長野市のヤミ・無理やりな新教育長人事-5歳児死亡イベント「問題なし」ー「資質」編|『全部言います!』小泉一真の市議会トーク

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2021/03/30

長野市のヤミ・無理やりな新教育長人事-5歳児死亡イベント「問題なし」ー「資質」編

「個人の資質が問題とは考えていない」としながら、新教育長人事案に反対した共産党。資質に問題がないのに、なぜ反対?
「資質の問題以前の課題」があると、重大な問題を仄めかしながら賛成した改革ネット。分かりにくい動きです。
独り、小泉一真だけが正面から問うた教育長に推された人物の「資質」とは?

前編「長野市のヤミ・無理やりな新教育長人事-3月市議会で反対したワケー「識見と情実」編」

新教育長への任命が議論の対象となったM氏
2019年11月29日信濃毎日新聞から引用


5歳児死亡イベントとの関係を「問題なし」と

 
小泉一真: (デザインウィークは)火災死亡事故が発生した2016 年を最後に、東京では開催されていません。(略)東京で開催できなくなったデザインウィークのブランドを長野市で引き継ぐことに、どのような意義があるのか、プラスとマイナスの両面の評価を示してください。

商工観光部長: 本市の顧問弁護士に相談したところ、全く問題ないという見解をいただいております。
デザインウィーク」というイベントをご存知だろうか。2016年、明治神宮外苑で展示物が失火、親御さんの目の前で5歳男児が命を落とし、Tokyo Design Week 2016(TDW2016)は大惨事となった。前身のイベントを含めてそれまで三十有余年、毎年開催していたが、2016年は火災と同時に中止され、それ以後開催されていない。しかし、長野デザインウィーク(NDW)開催によって、その命脈が保たれている。
「デザインウィーク」のブランドを共用している長野デザインウィークは、東京デザインウィークとは利害関係がある。当時TDW2016を共催していた団体と委託契約を結び、NDWは開催されているが、これは適切なことなのだろうか。
新教育長任命に議会が同意を求められた商工観光部長M氏は、今月9日、予算案質疑で、「まったく問題がない」との弁護士見解を示して答弁に替えている。しかし、これは倫理の問題を問うているのであって、弁護士が出る幕ではない。正面から倫理について論争することを避けたものと、小泉は理解した。


教育長には、高潔な人格を法が求めていることは、前編で触れた。教育者たる者、平均以上の倫理性を身に着けていることが求められるだろう。デザインウィークが抱える未解決の問題について見ぬふりをするのは、商工観光部長の答弁としては正しいのかもしれない。しかし教育者として、5歳児の命を落としたイベントのブランドを長野市で引き継いでいることに知らん顔をすることが適当だろうか。「亡くなられた男児には気の毒ではありますが」等の言葉を差しはさむ思いやりも持たないようでは、教育長として物足りなさを感じる。


資質に踏み込み討論


 

 小泉の命がけの討論も甲斐なく、教育長任命議案は通過した。この討論だけは、活字ではなく、小泉の肉声でお伝えしたい。動画を見ていただければ幸甚に存じます。

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資質を問わない議員の「資質」

人事案に反対する場合、その理由としてもっとも重要かつ説得力があるのは、その人物-今回の場合はM氏-自身の資質に問題があるとする論だろう。 ところが、共産党は教育長人事案の反対討論で、「個人の資質が問題とは考えていない」と述べた。改革ネットは「資質の問題以前の課題」という重大な問題を仄めかしながらそれを明言せず、様々な懸念を伝えた末の賛成討論とした。これらは非常にわかりにくい。 だが、ぶっちゃけた話、共産党や改革ネットがこの人事に反対し、または懸念を持つのは、個人の属性つまりは資質を問題としているからだと、小泉は考える。 

教育長に商工観光部長のM氏(59歳)を任命する人事案を巡っては『教育行政の経験がない』として一部議員が反対した」(3月23日信濃毎日新聞)
報道が伝えるように、彼らはM氏に教育行政経験がない点を問題としている。つまり、それによる資質の不足を問題としているのだろうし、それ以外に考えにくい。ところが、そうでないと装う。この欺瞞は、個人の資質に問題があると明言するよりも、悪質ではないか。当ブログ前編で伝えたように、法律上は、教育行政の経験がない人者であっても、教育長に任命できることになっている。教育行政の経験がないことを理由に反対するのは、違法不当な言いがかりであり、差別的ですらあると小泉は思う。
ではなぜ、資質に問題があると言わないのか。採決で反対したところで、この人事案は結局は成立し、M氏が教育長に就くだろうから、そのときの心証を悪くしたくないという打算ではないだろうか。もし、この教育長人事案が否決される見込みであれば、議会では大いにM氏の資質が論じられたに違いないと小泉は考える。それが議員としての正しい資質かどうかは疑問だが。
果たして、遠慮しながらの批判が、市民に理解されるだろうか。M氏に伝わるだろうか。

「自分の資質に問題がないなら、なぜ人事案に反対するのか」 

M氏なら、そう感じるのではないか。
結局議案は通り、M氏は教育長の職に就くこととなったが、だからこそ議場でM氏への懸念を明確にしておくことは必要なのだ。
教育長に任命されたM氏は、長野市の行政職公務員としては優秀な人材であると、小泉も認める。彼が商工観光部次長のとき、新幹線延伸について発揮した手腕は、小泉の印象に強く残っている。彼なら小泉の指摘した問題を理解し、克服するものと期待したい。

議案が通過した以上は、当然ながら、小泉としてもM氏を教育長として認める。そしてその就任を祝したい。

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