今12月定例会の「目玉」は、2つの看護学部開設に対し、15億円超の財政支援するうち、長野市が7億円超を負担することを求める補正予算案。これについての詳細な審議を担うべき総務委員会は、まるでなっとらん...そう言いたいのだろうなあ、今朝の信濃毎日新聞は。
市内2大学の看護学部新設支援
長野市会委が予算案可決
長野市議会総務委員会(10人)は13日、市内の清泉女学院大(上野)と長野保健医療大(川中島町今井原)がそれぞれ2019年4月を目標とする看護学部新設に向け、国や県の支出分も含めて計15億6500万円の財政支援をするための本年度一般会計補正予算案を全会一致で可決した。-中略-
補正予算案は、来年度の予算をあらかじめ確保する債務負担行為として、市負担分と国交付金を合わせた計8億3250万円を設定する内容。国交付金は1億円を見込んで国と協議中といい、市の実質的な負担は7億3250万円。-中略-
委員との質疑や討論はなかった。
委員との質疑や討論はなかった。
(信濃毎日新聞 2017.12.14 北信 傍線は小泉一真)
メディアも市民も注目しているこの案件を、全くノーマークの総務委員会。7億3250万円の買い物の決裁を議長から付託され、全くノーチェックでホイホイと全会一致で可決。良いねえ気楽で。良いねえ、それで月給は60万円。発言してもしなくても60万円。それなら、何もアクセク発言しなくてもよいということか。わざわざ信毎の記者さんが、記事の最後に「委員との質疑や討論はなかった」と、どんな心持ちで書いたのか。
しかも、7億3250万円の負担は最低限の額。市が頼みにする社会整備総合交付金1億円を国が満額交付する可能性は100%ではない。国が交付金をカットすれば、それだけ市民の負担は増えるのだ。
市は県にも支援を要請する。県の予算決定は県議会の責任だが、県の補助金を含めて15億円余りをかき集める市の方針を是とした総務委員会は、市民・県民に十分な説明責任を果たせるだけの論議を尽くしたのか。
小泉は市が看護学部新設に財政支援することに反対しているのではない。本会議では賛成する考えだ。しかし、どのみち賛成するなら、余計な議論など時間の無駄ではないかということには決してならない。小泉が次のようにブログに書いたのは、つい一昨日のことだ。
チェックできずに何が議員か!
チェックできずに問題が生じたら、少なくとも半分は議会の責任。その程度の議会のイロハが分かっていない議員が多すぎ。
( ≖_≖)ハァ・・・
http://www.koizumikazuma.jp/2017/12/blog-post_35.html
他の議員が小泉ブログの愛読者だとは思わないが、それにしても。公費で何十年間も飲み食いしてきた件といい、長野市議会の議員資質に対する小泉の憂慮は深い。
ノーチェックの総務委員たち
というわけで、15億円超の支出、7億円超の市民負担をノーチェックで決定された豪気な総務委員会委員各位に敬意を表し、紹介させていただく。委員長 小泉 栄正(新友会) |
副委員長 手塚 秀樹(新友会) |
勝山 秀夫(公明党) |
北澤 哲也(新友会) |
生出 光(共産党) |
鎌倉 希旭(改革ネット) |
阿部 孝二(共産党) |
塩入 学(改革ネット) |
小林 治晴(議長)(新友会) |
小林 義直(新友会) |
次のリンクはその動画。冒頭イの一番で質疑している。
http://www.nagano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=2192
この件についてブログで種々のチェックポイントを指摘しながら、一般質問も議案質疑もしない議員もいる。そこまで問題意識があるなら、なぜ発言機会を自ら求めないのか。一般質問は会派の都合でお鉢が回って来ないこともあろうが、議案質疑は原則としてどの議員でも通告すればできる。残念至極である。
議員の価値は発言してナンボ。沈黙は金との言葉は、議会には通じない。...まあ、沈黙していても金にはなる、というのは事実だが、それに甘んじては市民の期待に背く。
5 件のコメント:
市民・県民に十分な説明責任を果たせるだけの論議を尽くしたのか疑問を持ち、敢えて顔を晒して他議員を責めるならば、小泉氏は自身が納得出来るまで看護学部新設の財政支援に反対すべき。
誤解なさっているようですが、小泉は新設看護学部への財政支援に反対とは言っていません。小泉は議案質疑で新設学部と市の連携協定締結について質していますが、予算をより有効に使う観点からの質問もありえるわけです。
http://www.nagano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=2192
賛成するにしろ反対するにしろ、議案の適切性を見極めるためのチェックが必要で、議会・議員はそのためにあると考えます。この件について、議案質疑した議員は小泉一真だけです。
議会で議案をチェックする場面は、主に本会議の議案質疑と委員会の質問の2回あります。つまり、1億5千万の支出に、小泉一真以外はノーチェックで賛成したということです。
ノーチェックで賛成するだけなら、議員の60万円の月給は必要ありません。でしょ?
誤解されているという前に、なぜ誤解されたか考えてみたらいかがでしょうか。説明責任を求める前にあなたの考えをきちんと出してみてください。小泉さんが考えを出していないから誤解されるのです。
1億5千万云々ではなく、それが多いのか少ないのか、小泉さんの根拠のある考えを説明をしてください。地域に看護大学ができて地元を愛する看護師さんが毎年何十人かでも増えるなんて、うれしいじゃないですか。三十万人で割れば五百円、私は二十倍でも出します。
小泉一真以外はノーチェックとか自慢するだけで60万円月給というのは五十歩百歩。内容のある政策展開を期待します。
誤解が解けたようで、ご同慶の至りです。ありがとうございました。
ちなみに長野市では寄付金は随時受け付けさせていただいておりますので、毎年500円*20 のご寄附をいただけるようなら、ぜひお願いいたします。
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