千曲衛生施設組合視察
昨日から組合議会はバス移動で視察旅行中。議員である小泉も帯同。当ブログ読者の皆様には、千曲衛生施設組合といえば、議員が税金で飲み食いする予算編成がなされていたことで、もう有名なあの組合。小泉はその飲み食いする機会に加わっていたわけではないけれども、組合の名誉回復の為、また住民の皆様の血税を投資するのに相応する効果のある視察とする為、しっかりと勉強させていただきたい。
処理施設の今時のテーマ
リサイクル、循環型社会の実現は今日日の重要政策課題の一つ。今回視察の対象とするし尿処理施設や汚泥処理施設も、その観点がポイントとなる。
あずさセンターの頭の良さ
し尿処理施設「あずさセンター」 |
松塩地区広域施設組合のし尿処理施設「あずさセンター」は、平成29年3月に更新されたばかり。既存設備を有効利用して建設費を上手に節減している。これも一種のリサイクルかな。
従前の設備を利用しながら施設更新 |
脱水汚泥をごみ焼却施設の助燃剤と位置付けることで、環境省から廃棄物リサイクル関係の建設補助金を受給できたという。「脱水」汚泥とは言っても、含水率70%以下の水を含んでいる。焼却施設の助燃になっているのか、逆に負荷になりはしないか。小泉は質問した。
ー会計検査でもその点を突かれた。単に汚泥を焼却しているだけではないかと。しかし環境省の定めた「助燃剤」の定義に合っていることを説明し、理解を得たー
との趣旨の回答。この論理を考えた役人は、頭がいいね。単に汚泥を焼けばゴミ。それを、助燃剤と位置付けて国への補助金申請を通させてしまう。
施設見学中に、施設長にそっと訊いてみた。
「会計検査のとき、ドキドキしませんでしたか?」
「しました(笑)」
ですよね。勉強させてもらった。
http://www.mcci.or.jp/www/matukuri/sisetu02.htm
http://www.mcci.or.jp/www/matukuri/sisetu02.htm
汚泥資源化センター
さすがに横浜市は政令指定都市。見ても聴いても、へええっと唸ることばかり。
北部汚泥資源化センター |
メタンガスで発電中の巨大なエンジン
8000t/日ずつ発生する下水汚泥を微生物に分解させて得るメタンを燃料に、火力発電。汚泥資源化センターというこの巨大プラントに電力を供給しながら、売電もしている。
横浜改良土センター |
メタンを発生させた後の汚泥は脱水されて焼却される。残った灰は、建設工事の残土に混ぜ合わせて水分調整された後、建設埋め戻し材として再利用されている。これにより、捨てるモノは水分だけというリサイクルを実現。これを聴いた千曲衛生施設組合の職員は「素晴らしい!」と歎息していた。
まとめ
松塩地区にしろ横浜市にしろ、高いレベルで循環型社会を実現する思想がうかがわれる視察であった。千曲衛生施設組合の千曲衛生センターも更新の時機を迎えており、高い効率で持続可能なリサイクルの方法を導入してゆく必要がある。議員として、その観点からチェックできる様、更に勉強して参ります!にほんブログ村
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