長野市資源再生センター火災で活動する消防団(2019.04.05) |
火災鎮圧お疲れ様です
消防職員、消防団員、資源再生センター職員の皆さんにはそう申し上げたい。それ以外にも、周辺住民の健康不安への対応体制をとった保健所職員、大豆島支所職員、大気測定車を現地に派遣した長野県の尽力にも慰労申し上げたい。地元の大豆自他自治協議会等自治団体と住民の皆様には、改めて近火お見舞いを申し上げたい。今月4日未明の出火は、同7日午前8時、3日間以上の時間を要した末に鎮火と判断されるに至った。今朝ほど、全議員がそろった場がしつらえられ、消防局と環境部からレクチャーがあった。
情報統制!?
情報統制と思われかねないようなことは避けるべきである旨、小泉から環境部に申し上げた。先に当ブログでお知らせしたように、小泉が求め、火災現場近くの大豆島支所には県所有大気測定車「あおぞらIV」号が派遣され、大気監視体制を強めている。設置作業中の県大気測定車「あおぞらIV」() |
今朝の信濃毎日新聞は、センター最寄りの「あおぞらIV」と真島大気観測局2か所の観測状況について、次のように伝えた。
大気汚染観測では7日、粉じんやばいじんなどの浮遊粒子状物質、二酸化硫黄などの値は国が定めた環境基準値以下だった。
え、これだけ?
市議あてレクチャー資料は、次の如し。
○市大豆島支所に県の移動大気環境測定車「あおぞら4号」を4月5日(金)に設置
大気中の二酸化いおう(SOx)、二酸化窒素(NO2)、一酸化炭素(CO)、浮遊粒子状物質(SPM)を午後4時から測定開始
真島の大気常時監視測定局と共に大気環境保全調査を行う
国が定めた環境基準値を超過した項目はなし(4月7日現在)
恐らく、報道に提供された資料と同様の表現だろう。信毎報道に比べて一酸化炭素や二酸化窒素が増えたが、小泉は再び思う。え? これだけ?
意図的に排除された!? 【OX】
OXとは光化学オキシダントのことで、小泉のようなフツーの市民でも、聞いた覚えのある言葉だ。OXについても測定していながら、市はあえて報道や議会に説明を避けているように見える。小泉の質問に、全議員の前で、市はOXについても測定していることを認めた。市があえてOXについて言及しなかった理由は定かではない。が、恐らく次のような事情なのではないかと推察する。
◆「あおぞらIV」のOX測定で、環境基準0.06ppmを上回っている時間帯がある
◆しかし基準値を上回っている項目があることを公表すると、徒に市民の不安を煽るので、敢えて秘匿。
正しい情報を
前掲した議会用レクチャー資料では、「国が定めた環境基準値を超過した項目はなし」とあり、それは「あおぞら4号」と「真島の大気常時監視測定局」の両方を指しているように読める。しかし、真島局のデータは国と県が公表しており、OXについていえば、この説明は事実に反していることが、一発で分かる。真島局は出火当日の今月4日、基準を超えるOXを測定した。OXは、「国が定めた環境基準値を超過」しているのだ。但し、同様の時間帯で県内各地でも基準を超えている。
実は、注意報・警報等発令が不要な程度に、OXが比較的短い時間、基準値を上回ることはそれほど珍しくない。それに「あおぞらIV」測定値にOXの基準値オーバーがあったとして、火災と関係あるともないとも厳密には言い切れない。
ゆえに情報を隠すのではなく、正確な情報を示した上で、必要であれば行政としての率直な見解を示すべきなのだ。「基準値オーバーは、実は日常茶飯事でありまして...」と説明するのは、なかなか骨が折れる仕事だとは思うが、危機管理としては、そうあるべきだ。危機に臨んで情報統制されたとあっては、民はお上を信頼できなくなってしまう。3.11のSPEEDI運用から、我々は学ばなければならない。
多少でも、大気汚染に関心がある市民なら、光化学オキシダントという有害な物質があり、県内の大半の観測施設で監視されている状況は知っている。そんな市民にしてみれば、光化学オキシダントに言及しないということの意味を、勘繰って考えてしまいかねない。
市民らの健康管理を
団員だけでなく、消防職員、センター職員の健康被害把握に留意していただきたいと、市には申し上げた。もちろん、周辺住民の健康にも引き続き気を配る、カッコいい長野市であってほしいね!!