青年会議所が開催した、長野市長選挙立候補予定者討論会。登壇した荻原健司さんと土屋龍一郎さんのそれぞれの主張を、読み解きます。 主催者に敬意 実直な人柄 泥をかぶる!? 決意のサプライズ 実現可能性の高い土屋氏政策 荻原氏の土俵でも渡り合う 小泉所感 ※前編 【トップセールスで何でも解決!? おぎわら健司さん】市長選討論会を読み解く 主催者に敬意 討論会主催者に敬意を示し、クレジット。 令和3年長野市市長選挙立候補予定者公開討論会 【日時】令和3年10月18日 【コーディネーター】小宮山 知紗 【主催】長野青年会議所・南長野青年会議所 【主催者提供公式映像】 実直な人柄 まず、全体の印象と総論を。 土屋龍一郎氏と荻原健司氏のキャラクターは対照的。さすがにこの4年間の土屋氏の地道な浸透ぶりを見て、対抗勢力は真逆の人格をぶつけてきた。選択の幅がひろがったことは、長野市民にとって喜ばしい。 土屋氏の語り口は「実直」の一語だった。派手なパフォーマンスや、十分な根拠もなく「自分にしかできない」と言うことはしない。それでいながら、2時間の討論会に原稿なしで臨むという、勇気を見せた。十分な政策の準備があるという自信、ありのままの自分を市民に見せるという信念だろうか。真っすぐに聴衆を見据え、自分の言葉で政策と理念を伝え続けた。 この投稿をInstagramで見る 土屋 龍一郎(@ryuichiro_tsuchiya)がシェアした投稿 発言の冒頭に必ず「土屋龍一郎です」と断りを入れるのはシツコいとの声が、一部にあるようだ。だがこれは、討論会主催者が求めたルールだという。討論会では、リアルタイムで字幕サービスをつけており、字幕に集中している人にとっては、名乗ってもらうことが、確実に発言者を認識する方法となる。荻原氏のように名乗りを省いた方が、制限のある発言時間を節約できるし、「イチイチ自己宣伝、うぜー」と思われず...