小泉はなぜ土屋龍一郎トーク会を主催するのか
それは、長野市役所の言いなりにならない土屋さんを知っているからだ。そして市長選挙(10月29日投票日)に出馬を予定する彼が、ミニ集会という平場で有権者とどのような対話を持つのか。小泉自身が興味を持つからなのだ。
ハコモノ行政への疑問
平成23年、次世代エネルギーパークをエムウェーブに設置しようという構想が、長野市役所で唐突に立ち上がった。当時、小泉はこの構想に批判的だった。というのは、エムウェーブが次世代エネルギー啓発の拠点という構想にピンと来なかったし、太陽光発電エリアが長野オリンピック記念館のスペースと重なっており、記念館の運営に及ぼす好ましからざる影響を懸念したからだ。
次世代エネルギーパーク資料(長野市役所作成) |
当時、土屋さんは(株)エムウェーブの社長だった。同社はエムウェーブの指定管理者であることから、長野市エムウェーブ次世代エネルギーパーク整備協議会の委員には、同社が名を連ねており、土屋さんも議論に参加している。
この種の審議会は、第三者機関と謳われながら、実際は市役所が作った事務局案にお墨付きを与えるだけの御用審議会となってしまう場合もある。しかし、長野市から指定管理料を受け取ってエムウェーブを経営するという難しい立場にありながら、土屋さんは市に迎合することなく、疑問を投げかけていた。毅然と自分の意見を述べた彼の行いには、光るモノがありはしないだろうか。松本市も千曲市も中野市も無料の放課後こども教室を、役人の言うままに月額2000円と決めてしまった現職の加藤久雄氏とは、ここが違う。
しかし物足りないところも
土屋さんには、このように芯の強いところがあるのだが、それを自分からは敢えて主張しない性分のようで、現市政に「異議があるということではない」等とメディアに答えている(2017.6.14信濃毎日新聞)。それでは選挙に出ようとする意味が有権者には分かりづらくはないか。現職批判をしないのは戦術としては理解できる。しかし、現職に異議なしとは言い過ぎだ。「土屋さんの出馬予定は、実は次回選挙で保守派からのお墨付きを得るための名乗り上げということなのでは」
そういう声も、実際に有権者から聴く。
今回、どうしても勝つ。死に物狂いで現職に迫り、打ち負かす。その気迫を、土屋さんは見せてほしい。市民は期待している。
0 件のコメント:
コメントを投稿