信頼回復を求める小泉一真 VS 公費飲食を糊塗する議員たち

(2018.10.04追記)
市民の手により、オンライン署名運動が発足した。公費飲食事件についての解決と、小泉の不当処分に反対する趣意によるもの。読者諸賢も、ぜひご賛同の署名をお願いします!!

【1. 市民の血税で宴会した市長・議員等エライ人たち、お金を返してください!!】 【2. 請願に賛成した議員に対する不当処分に反対します!!】拡散希望


【言いがかり】

今月25日、小泉が市議会本会議で討論を行ったところ、議事録からの発言削除を求める動議が共産党議員より相次いで提出された。また翌26日には、この討論に対し共産党議員が主導して懲罰動機を提出した。



小泉の討論は、「議員等特別職の飲食に費消された公費の補填を求める千曲衛生施設組合あて意見書の提出を求める請願」を不採択とした福祉環境委員会の報告に異を唱え、市民の声を汲んで採択すべしとするもの。
ブログ冒頭のYoutube動画は、その内容の是非を読者諸賢においてご判断いただくため、冒頭のあいさつ部分を除きほぼ無編集で掲載した。
小泉の発言の適否について、市民の皆様はどうか小泉にご意見を寄せていただきたい。



小泉一真メールアドレス: 5123kwazuma@gmail.com


そもそも議会における議員の発言においては、言論の自由が最大限に保障されねばならないのは自明だ。特に、議会内の多数の議員が関与した公費飲食事案については、議会・議員の自浄能力が問われている。そのようなテーマの下でなされた発言は、より一層、議会は謙虚に耳を傾け、自身の反省のよすがとすべきであることも、また自明のことではないか。それなのに些細な理由(と小泉には思える)により議事録削除を求めて小泉の討論を骨抜きにしようとするのは、義のない所業と市民は判断するだろう。懲罰動議にしても同様。



【市民の足を引っ張るな!】

強調しておきたいのは、請願が出された結果、組合長である千曲市長が態度を変えた点だ。これについては、すでに当ブログでも書いたが、重要なのでもう一度言及しておく。





今般、長野市議会において 「議員等特別職の飲食に費消された公費の補填を求める千曲衛生施設組合あて意見書の提出を求める請願」が提出され、本組合に対し、議員等特別職の飲食に費消された公費について補填する措置を実現する方策を最大限検討されたい等の意見書の提出を求めていることを了知いたしました。
したがいまして、本組合としては、当該請願において述べられている主旨に関し検討を行い、その結果を改めて10月に予定する組合議会定例会においてお示ししたいと考えます。


市民が請願を出したおかげで、一度は公費飲食について補填する策はないと明言していた組合長を動かした。その請願を議会が不採択とするようなことがあってよいのか。恥ずかしくないか。如何に自分らの不始末を糊塗するためだとしても、厚顔無恥にほどがある。


【エネルギーを向ける方向】

懲罰動議により、懲罰特別委員会が組織され審議されることになった。小泉一人のために、10人もの議員を動員して委員会を組織していただけるとは実にご苦労。光栄の至りだ。だがよく考えてほしい。そのほかにするべきことはないのか。一部の議員の所業とはいえ、公費飲食により、長野市議会の信頼は傷ついており、その回復に最大限の努力を払うのが議会の歩むべき道のはずだ。小泉に10人の人的資源を割くなら、少なくとも同程度の精力を公費飲食事件の問題解決に向けなければ、勘定が合わない。実際、過去に小泉はそのような提言をしたのだが、ほとんど無視された。


政治倫理の問題としない、させない!?


まともに問題解決に取り組むつもりは、殆んどの長野市議にはサラサラない。議会の信用失墜の問題を、小泉個人の討論の不適切性という問題を創出し歪曲することで、すり替えようとしている。議会がオカシイのではなく、オカシイのは小泉だと。そこに市民益という観点は、全く欠落している。あるのは、会派に属する議員の不始末をかばい、議会の面目を保つという一点だけだ。いったい、誰のための議会なのか。

【長野市議会の民主主義が死んだ日】

さて、懲罰動議が出された際、その対象となった議員は発言することができる。但し、議会の同意が必要だ(地方自治法第117条)。しかし市議会は、圧倒的多数で小泉の発言申請を退けた―賛成した無所属議員1人と議長を除き、35人が小泉と敵対している状況だ。同じ会派所属の議員の不始末を何が何でも守るという、会派制の悪弊が露呈している。懲罰動議に一点の曇りもなければ、小泉に発言させ、市民に小泉の不当性をアピールする機会とできるはずなのに。なぜそうしないのか。

小泉の発言許可を退ける市議会の採決結果
長野市議会ホームページ動画から引用

発言が許可されていたなら、懲罰動議提出の理由となっている「議会の品位を汚し」「議員個人の名前を繰り返して侮辱する発言」とは、具体的に何を意味するのかが不明瞭であり、このような理由で議員の身分に係る懲罰動議が提出されたのは遺憾である等と、正論を述べることができただろう。懲罰動議を提出した側とすれば、逆にその点を突かれては困るので、発言させなかったのだろう。懲罰動議が適正に取り扱われ、民主的な手続きが十分に機能したと保証するために、まともな議会なら、このような場合には弁明の機会が与えられるものだ。従って、今般の懲罰動議は、議会の正常な進行というよりは、とにかく小泉をだませらるためなら何でもするという目的で提出されたものと断ぜざるを得ない。それは議会という民主主義を体現する制度と相容れざるものだ。


小泉の懲罰動議を提出する共産党の野々村博美氏
長野市議会ホームページ動画から引用

議員等の公費飲食の問題を解決してくれと請願する市民の側に立って討論すれば、懲罰動議を喰らう。そのような市議会に堕した日として、この日のことは記憶し、今後も小泉は戦う。小泉の身分を守るためではない。市民益よりも、議会ムラの利益を優先する勢力に異議を申し立てる戦いなのだ。

2018/09/08

生出光(おいでひかる)元市議に有罪判決! なお残る問題【セクハラ捏造疑惑】【共産党幹部の引責うやむや?】

【有罪判決は一つの区切りだが...】 



元市議の生出光に対し、強制わいせつ等で懲役2年、執行猶予4年の判決が下された。本人は控訴しない模様。保護観察の下でしっかりと更正していただきたい。
小泉はこれまでもフェイスブックなどで、事件について遺憾の意を表明してきた。改めて議会の信頼を損ねる行為を、議会は防ぐことができなかったことについて、市民の皆様にお詫び申し上げたい。
刑事事件としては、これが一つの区切りだろう。しかし、事件を取り巻く事象には、未だに解決されざる問題がある。

【鎌倉希旭市議のセクハラ捏造?】

生出光の逮捕が報道された直後、長野市議の鎌倉希旭(かまくらひかる)氏は自身のフェイスブックに次のように投稿。




私に対し、「体液をかけられた?」「自転車に気をつけろ」などとコメントやメッセージ、LINEにてかなりの数届いています。
(中略)
市役所の女性職員も同様であり、面白がって興味本位での声がけで二次被害が広がっています。



何の罪もない市職員が、元議員の犯罪がもとでとばっちりを食っているとすれば、議会は看過するべきでない。鎌倉氏が問題の存在を指摘するだけで、これに取り組む意思がないと判断した小泉は、自ら動く。その結果判明したのは、意外な事実だった。


これに関し、長野市職員課に照会したところ、次のような回答がありました。
「(前略)鎌倉議員に面会し、確認しましたのでご連絡します。
・女性職員の二次被害について、実際に被害にあった職員や被害の事実は把握していない。」




この職員課のメールを信じるなら、鎌倉氏が主張した市職員へのハラスメント事象は、事実無根ということになる。一体どちらが正しいのだろうか。
鎌倉氏が虚言を弄したのか、そうでないのか。速やかな釈明が求められる。







【共産党長野県委員会の責任は?】


日本共産党長野県委員会として、なぜこうした犯罪行為を未然に防ぐことができなかったのか、議員の選考のあり方、県委員会・地区委員会の議員への指導と援助のあり方などの検証をおこなって、日本共産党が退廃的風潮にたちむかい、市民道徳と社会的道義を守る先頭にたって社会への責任を果たすために、教訓を明らかにしたいと考えます。

「生出光・前長野市議の除名処分について」日本共産党長野県委員会
http://www.jcp-nagano.com/2285


「議員の選考のあり方」等について「検証をおこなって」「社会への責任を果たす」との文言が躍る共産党県委員会のホームページ。公党としての公言だが、これが実現されるのはいつになるのだろうか。
平成27年の市議会議員選挙では、共産党が議席を増やした。折からの安全保障関連法を「戦争法」と攻撃し、風をつかんだのだ。告示間際になって立候補予定
を表明したのが、生出光だった。共産党は、議席を取れそうだからと安易に候補者を立て、その資質のチェックが疎かになったのではないかと、小泉は疑う。
生出光は治療が必要な性依存症であることが、裁判を通じて明らかにされている。これは平成27年当時は発症していなかったのか。生出光の出身は北海道だが、なぜ地元を遠く離れて長野市で政治活動しようとしたのか。これらの点においては、共産党の責任で検証し明らかにされる必要がある。
共産党委員会の検証の結果、議員の選考のあり方に問題があったという結論になるのなら、選考した側の責任も問われなければならないだろう。共産党に恨みはないが、逮捕者を出した責任とは、うやむやにされるべきものではない。


2018/09/01

【報酬アップに色付けてあげたよ♪ 】→ありがた迷惑なんですけどね... (特別職報酬等審議会の話題、その二)


【市議の報酬も上げてやる!?】

特別職報酬等アップのハナシの続き。
小泉は、県知事と県・市一般職員の改定率1.15%に下駄を履かせ、市長等の特別職に1.42%の改定率を答申することを決めた市報酬等審議会に疑問を投げかけた。【地方議員なり手がいない⇒報酬上げればOK!】では、議長失格!と書いてもいる。
ほんとーーーに頭が痛い話として、これらが両方とも、長野市議会が直面する「問題」となってしまった。市長だけでなく、議員の給料も1.42%上げてやるというのだ。


長野市特別職等報酬審議会は28日、市長と副市長の給料、市議の報酬について、現行よりそれぞれ1.42%引き上げる―との答申内容を決めた。市によると、現在の給料・報酬は県内19市でトップだが、市長の給料は全国の中核市平均より低いことなどから引き上げを求めるとした。市議の報酬については、なり手不足を踏まえ、増額を求める意見があった。


信濃毎日新聞 
2018.08.29 「長野市長ら給料と市議報酬 1.42%引き上げへ 審議会決定」


市長給料の改定率については、県人事委員会・県報酬等審議会の1.15%では飽き足らないので、市報酬等審議会は中核市市長の平均1.42%に押っ付けた。なぜ「平均」なのかは、今のところ不明。ほかに取って付けたような理由として:

 ●合併で行政区域が広がり責任が大きくなった。
 (但し合併は直近でも平成22年。今は平成30年)

 ●中核市として事務権限が増加している
 (但し中核市昇格は平成11年。今は平成30年)

こんな理由では、説得力がほとんど補強されていない。
で、副市長は、市長に合わせて考えるのは分かるのだが。何と気前のよいことに、市議の給料も市長並みに1.42%上げてくださると。やはり取って付けたような理由として:

 ●なり手不足

を挙げてきた。審議会委員各位としては、新聞を読んで、心配してくださったのだろうなあ。善意のつもりなんだろうなあ。だから始末が悪い。薄弱な理由で、余分な給料アップ。ハッキリ言ってありがた迷惑。市職員・県知事・県職員が1.15%のところ、市長・市議会だけは1.42%の給料増額。市長が議案出して、議会がそのまま議決したら、市民は何と思うか。市長・議会連携による、お手盛りの出来レースと思うだろうなあ。

【「余計に報酬上げろ」と議会は言ってない!!】

審議会の念頭には、県内64%の議会がなり手不足を感じ、その65%が対策として報酬アップを挙げたとの先月26日信濃毎日新聞報道があったのだろう。信毎紙面では、長野市議会議長もなり手不足を「やや感じる」と答えているのが読み取れる。審議会が1.15%にプラスして、市長と同じ改定率1.42%としたのは、この報道が大きく影響したようだ。
しかし、これは審議会の早トチリだ。信濃毎日新聞報道の元になった共同通信アンケートへの回答で、長野市議会議長はなり手不足対策に報酬増額を挙げていないことを、小泉は確認している。審議会は、直接議長になり手不足の状況を聴取し、更なる報酬の増額が必要か確認することもできたはずだが、そのような手続きは踏んでいない。これでは、拙速で独善的な判断との市民の批判を招きはしないか。




【最初の会議で釘を刺してあった!】




「昨今の議員不足、成り手不足という問題の中で、どこまで報酬を上げるかということにつきましては、現状、長野市では選挙になっていることを考えますと、まだ成り手はいる状況だと思います。先日、(長野市)議会の議長と話した際は、確かにそういう(成り手不足という)面もあるのだけど、まだまだ世間一般の議論として、お金を上げてでも議員を確保しなければいけないというところまでは進んでいないという感想を持っていると聞いています。」




これは、
審議会の初めの会議における職員課長の発言だ。「まだなり手はいる」との考えを示した上で、「お金を上げてでも議員を確保しなければいけないというところまでは進んでいない」との議長見解を明確に示している。議会も市行政も、なり手不足だから、さらに余計に市議の報酬を奮発してくれとは、審議会に頼んではいないのだ。

余計な世話を焼くのはやめていただきたい。言うまでもなく、市議の給料は貴重な税金から支出されている。一部の気まぐれな意向によって余計に支払ってよいカネではない。―もっとも、そう決めた方々が自らのポケットマネーから支払っていただけるなら、公職選挙法・政治資金規正法の定めるところにより、頂戴する算段をつけないというものでもないが。大盤振る舞いは、自分の金でやるべきではないか。

本件については、なり手不足を理由とした議員報酬引き上げは不要との、議長の明確な意思が既に確認できている。議会としては、1.42%の給料引き上げを良しとするわけにはいかない。9月議会の各会派・議員の対応が注目される。

小泉一真は、その論陣の先鋒に立つ。

2018/08/31

部下そっちのけで自分だけ幸せ!? 過大な市長給料アップの理由が衝撃的!! (特別職報酬等審議会の話題)

【知事を上回る市長給料のアップはOKか?】

議員のなり手不足対策に給料アップを言うのは、知恵を出した後でなくちゃ。小泉は、このブログでそう主張し、給料の上げ下げには慎重であるべきだと書いたばかりだ(【地方議員なり手がいない⇒報酬上げればOK!】では、議長失格!)。で、あるにも拘らず。今月28日、市長、副市長及び市議ら特別職の給料を、必要以上に上げるべし―小泉にはそう見える―との答申を出す方針を、長野市特別職等報酬審議会が決めたと29日の信濃毎日新聞が報じている。その内容には、幾つもの疑問を感じる。



「同審議会は、県の審議会が知事ら給料の1.15%の引き上げを答申(県会で議決済み)したのを受け議論。」
「28日は、1998年度以降の知事給料の引き上げ率を基にした『0.74%』、県審議会の答申と同じ『1.15%』のほか、『1.42%』の3案について検討。
1.42%の改定率は、県人事委員会の勧告に基づく14~17年度の一般職給料の改定率1.15%に、中核市平均(108万8千円)より低い市長の月額給料について平均との差額から算出した0.27%を上乗せした。
大半の委員から、市長の給料について「中核市の中位を目指すべきだ」といった発言があった。」

信濃毎日新聞 
2018.08.29 「長野市長ら給料と市議報酬 1.42%引き上げへ 審議会決定」


平成26~29年度の給料の改定率の関係を数式にすれば、こうなる。

1.15%
   =  【県人事委員会勧告の改定率 】

 =  【県庁一般職員の改定率】 
 = 【知事の改定率】 
 = 【市役所一般職員の改定率】
 < 【長野市長の給料改定率】= 1.42%
   (審議会答申見込み)

長野県知事の給料アップは、1.15%。前回引き上げた平成20年と比較してのお話なのは、長野市長と同様。というより、県知事の給料改定を見た後で、市が追随して改定する習いになっている。で、知事のアップ率は、県の審議会が1.15%を答申したことに準じたもの。これは更に、「県人事委員会の勧告に基づく14~17年度の一般職給料の改定率1.15%」と同率となっている。長野市の一般職の改定率もまた、県人事委員会の勧告に準ずるのが通例だ。

県知事・県職員・市職員の給料の改定は、県人事委員会の勧告を尊重している。それを軽視して、長野市長の給料だけは、県人事委勧告よりも、そして市長の部下よりも高いアップ率とするのが適当なのだろうか。よほどの理由がなければ「お手盛り」と市民が、そして部下である市職員が感じるのではないだろうか。

【なぜ、「中核市平均」なのか?】

答申の大筋を決めた市報酬等審議会の会議録が未だに公表されていない時点ではあるが、小泉には理解しがたいのが「市長の給料について『中核市の中位を目指すべきだ』」との論理。「大半の委員」からそのような発言があったという。まさか、加藤久雄市長の過去4年間の市政が、取り立てて可も不可もない凡庸なものだから、平均でOK...との失礼な理由ではないだろう。精緻な議論の結果として精緻な理論づけがあるに違いなく、答申書と会議録を読むのが楽しみだ。


 (市ホームページから引用)
中核市の平均的な市長? 加藤久雄氏
(市ホームページから引用)


ちなみに、報酬等審議会は、答申にこう記している。



「議員報酬及び給料の額は、県勢指標が本県と類似する県と比べると低い水準、財政力指数の同一グループの県と比べても若干低い水準であると言える。」

2018.05.29. 長野県特別職報酬等審議会「県議会議員の議員報酬の額並びに知事及び副知事の給料の額及び退職手当の支給基準の改定について(答申)」


他県と比べて長野県知事の給料は安いと言っているわけだ。それにも拘わらず、県人事委員会勧告を採用し、一般職員と同水準1.15%の改定が答申されたのは既述の通りであり、長野市とは事情が大いに異なる。


【給料アップの理由は19年前にあり?】



「合併で行政区域が広がり責任が大きくなっているほか、中核市として事務権限が増加しているなどとして、出席委員7人全員が、最も引き上げ率が大きい1.42%とすることで一致した。」

信濃毎日新聞 同


平成の大合併があったことは、もちろん事実だ。平成17年1月に、長野市は豊野町、戸隠村、鬼無里村及び大岡村を編入。22年1月には信州新町と中条村を編入した。だが、平成20年及び25年に市長は報酬等審議会に諮問する機会があったのだから、合併による給料改定が必要であったとしても、既に給料額に織り込まれていなければおかしい合併に輪をかけた話が、長野市の中核市昇格。平成11年4月だから20年近くも昔の話で、今給料を上げる理由になるわけがない。連携中枢都市でも持ち出す方が、まだセンスがある。しかしこれはどうやら、今回審議の俎上に上らなかったらしい。連携中枢都市の市長であることは、給料アップを考慮する必要がなかったということだ。次回諮問による報酬等審議会委員各位は、小泉のブログを読まれる機会があっても、市長給料アップの口実にこれを利用されるのは止めていただきたい(笑)。

市長の給料を上げて委員の懐が痛む訳ではないだろうが、その財源は税金だ。今頃このような屁理屈を付けてまで県の水準以上の給料アップを叫ぶ理由は、何があるのか。などと痛くもない腹を探られない真剣審議を、報酬等審議会に限らず、各附属機関の委員にはお願いしたい。誰かのための審議ではなく、市民のための審議を。

長野市特別職報酬等審議会長 「中核市の状況などさまざまな角度から議論し妥当な結果が得られた」
宮下清 長野県立大学教授(写真は長野県立大学ホームページから引用)
長野市特別職報酬等審議会長
「中核市の状況などさまざまな角度から議論し妥当な結果が得られた」(信濃毎日新聞)

【9月議会で質す!】

小泉からすると、県人事委員会―県報酬等審議会が出した数字1.15%であればともかく、1.42%としなければならないほどの理由は見当たらない。9月に市報酬等審議会が答申、12月議会に条例改正案が提出されるスケジュールと想定され、まだ方向転換の時間的余地はある。市民の理解が得られるものとするべく、質問する予定。小泉の登壇は、9月12日14時10分以降となる見込み。
応援してください!!




2018/08/26

【地方議員なり手がいない⇒報酬上げればOK!】では、議長失格!

「長野県内64%『議員なり手不足』」の意味は!?

今朝の信濃毎日新聞の1面トップ記事の見出し。
「対策『報酬上げトップ』」と続き、2、3面にも「報酬増 期待と慎重論」と展開される。

県内自治体議会の議長さんの回答が元となった記事。長野市議会の回答は、なり手不足を「どちらかといえば感じる」とのこと。うーん。無投票や定数割れは今のところ回避できているものの、このまま人口減少と高齢化が進展すれば、特に中山間地域で早晩、なり手不足もあり得るだろうと小泉も考える。
それはさておき。

カネが最大の解決策なのか?

議員のなり手不足の対策として議員報酬のアップを、回答者の65%が挙げたのには、正直言って驚いた。
何事も、解決するにはカネが必要な場合はある。しかしカネで解決するのは、最も安易で芸のない方法に違いない。地方議会には、政策提案能力が求められている。議会の持続可能性の確保のために、「カネを出してください」と言えば市民は何と思うか。

「議会は能がないのか。カネより先に、まず知恵を出せ」
そう言われて、ますます議会への理解が遠のき、有能な人材がそれを敬遠して、なり手不足に拍車がかかるなら、笑えない皮肉だ。率直に言って、真っ先にそんな回答をするような人は、議会や議長に向いていない。



「カネが要ります」と言う前に


今、議会が考えなければならないことは、将来の後継者が参入したいと思えるように、議会の情報を積極的に、分かりやすく提供し、さらに市民との関係を構築しておくことだろう。市民と議会の、より身近でフランクな連携が、選挙への心理的なハードルの高さを減ずる手立てとなると、小泉は考えたい。
例えば、飯綱町議会の政策サポーター制度などが参考になるだろう。長野市では、議会報告会の回数や時間を拡大することを検討してもよいのではないか。
また、議員に限らず、気持ちよく仕事ができる環境を整えることの重要性は、有権者各位にはご理解いただけるものと思う―長野市では議員不祥事が続いている中で、こういう言い方は僭越と思うので、議会についての一般論と思っていただきたいのだが。議会のモチベーションを上げるには、議員という仕事への有権者の理解が良い薬だ。議員がダメでも、ダメな議員を選んだのは有権者。なり手不足に陥ったなら、ダメな議員をダメと切り捨てても生産的でない。ダメ議員を育てるという発想を持っていただけるとありがたい。一期やらせて成長しないなら、次の選挙で考え直せばいい。
立候補者は、その人なりの求める理想があるからこそ、選挙というリスクに敢えて挑むものだ。しかし仙人でなければ霞を喰らうわけにもいかず、生きるにはお足が要るのが、現実。報酬水準が選挙のリスクに比べて安すぎれば、議員に有能な人物を充てられず、議会制民主主義が十分に機能しない懸念は、確かにある。報酬アップは一部の議会では必要な措置だろうし、今後の人口減少の下で進む議員のなり手不足という事象に鑑みて、その考え方を整理しておく必要があるだろう―長野市議会の報酬を上げろと小泉は言っているのではないので、念のため。

議員報酬の矛盾と落とし穴!?
さて、大雑把な言い方をすれば、各市の議員報酬は、その地域特性や経済状況、民間賃金水準等の時事的な条件を総合的に勘案して決められるということになると思われる。しかしこれは建前に過ぎないのではないか。
人口と市長・議員の報酬等月額
人口と市長・議員の報酬等月額(平成29年1月1日現在)
長野市特別職報酬等審議会資料から小泉一真作成

このグラフに見られるように、県内各市の議員報酬の多寡は、人口の大小に一定の相関があると言えるだろう。建前とは別に、人口が少なければ給料も低くて当然、議員の給料は市長よりも割安で当然という発想が背景にある。
基本的に、各市行政が持つ権限に大きな違いがあるわけではない。人口が多くても少なくても、各市の行政がこなさなければならないメニューの数はそれほど変わらないだろう。地方議会の仕事は行政のチェックがメインだから、チェックすべき項目の数-つまり議員の事務量-は、人口が少なくても、劇的に減るものではない。なのに、飯山市の議員の給料は、長野市の議員の半分以下だ。これは妥当なのだろうか? 
実際、飯山市長の給料は
長野市長の66%ほどで、議員ほどの格差があるわけではない。各市の権限は対等だと前言したが、長野市は中核市として県の権限の一部が委譲されているし、連携中枢都市として周辺自治体との連携業務の核ともなっている。飯山市長の給料が長野市長の7掛け弱となっているのは、だから「まあ、こんなもんだろう」という値ごろ感がある。一方で、飯山市議会議員の給料は安すぎる。県内だけでなく、全国の大勢として、地方議会では同一労働同一賃金原則は当てはまらない現状と考える。

議員報酬は安いほど良いのか?

よほど知的水準が高いと思える人物でも、議員報酬なんて安いほどよいと考えている場合があって驚かされる。だからポピュリズムに訴え、選挙で議員報酬削減を公約する候補者も珍しくない。一方、グラフで見れば、市長の給料は議員よりも割高に映るのだが、有権者からの引き下げ圧力は議員よりも弱いように思える。これは不思議な傾向ではないか。市長には4年間で数千万円の退職金が支給される。一方で議員に退職金などはない。それでも、市長の高給は咎められず、市議への風当たりは強い。
小泉は、長野市議会を含め、安易な議員報酬の引き下げには、引き上げと同程度に慎重であるべきだと考える。カネが欲しくて言うのではない。人口の序列が実質的な議員報酬額決定の一要因だとすれば、ある地方議会の報酬削減は、その周辺のより低人口である自治体議員の報酬削減を促す圧力となり、なり手不足を更に促進しかねない。特に県庁所在地の議員報酬額増減の影響は大きいだろう。
このような傾向は、変えた方がよい。
地方議会報酬算定については、人口に大きく左右されない、同一労働・同一賃金原則に基づく、全国的規模での体系化と再編が必要だと考える。

議員報酬算定の基準を作れ
今までのやり方を改めて、全国どこの市でも通用する、統一的な議員報酬算定モデルを作る必要がある。長野市も飯山市も同じ給料! とまでラディカルなものにせよと言うのではない。ベースになる基準額は一定にして、政令指定都市、中核市、連携中枢都市等は、それに加算額を設定できるものとすればよい。全国的には、極端な議員報酬の多寡があるが、それも同時に是正される効果もある。

議会と言うのはプライドが高く、国がそんなことを言い出すと地方議会の自治への干渉だと反発が出てくる予感がする。だから市議会議長会等で研究し、自主基準を作るのがよいだろう。




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2018/06/26

宴会で飲食した公費「返したい」と加藤久雄市長―千曲衛生施設組合 公費飲食事件

一般質問で市長に問う小泉 2018.06.13

再び問う

議会歓送迎会と称する、エラい人たちの身内の宴会に公費が支出されていた、千曲衛生施設組合の公費飲食事件。長野市長の加藤久雄氏も、代理を立てて、自分の代わりに部下に飲み食いさせていた。返金について、千曲市・坂城町と協議するというのが、3月議会の市長答弁。では、その後どうなったか。


加藤久雄市長
3月議会以降、千曲市、坂城町と協議をしてまいりましたが、千曲衛生施設組合事業部が改めて弁護士に確認したところ、公職選挙法違反の可能性があることから、自主返納は見合わさざるを得ず、返納はしておりません。


自主返納=選挙区での寄付行為=公職選挙法違反なんてこと、政治家の最低限の知識として知っておかなければならない、イロハの「イ」。小泉も、組合議会が決めた自主返納方針の合法性については、当初から懐疑的であった。ブログでも書いている。

しかしながら、公費飲食していた加藤市長、長野市議ほかの当事者で、自主返納が公職選挙法違反との判断がついた者は、一人もいなかったことになる。公職選挙法の基礎を知らずに公職に就いている者が、信じがたいほどの割合でいる事実は、それ自体が問題ではある。が、ここではその議論は置く。自主返納が不可と、ようやく小泉と同じレベルで論じられるようになったことは、喜ばねばならない。合法的な返納の方法を論じられるようになったのだから。
しかし、公費飲食した議員たちと、千曲衛生施設組合長岡田昭雄氏(千曲市長)は、自主返納ができなければ、飲食に費やされた公費は返せないと、およそ理解不能なロジックで押し切ろうとしている。

完全アウェイの猿芝居に小泉乱入!! 公費飲酒事件の幕引きは許さないっhttps://www.koizumikazuma.jp/2018/05/blog-post.html


「自主返納以外にやり方はない」と主張する岡田昭雄市長
長野朝日放送 2018.05.23

この流れを断ち切ることが、小泉の質問の目的となる。

「返したい」と加藤市長

加藤市長は「自主返納」はしていないとのこと。小泉の公職選挙法違反であるとの説明を受け容れたわけだ。正しい方向への一歩。であれば、自主返納以外の方法を探る気持ちがあるかどうかが、次の課題となる。




小泉一真:
市長としては返したいと思われているのか、そうでないのか

加藤久雄市長:
配慮が不足していたということでございまして、基本的に返せれば返したいということでございます。




加藤市長は、「返したい」との意思を明確にされた。奇怪なロジックを根拠に返せないなどと、田舎市長のような物言いとは、流石に県都の市長は違う。
次は「返せれば」という留保条件をどのようにクリアするかが問題となる。もちろん、それを考えるのは、公費飲食した者たちの責任であり、中でも組合の理事者である加藤氏の役割となろう。

市民の公金が、エラい人たちの宴会に費消された千曲衛生施設組合の公費飲食事件。紆余曲折を経ながら、返金という解決の着地点に近づいている。もちろん、小泉としては、その加速に汗をかいていく。


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2018/03/12

約束やぶりと無計画-こどもプラン有料化ガチバトル第2ラウンド

再び論戦-放課後子どもプラン
今月5日の一般質問に引き続き、7日、小泉は来年度予算案への議案質疑で、放課後こどもプランについて質した。

関連記事

放課後子どもプランの計画改悪→有料化、さらに情報隠し―こども未来部にムカッ腹


ちなみに、今回も本会議議案質疑は、小泉のみ。一般質問と組み合わせれば、議案質疑はさらに有効な議会の道具となることを示し続けているのだが、フォロワーがいないのは寂しい限り。議員が発言権を確保・活用するよう努力するのは、有権者の信託に答えようと真剣に考えるなら、当然のことなのだが。
閑話休題、こども未来部長と再びの対峙である。

有料化による制度充実の既定方針を否定

まずは一般質問の続きから。有料化直前、長野市は「子ども・子育て支援事業計画」を見直し(小泉の指摘で1月策定の見直しがようやくHPに掲載された)。放課後こどもプランのサービス供給量に係る計画値を、一部の地域で悪化させたのだが、当該地域にも、放課後子どもプラン運営委員にも示していないじゃんか! アンフェアだ!! という件。



こども未来部長:有料化と見直しは切り離して考えている。
答弁ビデオ(34分55秒頃から)
http://www.nagano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=2267


この日の質疑では、訊いてもいないのに、こども未来部長はちゃっかり反論してきた。「有料化」と計画見直しによる「サービス低下」は、切り離して考えているという。だがこの反論内容はきわめて不誠実だ。過去の答弁を見てみよう。


こども未来部長: 平成30年度から利用料を御負担いただくに当たりましては、長野市社会福祉審議会の答申にも、プランの充実を利用者に実感いただけるよう努めることとの意見が付され、また市といたしましても、子供たちにとってより良い環境、サービスを提供することを基本としておりますことから、今後の対応におきましても子供たちにも充実を感じてもらえるよう、ハード、ソフトの両面から取組を加速させてまいりたい
平成29年6月定例会06月16日


有料化とサービス充実はセットであるとの答弁だろう。その他に読みようがない。ご都合主義的に、この組み合わせを外してみせるのは、過去の答弁に反する。これが予算案質疑への答弁なのだ。当然、このような市民と議会への裏切りを前提とした予算執行に、小泉は軽々に賛成するわけにはいかない。
ちなみに、放課後子どもプラン運営委員会等に、サービス低下となる計画見直しを「新年度に」説明すると言い出したこども未来部。小泉の指摘を容れるのはよしとしても、遅いよ。今年度中にやるというなら、小泉も少しは評価するが。

ノープラン・のーてんき

放課後子どもプラン有料化に伴う減免の推進について、こども未来部は制度は作ったが運用は待ちの姿勢で、減免申請の勧奨を怠っていると批判する趣旨を、以前に書いた。



仏つくって魂入れずとはこのことだ。小泉は著作で、制度とはつまりは紙切れなのであって、真に重要なのは制度の運用なのだとの趣旨を示しているところ。いちばんイケナい行政の病が、放課後こどもプランの減免申請に現れている。
経済的な理由で減免申請が可能な子どもの数、そのうち現在において子どもプランを利用している子どもの数、さらにそのうちの現在における減免申請許可の件数。それらをこども未来部長は把握していないことが、答弁を通じて明らかになった。



小泉一真:有料化前において、来年度の事業、進捗の準備として、経済的な理由による放課後子どもプランの減免申請の要件を備えていると想定される子どもを、現時点で個々に把握されているのかどうか。またそれは何人であるのか。今、小学校の1年生から5年生の放課後子どもプラン利用登録児童中において、同じく経済的な理由による減免申請の要件を満たすと想定される児童を、個別具体的に把握しているのか、その積み上げ数は何人か、それからそれらの児童のうち、既に今まで減免申請が許可された児童数は何人なのか。
こども未来部長:個々に減免する人数ですか、小1から小5まで何人いるのかとのご質問ですけれども、これも現在募集をしている最中でございますので、まだ数字が固まったものはございません。また減免申請を許可された人数の積み上げ等ですけども、これも今募集をして、それに申請があった方について作業をしている最中ですので、まだ全体としてまとまった数字はございません。


こども未来部長の答弁は要領を得ず、小泉の問いを全く満足させていない。このような答弁をある程度予期していた小泉でさえ、これは驚くべきことだ。減免申請の進捗管理が、全くなされていないではないか。減免許可件数のあるべき水準や、その進捗件数について、こども未来部は全く関心を払っていないのだ。これでは、計画的な事業推進など覚束ない。
放課後子どもプランの減免申請について、長野市は行き当たりバッタリ、出たとこ任せのノープラン。これでも経済的弱者を守る
セーフティネットを張っているつもりらしい。
こんなことでは、4月の有料化後に、プランから抜け落ちる子供が出ることが懸念される。そしてそういう子どもたちこそ、本来的にプランの提供するサービスが必要な子どもたちなのだ。小泉の憂慮は深い。

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2018/03/06

被害額2000万円―英断引き出した会心の質問!!

千曲川のアユが消えた
長野市と須坂市の境にある村山橋から、川辺に何本も立つアユ釣りの竿が、見られなくなって久しい。犀川からもウグイが見られなくなった。疑われる原因の一つは、魚食性鳥類・カワウによる食害だ。1日500gも魚を平らげ、漁協が放流したアユは片端から啄まれてしまう。
魚がいなくなれば、釣り人は来ない。釣り人が来なければ、観光消費額は発生せず、経済波及効果も生まれない。増えすぎたカワウは、私たちの市民生活とも無縁ではないのだ。
漁協の訴えを聴いた小泉が、初めて議会で取り上げたのは平成28年3月。長野市役所も調査に動いてはくれたのだ。長野市内に漁場がある5つの漁協に聴き取りを行ったという。

だが結局、各漁協の被害額の算定方法がマチマチで、客観的な被害把握が難しいことを理由に、イノシシやシカの対策を優先させたいと言われてしまった。実際に被害があるのに何もできないという無念を抱え、突破口はないのかとその後も小泉は考え続けた。

視察でヒントつかむ
長浜市で説明を聴く
農林業振興対策特別委員会委員として長浜市を視察したのは、1月のこと。当地では観光地である琵琶湖に浮かぶ竹生島にカワウが巣食い、滋賀県とともに対策していると説明を受けた。その資料の注釈にヒントがあった。国の通知による方法で被害額を算定しているという。
当時のブログに「調査と研究により市政に反映する努力をするのが小泉の職責であるし、それが視察の意味でもある」と力んで書いた小泉。3月議会一般質問で、その機会は巡ってきた。

独自に被害額試算

国の通知は、カワウのねぐら・コロニーでの個体数情報を活用して漁業協同組合(漁協)ごとに算定する方法を示している。長野市周辺のねぐら・コロニーのデータを持っているかと、ダメもとで長野県庁に照会したところ、ビンゴ。大安寺橋と生坂村日野橋のデータがあるという。そこからカワウの行動半径である15km以内に管理する漁場がある漁協のデータも、県庁から提供いただいた。あとはエクセルで計算。

なんと、カワウによる被害額は2000万円以上と算出された。これには小泉もびっくり。
当時、市がカワウよりも対策を優先させたいと答弁したイノシシよりもシカよりも、カワウの被害の方が大きいではないか。


市は小泉の主張をよく理解してくた。加藤市長をして、かく言わしめたのだ。

「カワウ被害額について、小泉議員が詳細なデータを基に算定された内容は、十分に理解した。今後は漁業関係者や長野県とも連携をして、本市としても被害の把握に努め、長野市鳥獣被害防止計画において、指定鳥獣に追加することを検討してゆきたいと考える」

ほぼ百点の答弁ぶり♪
村山橋上流の営巣地についても、県とともに観測していくことを検討するとのこと(ビデオではカットしてあるけど)。
行動範囲の広いカワウの対策は難しく、苦慮しているのは長野市だけではない。長野市の水産業といっても、商業的な規模で行う事業者はほとんどいない零細産業。だが、観光資源として、地域の資産として、市は魚たちの価値を認めてくれたのだと、小泉は考える。

長野市のカッコいい英断に、敬意を表したい。長野市のカッコいいところを、もっと見たい。


2018/03/05

放課後子どもプランの計画改悪→有料化、さらに情報隠し―こども未来部にムカッ腹

一般質問する小泉一真です♪

気力充実の一般質問!!

本日の小泉は、気合い十分。今回ほど、準備を十分にしたと言える質問は、今までにはないかも。―まあ、毎回そうでなくてはいけないのだが、なかなか質問準備にそこまでの時間はとれない、ごめんなさい。


計画改悪→有料化―長野市放課後子どもプラン

4月から月々2000円と有料化される放課後子どもプラン。
今年1月、放課後子どもプランのサービス供給量が記載されている「長野市子ども・子育て支援事業計画」を長野市は見直し。地域によってはサービス供給量の不足を、更に悪化させる内容となっている。今までサービス供給量に余裕があったのに、今回の見直しでサービス供給不足に陥った地域もある。まあ、その逆に改善している地域も、当然あるのだけれどね。
4月の有料化を目前に控えたこの重要な見直しを、しかし長野市は市民に知らせる気はないらしい。


「ウチの地域はサービス不足が悪化してるじゃないか」
「有料化でサービスが充実するんじゃなかったのか」

なんて住民からのクレーム対応、年度末のクソ忙しい時にやってらんねー。と、こども未来部が思ったのかどうかは定かではない。しかし次のような事実は、小泉の質問で明らかになった。

◆保護者・住民への説明→なし
◆放課後子どもプラン運営委員会(各小学校区のプランの運営方針を決定する重要な組織)への説明→なし
◆パブリックコメント(市民意見募集・27年度の当初計画策定の際には実施)→なし
◆ホームページへの掲載→なし(当初計画は掲載している)


説明責任は放棄のこども未来部

...これだけ「ないない尽くし」なら、住民に対する説明責任を果たす気も無かったと見られて仕方なかろう。流石に議会にはザックリした説明があった。が、小泉が今朝の9時ごろ指摘したホームページ上での公表は、未だに実行されていない。やる気ないのか。よほど、この情報の拡散が嫌なのか。
小泉はこのこども未来部のやり口を、「アンフェア」という言葉を使って批判した。有料化で内容が充実すると期待させておいて、一部地域ではその逆。そしてその事実を説明もしない。議会でウルサい小泉だが、それでも「アンフェア」というキツめの言葉を議場で用いたのは、これが最初だ。こども未来部は猛省するべし。



減免手続きもやる気なし!?

小泉が明らかにしたこども未来部の失態はこればかりでない。
有料化するが、充実した減免制度を展開するから、それで貧困世帯も救済できるというのが、こども未来部の議会に対する説明だった。だが、小泉はこれは怪しいと最初から思っていた。制度だけ作って、あとは


「申請主義だから、申請しなかったお宅のことは知りません」


と逃げるつもりじゃないの? サービスを必要とする貧困世帯を洗い出し、個別に申請を勧奨する体制を伴わなければ、有料化で脱落していく子供を救えない。現実問題として、貧困世帯はその種の手続きに慣れていなかったりする可能性もある。
案の定、答弁するこども未来部長の答弁は、相談があれば対応するという「待ち」の姿勢。それじゃダメでしょ。説明会を72回やったと言うが、それがどうした。救わなければならない人たちは、むしろそういう場にも来られない人たちなのだ。
別の議員への答弁では、有料化でサービス受給をやめる世帯にアンケートすると言ったが、小泉の質問で統計データを取るだけのこととハッキリした。教育委員会の要保護・準要保護データの目的外利用の手続きもしたと威張ってみせたが、今月になってからのことだそうだ。これからデータを洗い直して、登録申請と減免申請を勧奨するのか? 春休みになれば、学校を通じての接触だってできなくなるのに。4月1日までに、手続きが必要な子どもたち全てを救えるわけがない。いや、小泉とて結果として「全て」の子供を救うのは難しいとは思うが、しかし目指すべきはそこだろう。その熱意が全く感じられない。


「この一年間、一体何をしていたんですか」

そう言わずにはいられなかった。昨年3月の条例改正以来、時間はあったはずだ。

長野市の放課後こどもプラン有料化は、準備の段階で既に破たんしている。4月1日からの有料化には、絶対反対!!

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2018/01/19

市川市議、公費飲食を正当化!? ブログで示す卓見!!

長野市議会の偉大な知性たち

長野市議ブログの「双璧」と、小泉が密かに心中称して敬しているブログがある。

市民と市政をつなぐ 長野市議会議員 布目ゆきおの徒然日記
市川和彦の長野市政への想い

...まあ、これが「三羽烏」なら、この「全部言います!」ブログを入れたいところだ(笑)


布目ゆきお氏(ブログから引用)
布目ブログは、市政に寄り添いつつも批判すべきはするという、議員としてのチェック機能に重点を置く姿勢が見られ、読んで勉強になる。


市川ブログは、議員ブログとしての更新頻度は県下随一だろう。また、最近はやや大人しくなってしまったが、著作権法をものともしない原著作権表示なしで、範囲を自制しない無制限的な引用等は、おそらく海賊党の流れを汲む政治思想だろうか。自説をほとんど述べることなくネット上の情報の切り張りで構成するという政治家のブログとしては異質な手法で、読者の批判する力を引き出そうとする。細々と法を守りつつ自説を展開する小泉の「全部言います!」と比べれば、雲泥の差がある。


小泉への評価

その二人は、それぞれ小泉についての評価を述べるときがあった。奇遇なことに、ほぼ同時期に、同じ案件についてだ。



 小泉議員の調査による指摘に正直「感服」です。
 小泉議員の議案質疑がなければ、粛々と即決で採択されていたでしょうから…。


説明が有った直後、小泉一真議員から突如の質疑発言。
(中略)
私自身、昨年の富士通に関する報道は知ってはいたが、7月21日の公取委の話、それにも関わらず市がその後富士通と推移契約した後に指名停止した事は知らなかった。

私だけでなく、議会全員が知らなかった。


何れも2016年、富士通の指名停止処分直前の駆込み随意契約に係る市長専決による予算補正についての言及。






「双璧」からのお言葉、実に恐縮。

公費飲食に勇気ある発言、市川議員

さて、その「双璧」の一翼である市川和彦氏の「長野市政への想い」だが。小泉が議会の信頼回復を目下の政治課題とする本市議会議員等による公費飲食事件について、大胆とも言える識見を示されている。以下引用する。




そこに出席する職員も負担していると考えられるが、この様な事が問題化されることに『慣例』と言う言葉は無く成ってくるだろうし、懇親会自体が行われなくなるだろう。
(正規な会費による出席希望者だけとなる)
(中略)
今回の歓送迎会の出席費負担金について当事者の組合が『返還』と判断すれば、返還???。もありかも?
いやいや、考え方によっては
会費を遡って再請求していただき
政務活動として支出する事も考えられる?
(原文のまま)



市川ブログは引用文の直前に、小泉の著作物から、出典を明示せずに引用するという著作権法無視の所業を働いている。だが、それは氏の確固たる政治信条であるらしいことは前術のとおり。政治家として、ときには現行法規にさえ反抗する勇気が必要と、身を以て示す市川議員。
だが引用で示すように、市川氏はそれをも軽々と超越してみせる。会費が(公費支出なしの)正規会費のみでは懇親会という慣例が持続しないとの一部の本市議会議員の本音を、自らに仮託して、批判を覚悟しつつ市民に伝える筆力は鋭い。公費飲食事件により損害を被った組合が「
『返還』と判断すれば、返還???。もありかも?いやいや、考え方によっては
会費を遡って再請求していただき
政務活動として支出する事も考えられる?」との一節も同様。事態収拾に主体性を欠き、政務活動費を自己都合で使いまわそうとする一部の本市議会議員の本音を、敢えて自分の責任として述べることで、彼らの性状を露わにしている。
さらに市川ブログは
翌日、続けて言う。



 そもそも「歓送迎会」の公費支出はしてはならないものテセあり、実施する場合は適正な額を支払うべきものが前提だと考えます。
また、「変換」と言う表現でなく、率直に5年間を溯って再請求していただき支払うべきだと考えています。
 なお、歓送迎会では無く、議会~協議会の審議を終えた後での通常の政務活動費として認められる意見交換会等の会費と成れば、支出しても良いと考えます。
(原文のまま)




「変換」(返還請求のことだろう)では議員に都合が悪いから、ただの「請求」としてくれ、しかも歓送迎会ではなく「意見交換会」としてくれ、そうすれば政務活動費で支出できるから。組合に損害を与えながら、一部議員の身勝手な言いぐさを、市川氏は彼らに代わって述べる。しかも表現は、より強まっている。前日は「かも?」、「考えられる?」であったのが、この日は「べき」、「して良い」になっている。事件関係議員が、ますます無反省で増長しつつあることをほのめかしている、のかも? いやいや、とも考えられる?
なぜ市川氏は、このような難解な手法を用いるのだろう。公費飲食した議員らの本音は、実はこうなのだと示す方が、簡単ではないか。しかしそれでは、批判の矛先は事件に関係した議員に向けられてしまう。それが恐らく、彼の本意ではないのだろう。だから、事件に無関係な彼自身が、敢えて批判の矢面に立つような表現としているのではないか。
「人を悪しざまに謗ってはいけない」と、既に他界した小泉の母は遺訓を遺した。だから小泉は、市川氏の表現方法を理解する。

市川ブログへの解釈が好意的過ぎないかと、怪訝に思われた読者が、もしかするといるかも知れない。しかしそれもまた、小泉が亡き母の遺訓を守るためのものだと理解していただきたい。

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2018/01/14

組織ぐるみの公費飲食! 市長・町長・監査委員・議員よ、税金を返せ!!-住民監査請求してきた



市長以下特別職45名は税金を返せ

一昨日の1月12日、千曲衛生施設組合に対して、5名の住民の皆様とともに住民監査請求を行った。



何と、組合議員どころか長野市長、千曲市長、坂城町長から果ては組合予算の支出をチェックする監査委員までが、組合議会議員の歓送迎会との名目のもと、税金で飲み食いしていたのだ。このブログでも何度か報告してきた酒宴費用への公費支出は違法であり、公費から費用の一部が支出されていた特別職-一般職は含めないこととした-の飲食代金総額34万円余の返還を、監査請求で求めた。以下はその内訳。

議員(長野市議会選出) 黒沢清一 3,000円

議員(長野市議会選出) 宮崎治夫 11,461円 議員(長野市議会選出) 山本晴信 9,000円 議員(長野市議会選出) 松田光平 6,000円 議員(長野市議会選出) 田中清隆 3,000円 議員(長野市議会選出) 手塚秀樹 11,461円 議員(長野市議会選出) 若林祥 11,461円 議員(長野市議会選出) 松井英雄 11,461円 議員(長野市議会選出) 鈴木洋一 2,461円 議員(長野市議会選出) 望月義寿 14,461円 議員(長野市議会選出) 野本靖 14,461円
議員(長野市議会選出) 祢津栄喜 9,000円 
  
議員(千曲市議会選出) 原利夫 9,000円 議員(千曲市議会選出) 吉田昌弘 9,000円 議員(千曲市議会選出) 小山嘉一 14,461円 議員(千曲市議会選出) 田澤佑一 6,000円 議員(千曲市議会選出) 宮入高雄 9,000円 議員(千曲市議会選出) 大澤洋子 9,000円 議員(千曲市議会選出) 小川修一 9,000円 議員(千曲市議会選出) 戸谷有次郎 3,000円 議員(千曲市議会選出) 宮坂重道 3,000円 議員(千曲市議会選出) 中條智子 3,000円 議員(千曲市議会選出) 小玉新市 11,461円 議員(千曲市議会選出) 荻原光太郎 5,461円 議員(千曲市議会選出) 中沢政好 8,461円 議員(千曲市議会選出) 前田きみ子 6,000円 議員(千曲市議会選出) 宮下正光 8,461円 議員(千曲市議会選出) 中村眞一 2,461円 議員(千曲市議会選出) 袖山廣雄 2,461円 議員(千曲市議会選出) 齋藤正徳 2,461円 議員(千曲市議会選出) 柳澤眞由美 2,461円 議員(千曲市議会選出) 倉島さやか 2,461円 議員(坂城町議会選出) 池田弘 6,000円 議員(坂城町議会選出) 塚田忠 14,461円 議員(坂城町議会選出) 吉川まゆみ 9,000円 議員(坂城町議会選出) 西沢悦子 5,461円 議員(坂城町議会選出) 小宮山定彦 5,461円 代表監査委員 中島忠徳 6,000円 代表監査委員 小山岑晴 8,461円 組合長(千曲市長)    岡田昭雄 11,461円 組合長職務代理者 滝澤嘉市 3,000円 副組合長(千曲市副市長) 山本高明 11,461円 常設委員 (長野市長) 鷲澤正一 3,000円 常設委員 (長野市長) 加藤久雄     (担当部長代理参加)      8,461円 常設委員 (坂城町長) 山村弘 14,461円

詳細はこちらに。


これまで、小泉は組合議員以外の公費飲食に触れて発言することができなかった。それは昨年10月3日の組合議会における答弁が、「昨年10月の議会の後、当時千曲市の議員さんに改選がございましたので、その歓送迎会ということで賄いを使いました」というもので、議員以外の参加者が判然としなかったからだ。全容把握のため、改めて組合に対して情報公開請求して確認し、詳細が確認できた次第だ。
組合の監査委員は総勢2名だが、その2名の現職監査委員がともが酒宴に参加し、その費用の一部について組合から支出されている。監査委員よ、あなたもか。彼らは今回の監査請求の利害関係者となるため-つまり盗人にその犯罪の裁判をせよと言っているようなものなので-、やむを得ず外部監査を請求することとなった。


迷い

実は、監査請求書の提出については、かなり迷った。
県の森林組合補助金不正支出事件に関しての住民監査請求では、迷いもなく一直線に仲間と準備を進め、それなりの成果を引き出した小泉。しかしこの公費飲食事件では、公費による飲食の席には加わっていないものの、小泉も一当事者といえる。千曲衛生施設組合の現職議員であるとともに、その選出母体である長野市議会の議員でもある。議会に属している身としては自浄能力に期待したいし、そのチャンスは与えられるべきであるとも思う。一方で、議会が全うな対処をしないまま徒に時が過ぎゆき、この不祥事に対する説明責任が果たされないままになりはしないかとの不安もあり、そのような事態は何としても避けなければならない。実際、昨年10月の組合議会で小泉がこの問題を明らかにしてから十分な時間があったにも関わらず、千曲衛生施設組合にもその構成団体である長野市・千曲市・坂城町にも、説明責任を果たそうとする姿勢や、住民の信頼回復を図る行動-謝罪や返金等-といった具体的な成果は、皆無と言っていい。それどころか、ますます小泉としては、不安になる材料ばかりが補強されていく。以下に幾つかその具体例を挙げてみる。

不誠実な責任者

長野市議会では、議会運営委員会で2度議題として取り扱われたが、何れも具体的な対応策が提示されないまま、各会派持ち帰って検討することとなっている。
組合議会歓送迎会費用の一部が公費から支出された最後の機会である28年度当時の組合議会議長であり、現在は長野市の福祉環境委員会委員長であるのが、若林祥議員。当時の組合議会の責任者であり、現在は組合を所管する委員会の長である彼は、長野市の役人にだけ謝罪させ、自らは小泉の質問に真っ直ぐに答えず、反省と信頼回復に向けた姿勢が全く見られない。

【自分は悪くない!! 行政が謝れ!!】逃げる議会、追う小泉―長野市議会公費飲酒事件


判読不可能な公開文書組合への情報公開請求で届いた文書に、小泉はぶっとんだ。何と全体の半分以上に判読不能な部分があるミスコピーだったのだ。1枚や2枚なら「ミス」だろうが、55枚中37枚もあるのはミスではなく故意によるものと疑わせるレベルではないか。
強く抗議した結果、差し替えを送ってもらえることになったのは当然とはいえ、あまりにもバカにした対応に思える。小泉が心証を悪くしたのは、小泉の人間ができていないからだろうか。

議会報を書き換えよとの圧力

さらに先週1月10日、小泉の不信を決定的にする出来事があった。長野市議会報「議会だより」に小泉が寄せた公費飲食事件に関する一般質問発言をまとめた原稿は、昨年のうちに編集委員会で決定稿となっていた。それにも関わらず、市議会会派新友会(自民党系)が議会運営委員会開催を要求し、小泉の原稿に不備があるものとして書き直しを要求してきたのだ。経緯をまとめてみた。



・ H29.12.16  小泉から議会報編集委員会の担当委員に原稿を提出。「関与議員多数のため政治倫理審査会又はそれに準じた調査と報告が必要。我々議員は、そのために行動するべき状況にあると強く訴える」等の内容。答弁者がなかったので原稿は質問と答弁が対にならない形式であることを自覚し、「編集上は変則的になりますが、答弁がない原稿となります。」と添え文。
・ H29.12.19  編集委員会から字句修正の依頼あり(答弁と対をなす原稿とせよとの修正指示はなし)。小泉は修正し同日再提出
・ H29.12.27 担当編集委員から電話。質問と答弁が対をなす原稿とできないか、できない場合は現状のまま掲載するとの委員会の方針の打診あり。小泉は現状のままの掲載を依頼→決定稿が確定
・ H30.1.10  新友会が質問と答弁が対をなさない小泉の原稿体裁が好ましくないと主張し、議会運営委員会開催。小泉は経緯を説明した上で退席。編集委員長市川和彦氏が委員会運営の不手際を認め「申し訳なかった」との謝罪があり、議会報発行の遅延を避けるため、小泉は修正原稿の再々提出に応じた。


議会報の体裁の慣例に反するという新友会の言い分は、額面通りに受け取りづらい。何しろ、原稿は昨年のうちに確定稿となっているのだ。答弁がないのに答弁を書けと言うのは無理な話。要するに、公費飲酒事件を取り上げさせない圧力ではないか。新友会からは、議会報発行が遅れても構わないとの意見があった。「議会だより」の発行を遅らせることは市民の知る権利を侵害することであり、市民にデメリットを強要するものだ。そうまでして自らの不祥事を市民の目に触れさせたくないということか。
この混乱の責任が小泉にはなく、市川和彦氏の編集委員会運営にあったことが氏の謝罪により明らかになったので、小泉は書き換えに応じた。もともと、編集委員会から校正段階でクレームがあれば修正を覚悟していたのだから、まあ仕方がない(もっとも、議会運営委員会終了後に某議員から原稿執筆の裏技をご教示いただき、結局、公費飲食事件に関する発言は議会報に掲載することができそうだ)。
この出来事は、議会の自浄能力についての小泉の期待を大きく削ぐ決定的な出来事となった。


組合ぐるみの不正

千曲衛生施設組合
何より小泉がショックを受けたのは、食糧費による飲食を貪った者が広範に及んでいたことだ。市長、町長から監査委員にまで及んでいる。組合議会の歓送迎会なのだから、組合議員と事務局が出席した程度なのだろうと考えていた小泉は、しかし甘かった。緊張関係にあるはずの議会と行政だけでなく、予算執行を厳しく監査する立場にある監査委員までが宴席で甘い汁を吸っていた。一体、組合に信用できる公務員はいるのか。議会の歓送迎会とは単なる口実で、組合ぐるみで不正を働いていたということではないか。
食糧費支出の事実関係を明らかにし、返金させる。住民監査請求でできるのは、最大でもここまでだ。しかしそれだけで十分だろうか。組合の議会、行政、監査委員がそれぞれ反省の姿勢を示し、住民に再発防止を誓い、謝罪する必要はないのか。住民にそれをいつまでも辛抱強く待ってくれると、事件関係者は甘えるべきではないだろう。



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