『全部言います!』小泉一真の市議会トーク: 不正支出

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2019/06/07

ルール破りの裏切り予算! 5千万円で築4年目の庁舎デザインをリフォーム! それって誰トクよ?

6月5日、小泉一真は6月定例会本会議一般質問に立ち、「第一庁舎・芸術館1階空間装飾デザイン工事」について集中的に質しました。




築4年目で建物デザイン変更!?

あなたは家を建てて4年も経たないのに、デザインがダサいからと5千万円でリフォームするだろうか? そういう御大尽が、長野市役所には居るらしい。
今年度予算に盛られた5千万円の「第一庁舎・芸術館1階空間装飾デザイン工事」は不可思議な事業だ。信濃毎日新聞も今年4月20日、「完成からわずか3年余で、多額の費用をかけて改修することに対し、市議会から批判も出ている」と報道した。

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動線案内と非日常性はクロスするのか?

市の説明を小泉なりに要約すると、「第一庁舎から芸術館各ホールまでの動線が分かりにくいとの利用者の声に答える。ついでに、庁舎から芸術館に至るルートに非日常性を持たせる空間装飾デザインを施す」ということになる。
この「非日常性」という言葉が、どうにも小泉にはピンとこない。まあ、百歩譲って芸術館にはそんなものがあっても良いかもしれない。が、設計・建設の段階で、ホール施設が持つべき意匠性には十分考慮された筈だ。よって後付けのデザイン工事など不要。第一庁舎は市職員の仕事場であり、機能的であればよい。よって後付けのデザイン工事など不要。
小泉は機能面の問題と意匠面の問題は、分けるべきだと考える。なるほどホールへの道筋の案内は、充実した方が親切だろうし、市の施設が備えるべき機能でもある。そのためにデザインを統一した看板設置程度は行ってよい。しかし、それを「空間装飾デザイン」にまで風呂敷を広げると、それがなくては芸術館や庁舎のサービス提供にまで支障があるとは考えにくい。「装飾」は機能とは関係なく、不要不急のものだ。
そこで、という訳か、市役所はこれらをあえて一括し、予算執行する方針なのだが、これは「機能面の改善を含むんだから必要ですっ認めてっ」、と強弁する作戦に見える。それって、何のため? 誰トクなの?
第一庁舎フロア
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決めたルールを自分で破る! 市民を裏切るチート予算

これからの世の中、施設の維持・更新にカネがかかるが、人口減少に伴い利用者も税収も減っていく。だから箱モノは減らさなければならないし、施設改修工事についても、不要不急の件は後回しにし、必要性の高いものから予算化してゆく必要がある。それが長野市公共施設等総合管理計画の精神だ。
そこで長野市は、昨年度から、予算編成に新しいルールを持ち込んだ(公共施設整備事前協議制度)。維持・改修を含め、ハコ物整備を行おうとする部署は、公共施設マネジメント推進課と必要性について事前協議を行う。それをもとに「改修工事の全庁的な優先順位付け」が行われた後、各部署は財政課あて予算を概算要求する。

改修工事に係る優先順位付けの流れ
H30.2.22 長野市部長会議資料

ところが、この「空間装飾デザイン工事」は、事前協議を径ずに予算化されたと、小泉の質問に総務部長は認めた。えっ? マジ?
フツーに事前協議したら「必要なし」と判定されたと、小泉は思う。事前協議制度の「優先順位判定マトリクス」を見ていただきたい。


縦軸「危険度」は最低ランクの「不便・要望」。横軸「劣化度」は、築4年目なのだから殆んど劣化はなく、「欄外」となる筈だ。つまり、長野市のルール上は逆立ちしても、「装飾デザイン工事」に予算は付けられないのだ。それが分かっている総務部だからこそ、事前協議の手続きを華麗にスルーし、話が通っている財政部は、チートと批判されかねない予算編成を認めた。
まーそれにしても総務部が作ったルールを、初年度から総務部が自ら破るというのは、マズい。他の部署に対して示しがつかない。それどころか、今後20年間で20%施設面積を減らすとの目標達成に協力してきた市民を、裏切る所業ではないか。

まだある? チート予算編成

情報公開請求で入手した資料(下掲)の一部を、小泉は議場で配布した。




改修工事の見積書で、民間企業が作成した様だ。見積総額7,255.5万円から床改修案2,881.5万円を差引いて、5,000万円の予算額としたと、議会前の調査で小泉は市から説明を受けている。しかし、その引き算の答えは、4374万円が正しい。財政部は、見積もり額に600万円、14%もプラスする、大甘な予算査定をしていることになる。質問時間の都合上、この点を一般質問では突けなかったが、小泉が「事業化ありき、5000万円ありき、もしかすると特定業者との契約ありき」と議場で批判したのは、このことを知っていたからだ。

「工事内定業者が5000万円って言ってるならさ、それにちょっと上乗せした見積もり出させようよ。切りしろってやつ。事前協議はスルーしたけど、ちゃんと予算査定はしました、余分なカネはカットしましたってことで」


このような動機によるものではないかとの憶測を呼ばないためにも、市役所は大甘査定の理由を合理的に説明するべきだ。
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総務部の暴走?
仮に5000万円をかけた空間装飾デザイン工事が、本当に純粋な施設管理上、必要なのだとしよう。であれば、芸術館を担当する文化スポーツ振興部に、その必要性と、予算要求上の見積もり仕様について、総務部は相談してしかるべきだ。総務部長は、この工事が必要となるのは、芸術館に向かう動線の「ワクワク感」が必要であるからとの趣旨の答弁を繰り返している。であれば、非日常性が求められる大元の芸術館の運営の元締め、文化スポーツ振興部にお伺いをたてなければならないのは当然だろう。
しかし、小泉は事前調査で、文化スポーツ振興部員から、予算要求の前にそのような意見を総務部から求められたことはないとの情報を得ていた。また小泉の質問に、総務部長はそれを否定しなかった。
つまり、芸術館・文化スポーツ振興部抜きで、総務部が独断で財政部と予算付けの話を固めたことになる。いくら市民の声があったとしても、内部の担当部署の話を聴かずに5000万円の事業を予算化するというのは、異常だと小泉には思える。もう決きまった話だから、芸術館・文化スポーツ振興部には余計な口を出させない。そういうことなのだろうか。
総務部長は、見積書作成の際に用意されたはずの、外観イメージ図の提供と、見積もり業者名の開示を拒否した。予算査定の段階で既に受注業者が決まっている出来レースではないかとの議会の
合理的な疑問に対し、検証の道を閉ざす答弁は残念至極だ。

責任は市民に!?

さて、事前協議という予算要求上のルールはスルー、関係部署の話も聞かず、査定額は大甘。県庁の飯を食った小泉には、この仕事は本来のお役所のそれとはかけ離れていることがよく分かる。そこで問うた。

維持改修の有線順位判定マトリクスを見ても、優先順位が高いとは出ない。それは政治判断ということだと思う。とても一般職ができる判断ではない。その判断をなさったのは一体誰なのか。

答弁に立った加藤久雄市長は、市民の要望であることを繰り返すのみで、判断の合理性には触れなかった。

市民に責任を転嫁することが、特別職の仕事と認識しているとすれば、残念だ。
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カネより智恵、ハードよりソフト

「非日常が欠けているというのが、俺はどうもよくわからない。槙(文彦)先生が設計されて、『ニワ』という広大な空間を合築の真ん中に造りましたよね。あんな非日常的な建築はなかなか無いと思います。まだ何が足りないんですか。」

小泉が質すと、議場は笑い声に包まれた。切られた啖呵の小気味良さに釣りこまれただけでなく、小泉の指摘も尤もだとの同意を込めた笑いであったように感じる。
この「ニワ」(中庭)が占めるスペースの非効率性に、庁舎・芸術館の設計を委託した槙設計事務所との交渉において、当時、長野市は不満を表明している。しかし結局、高名な建築家の主張を市は受け容れた。既に市は庁舎1 Fのハードウェアの意匠性には十分に配慮してきたと言うべきで、この上装飾デザインを施すことは、屋上屋を架すに等しい。


「ニワ」を建物中央に配置する長野市第一庁舎・ホール1階平面図
「新第一庁舎及び新長野市民会館 実施設計概要 平成25年4月 長野市 」

実際、写真で示す様に、無機質なコンクリートとガラスの中にグリーンを配する「ニワ」は異彩を放っており、十分な存在感を示している。ハンギングバスケットのコンクールが行われたときは、華やかだった。「ワクワク感」と言うなら、「ニワ」にアイスクリーム売りなどの屋台を、入札で受け容れれば良い。市の自主財源にもなる。

「ニワ」を臨む (パノラマ写真)

要は、出すべきはカネより智恵。整えるべきはハードよりもソフト。これは今の人口減少の世の中の潮流でもあり、そういう市役所であるなら、市民はカッコいいと感じるだろう。その思いを込めて、小泉は質問を次のように締めくくった。

「この予算は凍結し、来年度以降、正規の庁内手続きを経て、デザインではなく機能向上を策として予算化するべきではないか。」

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2018/12/27

信頼回復やる気なし!? 報酬アップ議案に修正案で馬脚を露す長野市議会!! 小泉は怖くありませんてば!? - 公費飲食事件


【反省なし? の長野市議会】


議員が公費で飲食した件は、長野市議会の不祥事ではない-一部(というかほとんど全部の)反小泉派議員の驚くべき認識が、市議会の議員立法を通して露見した。

12月定例会最終日の17日、長野市議会は市長が提出した特別職報酬1.15%アップの条例改正案について、市議会議員分は1年間先送りにする修正案*を全会一致で可決。
 *平成30年12月定例会議案第115号「長野市特別職の職員の給与に関する条例
   の一部を改正する条例」に対する修正案
信濃毎日新聞は翌18日、この件について、次のように報道している。


討論では小泉一真氏(無所属)は、修正案に賛成としながら、長野市、千曲市と埴科郡坂城町でつくる「千曲衛生施設組合」が議員歓送迎会費に公費を支出していた問題も「長野市議会が共有すべき反省事項」とし、修正案の提案理由に挙げられていないことを「やや残念」とした。
(信濃毎日新聞2018.12.18 2面「議員報酬引き上げ1年遅らす修正案長野市議会が可決」)


報酬アップ先送りの修正動議を提出した総務委員会委員長は、委員長報告で「議会・議員への信頼が大きく揺らぎ、同じ議会に身を置く者として信頼回復に努めなければならない」とし、具体的な理由として「議員の不祥事(酒気帯び運転、器物損壊)」を挙げた。しかし、昨年3月の議員による酒気帯び運転と、本年6月の共産党市議による器物損壊事件を理由として挙げる一方で、その間の昨年10月に判明した千曲衛生施設組合における公費飲食事件を修正案の理由から敢えて外している。


市議会議員の議員報酬については、今期の議員任期中において、議員の不祥事(酒気帯び運転、器物損壊)による辞職が続き、議会・議員への信頼が大きく揺らぎ、同じ議会に身を置く者として信頼回復に努めなければならないことを踏 まえると、議員報酬の改定を1年間据え置くことが適当であると判断し、議員報酬の 改定部分についての施行期日を平成32年1月1日とするものであります。
(平成30年12月定例会 総務委員会委員長報告)



公費飲食事件を議員報酬アップ先送りの理由としないことについて、小泉は本会議で委員長報告に対し質問。公費飲食事件も立法の背景と解釈することはできるのではないかとの小泉の指摘に対して、委員長は肯定しなかった。そのときの模様が下の動画。



ちなみに、この修正動議を総務委員会で提出したのは宮崎治夫氏。小泉が公費飲食を指摘した時の議長でありながら、飲食に費消した公費の返還については、何らのリーダーシップを発揮しなかった人物だ。総務委員会委員長は山本晴信氏。両名とも公費で飲食しているから、議員の不祥事という言葉には、我が事として人一倍敏感なはずだ。しかし、どうあっても公費飲食を不祥事とは認めず、市民の目から隠しておくという方向に、発想は向いてしまうのだろうか。


【信頼回復の絶好機を潰した市議会】

仮に、議員報酬アップの先送りの理由に、公費飲食があるとしていたら、どうなっていただろうか。
条例改正前の議員報酬月額は60万円だから、1.15%のアップ分は6900円だ。議長の報酬は更に高いが、一律に月当たり6900円の給料アップを一年間返上したとすれば、長野市予算からの支出はざっと300万円ほど抑えられることになる(6900円×38人×9か月+6900円×39人×3か月)。これは小泉が明らかにした過去5年間で公費飲食に支出された金額412,850円を上回るから、議会全体で一部議員の不祥事による不適切な公費支出を補填したとの釈明は、可能だっただろう。公費飲食は千曲衛生施設組合予算からの支出だが、組合予算は長野市をはじめとする自治体の負担金が主な財源となっている。従って、組合予算の不適切な支出による損害は、長野市予算の損害でもあるわけで、これを補填することで長野市の負担金支出の財政負担を軽くすることは、納税者の損害を回復することにつながる。論理としてはやや苦しいが、何も補填策を講じないよりは、はるかに市民の理解を得て、信頼回復の契機となり得ただろう。
総務委員会審議に、議員報酬アップ先延ばしの理由として挙げられなかったとしても(というか、理由としないように図られていたとしても)、そのような解釈は当然に許されるのではないか。小泉はそこを質したのだが、山本委員長はこれを肯定しなかった。議会の立法の背景を、誰かが解釈するのは議会の責任の埒外なのだから、山本氏はこれを肯定できたはずだ。そう判断しての、小泉としてもぎりぎりまで譲った末の質問だった。「市民がそのように解釈する余地はある」とでも委員長が答えれば、長野市議会が身を切る議員立法で、公費飲食を補填する筋を通したと、寛大な市民は理解しただろう。そうしなかった理由の一つは、議員の大部分が、公費飲食を反省すべき不祥事とは飽くまでも認めないということだ。
市民の信頼回復の好機にあってまでも、一部議員は市民に背を向けた。公費飲食に続く市民への背信であると小泉には思える。残念無念だ。

【小泉に手柄を立てさせるな!? 議員報酬アップに後手で対応】

議員報酬アップ先送りの修正動議提出の背景に、公費飲食事件があると解釈しようとの小泉のアイディアは、絶妙の解決策であるように思える。だが、それだからこそ反小泉派議員は小泉の提案を受け容れられないのかもしれない。公費飲食事件で市民の側に立って議会を批判した、一部議員の敵である小泉。反小泉派議員はその鬱憤を、小泉への戒告処分で晴らしたばかりだ。
議員等特別職報酬1.15%アップの条例改正案は、特別職報酬等審議会の答申によるものだ。この答申は、実は1.42%アップで内定していたのを、小泉が今年9月定例会の一般質問でただ一人問題視して質問。審議会は異例の審議やり直しで、1.15%に決め直した経緯がある。これは誰が見ても小泉の大戦果だが、反小泉派議員にとっては面白いわけがない。
特別職報酬アップについて質問をしようとする直前の小泉を、議会運営委員会がつるし上げた異例の経緯からも分かるように、実際の議会の大勢は1.42%上げを良しとするものであったと小泉は理解している。
過剰な報酬アップを許さない小泉 VS 小泉を潰そうとする議員 一般質問終わりました!
 発言前に議会がチェックだと!? 出ました無理筋の小泉イジメ!! 過剰な報酬引き上げに関する発言通告に

反小泉派には、議員報酬アップ賛成の内心を隠してでも、小泉以上の成果を上げたと喧伝したい事情があるのだろうか。
そのように考えてみると、1.15%の議員報酬アップの先送りは、単に議会が飲酒運転と共産党議員のハレンチ行為に反省したからという額面以上の理由が浮かび上がって来はしないか。
過剰な議員報酬アップに反対する小泉質問に圧力をかけ、それを無視した小泉の質問が奏功して報酬アップ率が縮小されると、今度は一転して、小泉以上の議員報酬抑制策を捻り出す反小泉派議員たち。しかし、奇妙なことに、公費飲食はその理由ではないという。それはまるで、議員報酬の適正な水準がどうあるべきか、議会の信頼回復はどうすべきかという議論よりも、小泉の正論に議会が引っ張られていく構図の実現を、反小泉派が恐れているかのように見える。
会派という枠組みで交渉や制御ができない小泉という無所属議員一匹が、反小泉派は、そんなに怖いのだろうか。小泉としては、唯々、筋を通しているだけなのだが。貴方方には考えてほしい。連携する議会か、分断され
反発しあう議会か。市民がどちらを望んでいるのかを。













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2018/10/05

議会除名の危機でも言わねばならぬ! 税金で酒飲んだ市長よ市議よ返金しなさい!! ピンチに市民の署名運動始まる。問題とされる討論を全文掲載!!


【1. 市民の血税で宴会した市長・議員等エライ人たち、お金を返してください!!】 【2. 請願に賛成した議員に対する不当処分に反対します!!】拡散希望

市民の手により、オンライン署名運動が発足した。公費飲食事件についての解決と、小泉の不当処分に反対する趣意によるもの。読者諸賢も、ぜひご賛同の署名をお願いします!! 署名により得られた個人情報は、目的外には使われません。

なお、この問題の経過については、次のブログに詳述してあります。


市民を応援したら懲罰動議!? 1人対35人でも退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!! 議会の信頼回復を求める小泉一真 VS 公費飲食を糊塗する議員たち




請願を通すべきであると訴えた小泉の討論は、議会の品位を汚した等との口実により、懲罰動議が提出されている。議会ではこれから懲罰の適否を含めて審査がされることになるが、制度上は小泉の議会からの除名もありうる
懲罰動議以外にも、発言の一部は議事録削除動議により削除されている。今般、匿名市民のご協力により、CATV動画から当該討論をテキスト情報としてご提供いただいた。広く市民に議論していただくため、あえて議事録削除部分-黄色地に着色した部分-も含めて、以下に掲載させていただく。これが果たして、懲罰動議に当たるものなのか。敢えて削除せねばならない文言なのか。有権者各位の良識に訴え、ご判断を仰ぐ。






2018年9月25日本会議討論


【小泉一真】千曲衛生施設組合において、定例的に1年に1度程度、議員、それから市長・町長、いわゆる組合長ですね。それから監査委員、こういった特別職の方々が公費の支出を受けて飲食を楽しんでおられたということでございます。
 この件につきましては、それはいいことだと、じゃんじゃんやろうよと言う方は、さすがに一人もいないわけですけれども、ただ今回、私が非常に残念に思うのは、皆さん何か勘違いしておられる。皆さんのお仕事は議員ですよね。議員っていうのは、議案や報告なんかについてチェックするのがお仕事です。しかし、今回皆さんは、チェックする立場ではなく、市民の請願によってチェックされている立場であるということをお忘れではないのでしょうか。
 長くなりそうですので、寝ていただいて結構です。寝ている方は、お名前を呼んで目を覚ましてさしあげます。うそですよ、安心してください。寝たい方は寝てください。その程度の議会でもしようがないです。
 さてこの件ですが、昨年10月、平成28年度の決算認定におきまして、私のほうから質問したところ明らかになった件でございます。その語、何らの動きがなかったため、12月定例会長野市議会で持ち出させていただきました。そうしたら、マスコミに扱われまして、皆さまの目の色が若干変わってきたかなという、当時印象を覚えております。
 そして2月に、組合議会は全体協議会を開催いたしまして、自主返納という方針を決めました。自主返納というやり方はよろしくないということを、私は当時申し上げてあります。寄付行為に当たります、公職選挙法に抵触するリスクありますと申し上げました。しかし、それでも自主返納だということで突っ走ったんですね、当時の組合議会は。なぜ自主返納にこだわられたんでしょうか。これは私の憶測ですけれども、議会の議員が全きものであり、誤ったことはしない。ここで請求書を着られてお支払いするんでは、議員の沽券に関わる、実際そのようなブログを私は見かけたこともあります。しかし、自主返納にした結果、今日(こんにち)に続く混乱が尾を引いているということですよね。ボタンの掛け違いが最初に発生してしまったのは、非常に不幸なことであると私は存じます。
 さて、その自主返納という方針が2月に決定したのですが、なかなか小泉も気にしておりまして、組合事務局に電話するんですが、「いや、もう自主返納で解決しましたよ」というお話は全く出てこない。どうなっているのかなと思いましたら、5月23日に、一部の議員が書類をつくって自主返納はやっぱり、やっぱりですよ、寄付行為に当たるから、公職選挙法だからこんな方法は取れませんと、なぜか組合長に、行政の長のほうに申し上げに言っている。そのときの組合長の取材の対応ぶりですけれども、他に方法ないんですかっていうことをメディアが聞いたんですね。これは小泉も申し上げたことですので。組合長はそのとき、他に方法はないとテレビで明言されております。
 自主返納って言ってて、自主返納以外に方針がない。つまり、何も返すすべがないですよねっていうのが、今に至るまでの岡田組合長の見解であったんだろうなと承知しております。が、先ほどお尋ねしましたように、宮崎治夫千曲衛生施設組合議会議長に当てて、組合長からの文書が出てきたということで、一筋の光明が見えてきたと私は思っております。
 さて、今この議会も、そして委員会もですけれども、除斥により退席される方が出てしまわれたことは非常に残念です。委員会では、何と半数の方が退席を命じられております。そのような異様な委員会運営となったことについて、皆さま果たしてどのような思いを抱いておられるのか。ちょっとそれでピリッとした議論になるかと私も期待したのですが、残念ながら全員一致で不採択という結果であります。除斥規定により5人が退席してしまった、今も11人ですか、10人ですか、退席されているわけですけれども、こういった状況がテレビで映されているわけですよね。こういったことについて皆さまが、残念であるとか、そのような思いを抱いてくれればいいなと私は思っております。
 さて、先ほど触れました長野市議会に提出された本組合に関する請願への所見についてでありますが、平成30年9月18日、千曲衛生施設組合長から宮崎治夫組合議長に当てられたものです。その内容を紹介させていただきますと、「長野市議会に提出された本組合に関する請願への所見について回答」というタイトルです。「過去に行われた食糧費の支出に関しては、これまでも組合議会等において支出に違法性はなく、返還の法的義務はないとの見解を示してまいりました。しかしながら、今般長野市議会において議員等特別職の飲食に費消された公費の補填を求める千曲衛生施設組合宛意見書の提出を求める請願が提出され、本組合に対し、議員等特別職の飲食に費消された公費について補填する措置を実現する方策を最大限検討されたいとの意見書の提出を求めていることを了知いたしまし。従いまして、本組合としては、当該請願において述べられている趣旨に関し検討を行い、その結果を改めて10月に予定する組合議会定例会においてお示ししたいと考えます」ということでございます。
 皆さまに強調させていただきたいのは、岡田組合長が、もう他に方法はないと1度は明言されたその姿勢を転換されたのは、議会の力ではない、皆さまのお力ではない、残念ながらそうではないんです。市民の請願が組合長の心を動かしている。恥ずかしくないですか。何がおかしいんですか、野々村さん。笑うところじゃないですよ。

【松木茂盛】何をいっているんだ。

【小泉一真】何言ってるんだとは何ですか、松木さん。
松木議員、あなた、私を指さしてますけど、失礼じゃないですか、そういうの。冷静になっていただきたい。今そんなことやってる場合じゃないんですよ。
市民が見てますよ。反省してます? 皆さん。市民が動かしているんですよ。
ちょっと待っていてください、それ後で触れます。皆さん、自分の不始末ですよね。それを自分で何ともせずに、請願が出てきた、あ、こんな請願、じゃあできないよね、評論家じゃないですよね。皆さまが自分の立場で責任で解決しなければいけない立場じゃないんですか。まあ、本当のことを言われるとざわざわするかもしれませんけど、もうちょっと聞いてくださいね。
 さて、この文書を見て、私実はびっくりしたんですよね。市民が動かしたと。その功績を皆さま、評価なさりたくないのかもしれない。それはそうでしょうね。だからその文書について、委員会では特段何も触れられていない。
 中野清史委員さんが、その除斥委員さんが除かれた後残られて発言されてるわけですが、先ほど申し上げたように、慎重であるべきだと、意見書を出すのは慎重であるべきだというふうにおっしゃられています。しかし、これは何で慎重にしなければいけないんですかっていうことが、私には分かりませんし、今の委員長質疑においても明らかにされなかったのは非常に残念なことでございます。
 文書が出てきてるからね、組合が10月にやると言ってるからやらなくていいんじゃないですかと、そういうロジックって、非常に残念なロジックですよね。かっこよいとはちょっと思えないです。せっかく行政が市民によって動き始めているのに、なぜそれを水を挿すような不採択にしなければいけないのか、全く理解できないです。
 布目裕喜雄氏ですが、先ほども申し上げました、誤払い金として処理する方法があるという請願者の指摘を、次のように発言されて退けられています。「会計局の判断としても違法性はない支出であり、かつ配慮が足りなかった支出というというものについては、誤払い金に当たらないのではないかという認識も示されている」と、そんな認識示されていません。これは、自分の願望を投影した発言にすぎません。会計局は「布目氏の質問に対しまして、誤払いに当たるかどうかは判断できない」と答えているのにすぎないです。行政のプロの誠実な答弁を、強引かつ傲慢にも自分の目指す結論に都合の良いようにねじ曲げてしまったのであるとすれば、少なくとも請願不採択の論拠の1つは成立していないということになります。
 さて、まあ皆さまに思い起こしていただきたいのは、今長野市議会の支持率の調査っていうものがあるとすれば、今、最低水準ですよね。その最大の元凶は、渋い顔をしていらっしゃいますけれども、共産党の器物損壊、また強制わいせつ等で有罪が確定した元議員がいらっしゃるということです。

【野々村博美】関係ないでしょう

【小泉一真】いやいや、それ、関係あるんですよ。ちゃんと聞いてくださいよ。

関係あるかどうかは……。

私は市民の思いについて語らせていただいています。

ありがとうございます。今長野市の支持率調査っていうものをしたとすれば、非常に低い水準になろうなと思います。それは1つには、共産党さんの元議員による器物損壊・強制わいせつ罪というものがあったということですよね。議会、中でも身内から犯罪者を出してしまった共産党さんは、今、最も反省が必要な時期ではありますが、そういった態度が見られないのは非常に残念です
 私自身もこの件でたびたび謝罪させていただいております。最近では、特別職等報酬等についての一般質問でも言及させていただいています。

【野々村博美】議長に謝っていただいているから、あなたに謝ってもらわなくて結構です

【小泉一真】それは1つのご見識として伺っておきますが。そういう、今、長野市民が議会に対して抱いている……。

【野々村博美】討論してください。

【小泉一真】討論してますよ。抱いている不信感の極みある時期において、このような請願不採択という行いが適切なのかどうなのかということを、皆さん、どうかお考えいただきたいということです。それは皆さん分からないかもしれない。市民の目線を離れてるから分からないんじゃないんですか。

それはもうちょっと待ってください。そろって共産党の方々がこういった偉い人たちの飲食に使用された市民の血税を補填する策の検討にことごとく反対されたというのは、非常に残念なことです。議会の信頼回復に今最も危機感と責任を負っていただかなければならない共産党の議員が、身内に厳しくするどころか、大変甘い立場であることがよく分かります。
 さて、野々村氏は、返還するには司法の判断が必要だと力説されていらっしゃいました。同様の説は布目裕喜雄さんも唱えておられます。自らの同僚議員が飲食に費消した市民の血税を返させたいなら、納税者が裁判に訴えろということなのでしょうか。非常に不思議な議論だと思います。司法判断が必要だというなら、返金の納入通知書書を千曲衛生施設組合が発出し、それが到達した時点で入金の必要がないことを確認を求める訴訟でも起こされてはいいんではないですか。公費飲食という議会行政不祥事の原因は市民の側にあるのではないのです。原因者である議会と行政側がその解決に汗をかかなければならなのは、当然のことではないでしょうか。一体誰がこの請願者ほどに、この方はよく調べてますよね。役所に行って見解も取っています。この請願者ほどに議会の信頼回復について真面目に考え、足を動かして解決策を模索されたと言えるのでしょうか。不採択とされた方は、この方ほどきちんと親権に歩き周って調べましたかということを私は問い掛けたい。
 また、野々村氏は、寄付行為に抵触すると指摘されている自主返納だけではなく、公費飲食を補填する方策全般について、公職選挙法に抵触しない法的な保障を求めているように見えます。議論を見ると。これを同様であって、そのような方策を探すのは市民の側の、請願者の側の、納税者の側の責任ではないです。議会の側の責任ですよね。皆さまの同僚議員の責任であり、皆さまの同僚たる責任です。税金で飲んだ議会が汗をかくべきだと申し上げておきます。今日はネチネチ行きますよ。
 それから野々村氏は、寄付行為に抵触するという、これさっき読みましたね。組合議会はの費飲食の支出を決算認定しているとわざわざ言及されています。先ほど出てきました、すみません、やっと出てきました。決算認定ね。これ、決算認定してるじゃないですかというそういう理屈付けをするのは、いつも理事者側ですよね。「いやいや、これは議会もお認めになったんだから」「決算認定されてますから」と、行政側が言うなら分かる。ところが議会の側が決算認定している。それじゃあ、決算認定自体が適切だったんですかということじゃないですか。そういうことですよね。だからそういうことなんですよ、野々村さん。
 決算認定していると言ったって、それが何も勝るお墨付きじゃないんですよ。

【野々村博美】あなたも決算認定したでしょう

【小泉一真】そうです、私も決算認定しましたよ。だから僕はそれについてはいちいち謝っています。会う人、会う人謝った時期がありました。1期目これを見抜けなかった、だからすみませんと謝りました。野々村さんはどうか知りませんが、私は謝っています。決算認定してるから、これは許されるんだなんていう議論は、市民理解がおよそ得られる論法ではないです。

予算、そうですね。それも同じなんですよね。予算についても議会が認めている。

ん? ああ、そうですか。議会が認めちゃっているんですよ。

【議長】小泉議員に申し上げます。討論を続けてください。

はい、討論を続けさせていただきます。だから議会が認めてしまっているんですよね。だから、これをきちんと解決しなければいけないのは議会の責任ということです。

いやいや、あなた、だから私はこうやって解決しようとしてるじゃないですか。決算認定は公費飲食が適切であるという別段の免罪符を与えるわけではない。それよりは議会のチェック機能が十分に果たされてこなかったことを反省するよすがとするべきだと申し上げます。
 そもそも、この件、皆さんちょっと頭良すぎて難しく難しく考えてしまうような気がするんですけれども、シンプルに考えていただきたい。お酒を飲んだらお金を払う、当たり前のことですよね。例えば、小泉と布目さんという人がいて、それから滝沢さんという方がいて、野々村さんという人がいて、じゃあお酒を飲みに行こうよと行きました。これ、議員じゃないということにしてくださいね、これは仮の名前です。行きました。みんな酔っ払っちゃった。だから言い出しっぺの小泉さんが、じゃあ2,000円ずつ払ってください、今日は解散しましょうと。残りのお金、じゃあ次の日払ってくださいと言うことは、あり得ることですよね。ただ、例えば布目議員がここで不思議なのは、「いやいや、それ、小泉君、この間立て替えてくれたのは、別に違法性のあることじゃないんだから、それは俺払えないよ」、おかしいですよね。おかしいですよね。

ん? 何ですか?

【議長】小泉議員に申し上げます。議場の議員とのやりとりでなくて、討論を続けてください。

承知しました。だから、シンプルに考えて、飲んだお金、それの清算をするのに、なんで寄付行為だとかそんなお話にならなきゃいけないのかってことです。こんなの裁判なんか必要ないですよね。請求すべき債権を組合が持っている、それを行使する。それに応じて皆さまが債務を弁済していただく、それだけのことです。それも何だか知らないけれども、何かいろいろな理屈をこねて、会計局が言ってないことを言ってまで、言ったようにしてまで、皆さんは不採択にしようとされている。そんなことがあっていいんでしょうかということを、私は申し上げています。皆さん、おっしゃいますよね。払いたければ払いたい、返せるんであれば返したい。そのためにどのぐらい汗をかかれたのかということです。
 請願者のやり方がよろしくないと、不採択にするんであれば、皆さまがどうかそれに代わる代案を示してください。これは皆さまの責任です。道義的責任、言葉だけですが、道義的責任をどう果たすのか、きちんとそれを示すのが皆さまの役割ではないですか。私はこの方の、請願者の願意をくんで採択することを求めます。お待たせしました、以上です。

【阿部孝二】議長。
今、小泉議員の討論の中で、ふさわしくない発言があったもんで取消を求めます。「長くなる討論なので、議員の中に寝ても結構です、寝ている議員は名前を挙げて起こします」こういう発言は削除すべきです。

【議長】動議でよろしいでしょうか。

ただいま阿部議員から動議が提出されました。動議は3人以上の賛成者が必要でありますので、賛成者は挙手を願います。


所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。この際、議事整理のため、暫時休憩いたします。 


2018/09/25

税金で飲んでええじゃないか♪ 共産党よ、お前もか? ハレンチ議員の有罪確定何のその!! 市民の信頼よりも議会ムラ優先

【共産党の横暴】

千曲衛生施設組合の公費飲食事件に係る請願についての、続き。
もしも長野市議会の支持率調査をしたなら、今は最低水準に違いない。その元凶は、言うまでもなく器物損壊・強制わいせつで有罪が確定した元議員・生出光の犯行にある。議会、中でも
身内から犯罪者を出した共産党は、今、反省が必要な時期だ。小泉はたびたびこの件で謝罪してきたし、最近では特別職報酬等についての一般質問でも言及している。



であるのに、共産党は、何をか反省しているのだろうか。公費飲食事件に係る請願審査では、会派代表である野々村博美氏と滝沢真一氏の両名が、そろってエラい人たちの飲食に費消された市民の血税を補填する策の検討にことごとく反対。議会の信頼回復に今、最も危機感と責任を負っていなければならない共産党議員が、身内に厳しくするどころか、大甘であることがよく分かる。


野々村博美氏 共産党会派代表

(写真は議会ホームページから引用)

 【司法判断が必要? 自分で裁判起こせば?】

野々村氏は、返すには司法の判断が必要だと力説する。同様の説は、布目裕喜雄委員も唱えていた。自分らの同僚議員が飲食に費消した市民の血税を返させたいなら、納税者が裁判に訴えろという態度だ。共産党長野市議団に今、最も必要な謙虚さも反省もうかがえない。
司法判断が必要だと言うなら、返金のため千曲衛生施設組合が納入通知書を届けた時点で、入金の必要がないことの確認を求める訴訟でも起こせばよろしい。公費飲食という議会・行政不祥事の原因は、市民の側にあるのではない。原因者である議会と行政側が、その解決に汗をかかなければならないのは、当然のことではないか。
野々村氏は、寄付行為に抵触すると指摘されている自主返納だけでなく、公費飲食を補填する方策全般について、公職選挙法に抵触しない保証を求めている。これも同様で、そのような方策を探すのに責任を負うのは納税者ではなく、税金で飲んだ議会が苦労すべきなのだ。
そもそも、組合が支出したエライ人たちの飲み代は、本来は彼らが支払うべき金を組合が立て替えているということができる。飲み会の清算が寄付行為に当たらないということについて、イチイチ司法判断を仰がなければならないとの主張は馬鹿げており、市民的常識からは理解しがたい

【決算認定したから返しません?】

野々村氏はまた、組合議会が公費飲食への支出を、決算認定しているとわざわざ言及している。だから何?
議会が公費支出を知り、積極的にその意義を認めて決算認定してきたわけではない(もっとも、仮にそうであるなら、それはそれで大問題だが)。単に自分たちの飲み代について触れずに見逃してきたということだ。決算認定は公費飲食が適切であるという免罪符になるわけではない。それどころか、議会のチェック機能が十分に果たさせてこなかったことを十分に反省するべき場面なのだ。
ここでも共産党の無反省さが際立っている。 







税金で飲んでええじゃないか♪という議会のリクツ: まず市民的な常識を身につけよ! 行政に水を差し、ねじ曲げる議員たち

【行政のやる気に水差す議会!?】


中野清史氏 新友会
前回の続き。議員等特別職による公費飲食の補填を検討せよとの市民の請願を、不採択とした福祉環境委員様たちのアリガタいロジックを検分してみよう。まずは中野清史委員。初めに彼は、千曲衛生施設組合長からの文書を引用する。



「長野市議会に提出された本組合に関する請願への所見について (回答)
過去に行われた食糧費の支出に関しては、これまでも組合議会等において、支出に違法
性はなく、返還の法的義務はないとの見解を示してまいりました。
しかしながら、今般、長野市議会において 「議員等特別職の飲食に費消された公費の補
填を求める千曲衛生施設組合あて意見書の提出を求める請願」が提出され、本組合に対し、議員等特別職の飲食に費消された公費について補填する措置を実現する方策を最大限検討されたい等の意見書の提出を求めていることを了知いたしました。
したがいまして、本組合としては、当該請願において述べられている主旨に関し検討を
行い、その結果を改めて10月に予定する組合議会定例会においてお示ししたいと考えます。」


委員会傍聴席で、初めてこの文書を見た小泉は、ちょっと驚いた。というのは、今年5月23日の時点で、組合長である千曲市長は、自主返納のほかに「方法はありません」とテレビ取材に対し明言していたのだ。当時は自主返納による解決を目指していたのにこれを断念したのだから、つまりは公費飲食の補填の方法はもうないと決めつけたのに等しい。
この辺の経緯は、次のブログが詳しい。


完全アウェイの猿芝居に小泉乱入!! 公費飲酒事件の幕引きは許さないっ


「本組合としては、当該請願において述べられている主旨に関し検討を行い、その結果を改めて10月に予定する組合議会定例会においてお示ししたいと考えます」との文言は、当時の方針を転換した上で、請願の採択・不採択に関わらずその意見を汲むということだ。二、三の気になる点はあるが、請願による成果として評価するべきだろう。
しかし、中野委員はこの文書の存在を理由に、請願を採択する必要はないと言っているように聞こえる。

は あ ?

組合行政がやる気を出しているのに、議会が請願を不採択にして水を差すというのは、いったいどういうことなのか。さっぱり理解できない。中野委員だけでなく、不採択とした他の3人の委員も同様だ。それでも、この文書に触れたのは中野委員だけだから、不採択とした委員の中では、彼は比較的マトモなのかもしれない...。およそ市民的な常識でしか考えられない小泉には、恐るべき世界だ。議会ムラとは。




↑ 中野氏の発言はこちらのビデオで確認できる。

【答弁ねじまげ、それでもやっぱり意味不明】

布目裕喜雄(ぬのめゆきお)氏
改革ネット
次に発言したのが、布目裕喜雄(ぬのめゆきお)氏。彼の議会での発言には見るべき点があると思ってきた。だが、この委員会を傍聴した後は、それは正しかったのだろうかと悩むようになった。
誤払い金として処理する方法があるとの請願者の指摘を、彼は次の様に退ける。



「会計局の判断としても違法性はない支出でありかつ配慮が足りなかった支出というものについては、誤払い金に当たらないのではないかという認識も示されている」


しかし会計局は、布目氏の質問に対し、「誤払いに当たるかどうかは判断できない」と答えているのに過ぎない。行政のプロの誠実な答弁を、強引かつ傲慢にも、布目氏は自分の目指す結論に都合の良いように「誤払い金に当たらない」とねじ曲げてしまった。少なくとも彼の請願不採択の論拠の一つは、成立していないのだ。


【布目理論のオカシさ】

どうやら布目氏は明確な「違法性」がなければ誤払いとしての処理ができないと言いたいらしい。果たしてそうだろうか。
例えば、我々が数人で酒場でしたたかに飲み、比較的酔いが回っていない一人が会計役となってとりあえず飲み代を立て替えて払っておく。翌日以降に、会計役が飲み代の清算を求めたところ、こう言われて払ってもらえなかった。
「いや、君が立て替えて支出したことは何ら違法ではないんだよ」
これはオカシクはないか。彼が清算を求めるのは、違法だからではない。彼は自分の金を取り返す権利を持っている。同様に、組合が議会・特別職のために立て替えた飲み代を債権として回収することに、何ら問題があるはずがない。普通の市民であれば、布目氏の言っていることはオカシイと、感覚的に分かる。しかし、議会ムラの住人には、その常識が通じない。

議会は歳入の確保という点で、常々財政のチェックを行っている。組合が債権を持っていて、それを行使するのを怠っていれば、それを促して財源に資するようにチェックするのが議会の役目だ。議員・特別職の飲み代という債務だけは、チェックの対象とすることを放棄する―と市民はみなすだろう―ならば、議会はその存在意義を自ら否定することになりはしないか。



(議員写真は議会ホームページから引用)

2018/09/24

半数が退席!! 異例過ぎる委員会で「税金で酒飲んでええじゃないか♪」祭り!? ― 公費飲食事件の請願



【審査する資格なし!! 半数が退席させられた委員会】

何と、委員の半数が退席を命じられるという、異様な雰囲気で幕が開けたのが、千曲衛生施設組合(以下「組合」)の公費飲食事件に係る請願審査。




組合予算で特別職らが飲食していた件については、次のブログを参照されたい。

「公金で飲み食い」かくし議員特権を発見!! →小泉は抗議!! 




今月6日、小泉を紹介議員として市民が提出した請願が、19日、福祉環境委員会で審査された。その全文は、次のとおり。





長野市議会委員会条例は、次のように定めている。


(委員長及び委員の除斥)
第18条 委員長及び委員は、自己若しくは父母、祖父母、配偶者、子、孫若しくは兄弟姉妹の一身上に関する事件又は自己若しくはこれらの者の従事する業務に直接の利害関係のある事件については、その議事に参与することができない。(以下略)


つまり、委員長・副委員長を含め、請願審査にあたる委員の半数が組合の公費で飲み食いしていたわけで、問題が根深く広範な様を示す委員会審議のスタートとなった。

除斥規定により退席した委員。左から若林祥(委員長)、山本晴信(副委員長)、松田光平、望月義寿、松井英雄
(長野市議会ホームページから引用)


長野市議会のYoutubeチャンネルで、審議の模様を見ることができる。ただし、委員会議事録が整備できた時点で、Youtube録画は削除される運用となっているので、予めご留意ありたい。



【全会一致で反市民の結論】

除斥委員退席後に、全会一致で不採択とした委員。左から岡田荘史(臨時委員長。採決には加わらず)、中野清史、布目裕喜雄、野々村博美、滝沢真一
(長野市議会ホームページから引用)

このような異様なスタートであれば、残された5名の委員の身も引き締まろうと期待したのだが。結果は新聞報道のとおり、何と全会一致で不採択となってしまった。議員が飲食に費消した税金の補填を検討してくれという、市民の当然ともいえる請願を、寄ってたかって5人の委員が不可解なロジックで踏み躙るさまは、さながら議員としての権力行使に恍惚とする者たちの祭りを見る思いで、小泉も唖然とするよりなかった。
いったい、彼らは、だれのために働いているのだろうか。
市民利益よりも、議会ムラの身内でよろしくやっていくことを選択した委員たちのリクツは、当ブログで次回以降、ご紹介したい。


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2018/06/26

宴会で飲食した公費「返したい」と加藤久雄市長―千曲衛生施設組合 公費飲食事件

一般質問で市長に問う小泉 2018.06.13

再び問う

議会歓送迎会と称する、エラい人たちの身内の宴会に公費が支出されていた、千曲衛生施設組合の公費飲食事件。長野市長の加藤久雄氏も、代理を立てて、自分の代わりに部下に飲み食いさせていた。返金について、千曲市・坂城町と協議するというのが、3月議会の市長答弁。では、その後どうなったか。


加藤久雄市長
3月議会以降、千曲市、坂城町と協議をしてまいりましたが、千曲衛生施設組合事業部が改めて弁護士に確認したところ、公職選挙法違反の可能性があることから、自主返納は見合わさざるを得ず、返納はしておりません。


自主返納=選挙区での寄付行為=公職選挙法違反なんてこと、政治家の最低限の知識として知っておかなければならない、イロハの「イ」。小泉も、組合議会が決めた自主返納方針の合法性については、当初から懐疑的であった。ブログでも書いている。

しかしながら、公費飲食していた加藤市長、長野市議ほかの当事者で、自主返納が公職選挙法違反との判断がついた者は、一人もいなかったことになる。公職選挙法の基礎を知らずに公職に就いている者が、信じがたいほどの割合でいる事実は、それ自体が問題ではある。が、ここではその議論は置く。自主返納が不可と、ようやく小泉と同じレベルで論じられるようになったことは、喜ばねばならない。合法的な返納の方法を論じられるようになったのだから。
しかし、公費飲食した議員たちと、千曲衛生施設組合長岡田昭雄氏(千曲市長)は、自主返納ができなければ、飲食に費やされた公費は返せないと、およそ理解不能なロジックで押し切ろうとしている。

完全アウェイの猿芝居に小泉乱入!! 公費飲酒事件の幕引きは許さないっhttps://www.koizumikazuma.jp/2018/05/blog-post.html


「自主返納以外にやり方はない」と主張する岡田昭雄市長
長野朝日放送 2018.05.23

この流れを断ち切ることが、小泉の質問の目的となる。

「返したい」と加藤市長

加藤市長は「自主返納」はしていないとのこと。小泉の公職選挙法違反であるとの説明を受け容れたわけだ。正しい方向への一歩。であれば、自主返納以外の方法を探る気持ちがあるかどうかが、次の課題となる。




小泉一真:
市長としては返したいと思われているのか、そうでないのか

加藤久雄市長:
配慮が不足していたということでございまして、基本的に返せれば返したいということでございます。




加藤市長は、「返したい」との意思を明確にされた。奇怪なロジックを根拠に返せないなどと、田舎市長のような物言いとは、流石に県都の市長は違う。
次は「返せれば」という留保条件をどのようにクリアするかが問題となる。もちろん、それを考えるのは、公費飲食した者たちの責任であり、中でも組合の理事者である加藤氏の役割となろう。

市民の公金が、エラい人たちの宴会に費消された千曲衛生施設組合の公費飲食事件。紆余曲折を経ながら、返金という解決の着地点に近づいている。もちろん、小泉としては、その加速に汗をかいていく。


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2018/03/12

公費で飲食した千曲市議会議員たち

公私混同、公費で酒宴

千曲衛生施設組合議員として千曲市議会から選出されていた7人の市議が、公費を支出して酒宴に参加していた。千曲衛生施設組合では、ほぼ毎年のように議員の入れ替わり時に「歓送迎会」と称する公務員だけの身内の酒宴を開催。最後に開催されたのは平成28年。当然これらは公務の推進には何の意味もない無駄な支出であるわけで、千曲市民からは批判の声が上がっている。平成29年度3月現在、組合議会議員を務めるのは以下の7人。この7人に対しては、飲み代の返還を求める住民監査請求も起こされている。

小玉新市

住民監査請求における返還請求額:11,461円
小玉新市議員は組合監査委員を兼ねるが、平成28年度決算の監査では公費飲食を見逃していた。また住民監査請求を、監査委員も酒宴の席に参加していたことを理由に「不受理」として、組合にかかった火の粉を振り払った。
監査請求では小玉氏の他にも、次の現役組合議員に対し、組合に与えた損害額の返還を請求している。


柳澤眞由美 

有権者へのケジメは?

この7人の中にはブログやSNS等のインターネットによる発信手段を活用している議員もいるが、現在に至るまで公費飲食事件への自らの関与については、沈黙を保っている。また、今年2月22日の組合議会では、関与した議員たちによる飲み代の「自主返納」が方針として決められたが、今のところ返納したという情報もない。小玉氏は、この事件を明らかにしてきた長野市議会議員・小泉一真を別件で批判する投稿をFacebook上で公表している。

http://www.koizumikazuma.jp/2017/10/blog-post_3.html


追記: 抗議の街頭活動の動画を追加で掲載



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2018/03/09

千曲衛生施設組合職員の体調に係る小泉の見解を発表します

本日、某筋から聞いた話によると、千曲衛生施設組合職員が体調を崩していることについて、千曲市議会選出組合議員7名が、組合議会議長あて文書で小泉の発言に触れ、小泉に謝罪を求めているとのことです。小泉もまだその文書を目にしておりませんので、詳細は不明ですが、明日以降に報道される事態が予想されます。
先月22日の組合議会定例会閉会後に、質問に対する答弁をしなかったことについて職員に対し小泉から説明を求める場面があり、通常の会話よりは大きな声が出ていたという事実はあります。その際、他の組合議員から威圧的であるとの注意を受け、直後に態度を改めています。また小泉の発言と体調について、7名が因果関係を主張しているかどうかについては、今のところ不明です。
しかし一方で、議会が職員に軽くない心労をかけてきたのは事実であり、小泉もその例外ではありえず、反省と謝罪の意を組合議員の一人として表明し、職員の速やかな快癒を祈念するものです。
議会が職員に心労をかけた事実とは、以下のとおりです。

1. 議員歓送迎会との名目で組合議会議員らが、組合開設当時以来とも言われる公費による飲食をくり返してきた事案が報道されて社会的な批判を呼び起こしたこと。またその処置について事務局に負担をかけてきたこと。例えば、公費支出金額の「自主返納」の推進について議会は事務局に対応を促しているが、このような「自主的な」返納の実現には数十名の相手方の意向確認と出納事務を要し、ある程度の負担を伴うものと予想される。すでに現職でない公務員への対応については、説得を要する場面も想定され、更に困難を伴うものとなろう。
議会が早い段階で自らの飲食に係る公費支出を不当なものとして認め、小泉らが住民監査請求で求めたように「請求」に対する「返還」として扱うこととしていれば、事務局にこのような負担は生じなかった。

2. 先月22日の組合議会定例会では事務局が指示する手続きに従い、小泉から組合議会会議規則に定めのある一般質問通告書を提出したが、同日の本会議では議長がそれを許可しない場面があった。本会議において議長はその理由を、通告書に事務局の回覧印の押印がないこと、および通告期限の設定等について事務局から説明がなかったことを挙げたが、何れも議長自らの不首尾には触れない一方的な事務局への責任転嫁ともいえる態度であったこと。

3. 同日の組合議会全員協議会では、一般質問の処理についてルール化が必要であることについて合意された。一方、小泉の提出した一般質問の取り扱いについては、質問をさせるのかさせないのか、させるとすればいつなのかについて、特段の合意がなかった。このため小泉は同日の本会議において、当該定例会で一般質問を取り扱えるように延会の議事進行動議を提出したのに対し、議長は理由を示さずにこれを議題として取り扱わずに閉会としたが、一般に議事進行動議は議会では最優先で処理すべきものとされている。このように先月22日の本会議は極めて異例の議題棚上げにより、解決すべき課題が残されており、今後の議事処理の調整に係る事務局の負担が存すること。

千曲衛生施設組合

なお、先月22日定例会閉会後の職員との話し合い後の去り際に、小泉は「皆さん、しっかりサポートしてあげてください」と他の職員に声をかけています。また議会翌日以降は、棚上げとなっている議題について、事務局で抱え込まずに「一般質問ルール化を検討する委員会を設置するということになったから、そこに検討を投げてみれば」等と、組合に提案しています。

関係記事
http://www.koizumikazuma.jp/2018/02/blog-post_10.html
http://www.koizumikazuma.jp/2017/10/blog-post_3.html

※当初掲載原稿では職員の職名を記載していましたが、報道では職名への言及がないため、「職員」との表記に改稿しました。またその他の表現についても、記事に表現を合わせてあります。何れも職員のプライバシーに配慮しての表現と思料されるため、これに準拠しました。
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2018/02/10

金さえ返せばいいだろ-公費飲食して開き直りの市長・町長・監査委員・議員



自主返納と決まったが:

組合ぐるみで公費により飲食していた千曲衛生施設組合の特別職職員らからは、遂に何らの謝罪・反省の弁が聴かれなかった。昨日開催された千曲衛生施設組合議会でのハナシ。
まず組合長でもある千曲市長の
岡田昭雄氏から発言。議会で予算決定され決算認定されていて、支出に違法性はないとの見解。世に盗人猛々しいとの言葉がある。岡田市長は自らも過去5年間において11461円の公費を飲食に費消し、組合と住民に損害を与えた。その口が違法性はないと主張しても、寒々しい。反省も謝罪もなし。市民感情に対する言及もなし。
以下、公費飲食した若林祥・黒沢清一議員の発言が続いたが、自主返納という言葉は出たもののそれ以外は岡田氏と同様。すみませんでしたの一言もなし。
金さえ返せばいいんでしょ、という態度に見えるのは小泉だけか。事態を矮小化することに努力するのではなく、住民の信頼回復に向けた努力をするべき時なのだが、そのような思いが見て取れる者が昨日の千曲衛生施設に一人もいなかったのは、実に遺憾。

なお、この自主返納という取扱いについては、信濃毎日新聞と朝日新聞がそれぞれ報道している。

自主返納の問題点:なぜ自主返納かといえば、住民監査請求が求めるような組合からの返還請求に応じる形にすれば体裁が悪いという点につきるだろう。だが、自主返納という形にすればこそ、無理も生じる。小泉が指摘したのは次の点。

公職選挙法に抵触するのでは?:

公職にある者は、選挙区内での寄附行為を禁止されている。また、地方議員や首長が、その属する地方公共団体に寄附することも同様。自主返納はこれに抵触する可能性があるというのが、小泉の主張。千曲市長・岡田氏以下は、公費飲食への支出に違法性がないと主張する。であれば、適法な公費の支出を公職にある者が自主返納と称して肩代わりすれば、寄付行為に当たるのは明白だろう。
昨日の議会では、寄付行為に該当しないと弁護士に確認してあるとの組合事務局の答弁があったが、疑わしく感じる-まあ、議会が「自主返納」と言い出すのを予め承知していて事務局が理論武装していたわけで、組合ぐるみで公費飲食事件の矮小化を試みる実態が端無くも露呈したことになるが、それは措くとして。
議論が分かれる事案について、公職選挙法抵触のリスクを冒すよりは、返還請求とした方がすっきりする。議会が自らの非を認めないから、ややこしくなる。


議会外の公費飲食した者は?:

百歩譲って議会は自主返納で一致したことを良しとしてみよう。だが現職議員でなく、過去において議員であった者はどうするのか。さらに、市長、町長、監査委員以下の特別職は返納するのか。
この点を小泉が質すと、ようやく事務局から過去に議員の職にあった者にも自主返納について通知するとの答弁があった。また岡田市長からも、自らを含め議会外の特別職にも議会と同様に対応させる旨の答弁があった。
千曲衛生センター

小泉が指摘しなければ、なるべく自主返納の範囲を狭めたいとの行政・議会の共通した思いを砕けなかったことになる。緊張関係にあるべき行政と議会が、不祥事の矮小化で結託するのだから、目も当てられない惨状だ。住民にどう説明責任を果たすつもりなのか。

自主返納ということは:

自主返納である以上は、返納しなくても法的には何ら責任を問われないということ。では、返納に応じなかった者について、住民は知ることができるのだろうか。議会終了後、小泉から事務局に問い合わせたところ、議員が返納したかどうかについて公表することはしないとの返答であった。理由は「自主的な返納であるから」。全く、すっきりしないやり方だ。

これで終わりか?:


公費飲食による損害を、自主返納で一部回復するメドは立ったものの、それは報道や住民監査請求といった世論の後押しがあって、組合が対応せざるを得なくなったからだと指摘しておきたい。今、組合に必要なのは、迫られてするのでない、「自主的な」反省ではないか。金さえ返せば不祥事は解決、というものではないだろう。

小泉としてはまだまだ取り組まねばならない課題は残されている。今月22日の組合定例議会に向けて課題解決に取り組む所存。

そうしなければならないとは、遺憾ではあるのだが。


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2018/01/19

市川市議、公費飲食を正当化!? ブログで示す卓見!!

長野市議会の偉大な知性たち

長野市議ブログの「双璧」と、小泉が密かに心中称して敬しているブログがある。

市民と市政をつなぐ 長野市議会議員 布目ゆきおの徒然日記
市川和彦の長野市政への想い

...まあ、これが「三羽烏」なら、この「全部言います!」ブログを入れたいところだ(笑)


布目ゆきお氏(ブログから引用)
布目ブログは、市政に寄り添いつつも批判すべきはするという、議員としてのチェック機能に重点を置く姿勢が見られ、読んで勉強になる。


市川ブログは、議員ブログとしての更新頻度は県下随一だろう。また、最近はやや大人しくなってしまったが、著作権法をものともしない原著作権表示なしで、範囲を自制しない無制限的な引用等は、おそらく海賊党の流れを汲む政治思想だろうか。自説をほとんど述べることなくネット上の情報の切り張りで構成するという政治家のブログとしては異質な手法で、読者の批判する力を引き出そうとする。細々と法を守りつつ自説を展開する小泉の「全部言います!」と比べれば、雲泥の差がある。


小泉への評価

その二人は、それぞれ小泉についての評価を述べるときがあった。奇遇なことに、ほぼ同時期に、同じ案件についてだ。



 小泉議員の調査による指摘に正直「感服」です。
 小泉議員の議案質疑がなければ、粛々と即決で採択されていたでしょうから…。


説明が有った直後、小泉一真議員から突如の質疑発言。
(中略)
私自身、昨年の富士通に関する報道は知ってはいたが、7月21日の公取委の話、それにも関わらず市がその後富士通と推移契約した後に指名停止した事は知らなかった。

私だけでなく、議会全員が知らなかった。


何れも2016年、富士通の指名停止処分直前の駆込み随意契約に係る市長専決による予算補正についての言及。






「双璧」からのお言葉、実に恐縮。

公費飲食に勇気ある発言、市川議員

さて、その「双璧」の一翼である市川和彦氏の「長野市政への想い」だが。小泉が議会の信頼回復を目下の政治課題とする本市議会議員等による公費飲食事件について、大胆とも言える識見を示されている。以下引用する。




そこに出席する職員も負担していると考えられるが、この様な事が問題化されることに『慣例』と言う言葉は無く成ってくるだろうし、懇親会自体が行われなくなるだろう。
(正規な会費による出席希望者だけとなる)
(中略)
今回の歓送迎会の出席費負担金について当事者の組合が『返還』と判断すれば、返還???。もありかも?
いやいや、考え方によっては
会費を遡って再請求していただき
政務活動として支出する事も考えられる?
(原文のまま)



市川ブログは引用文の直前に、小泉の著作物から、出典を明示せずに引用するという著作権法無視の所業を働いている。だが、それは氏の確固たる政治信条であるらしいことは前術のとおり。政治家として、ときには現行法規にさえ反抗する勇気が必要と、身を以て示す市川議員。
だが引用で示すように、市川氏はそれをも軽々と超越してみせる。会費が(公費支出なしの)正規会費のみでは懇親会という慣例が持続しないとの一部の本市議会議員の本音を、自らに仮託して、批判を覚悟しつつ市民に伝える筆力は鋭い。公費飲食事件により損害を被った組合が「
『返還』と判断すれば、返還???。もありかも?いやいや、考え方によっては
会費を遡って再請求していただき
政務活動として支出する事も考えられる?」との一節も同様。事態収拾に主体性を欠き、政務活動費を自己都合で使いまわそうとする一部の本市議会議員の本音を、敢えて自分の責任として述べることで、彼らの性状を露わにしている。
さらに市川ブログは
翌日、続けて言う。



 そもそも「歓送迎会」の公費支出はしてはならないものテセあり、実施する場合は適正な額を支払うべきものが前提だと考えます。
また、「変換」と言う表現でなく、率直に5年間を溯って再請求していただき支払うべきだと考えています。
 なお、歓送迎会では無く、議会~協議会の審議を終えた後での通常の政務活動費として認められる意見交換会等の会費と成れば、支出しても良いと考えます。
(原文のまま)




「変換」(返還請求のことだろう)では議員に都合が悪いから、ただの「請求」としてくれ、しかも歓送迎会ではなく「意見交換会」としてくれ、そうすれば政務活動費で支出できるから。組合に損害を与えながら、一部議員の身勝手な言いぐさを、市川氏は彼らに代わって述べる。しかも表現は、より強まっている。前日は「かも?」、「考えられる?」であったのが、この日は「べき」、「して良い」になっている。事件関係議員が、ますます無反省で増長しつつあることをほのめかしている、のかも? いやいや、とも考えられる?
なぜ市川氏は、このような難解な手法を用いるのだろう。公費飲食した議員らの本音は、実はこうなのだと示す方が、簡単ではないか。しかしそれでは、批判の矛先は事件に関係した議員に向けられてしまう。それが恐らく、彼の本意ではないのだろう。だから、事件に無関係な彼自身が、敢えて批判の矢面に立つような表現としているのではないか。
「人を悪しざまに謗ってはいけない」と、既に他界した小泉の母は遺訓を遺した。だから小泉は、市川氏の表現方法を理解する。

市川ブログへの解釈が好意的過ぎないかと、怪訝に思われた読者が、もしかするといるかも知れない。しかしそれもまた、小泉が亡き母の遺訓を守るためのものだと理解していただきたい。

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2018/01/15

市議会ぐるみの倫理条例違反!! 公費飲食して自浄能力は無し!?

自ら正す姿勢なし

やはり長野市議会に多くを期待できないと、小泉は知った。千曲衛生施設組合ぐるみで公費を乱用し、酒宴を慣例的に重ねてきた問題について、早くに信頼回復に向けた取り組みがなされることを、小泉は期待してきた。組合にも長野市議会にもその期待が薄いとみて、まず住民監査請求をしたことは、昨日のブログで皆様にご報告のとおり。 本日、本市議会議会運営委員会(以下「議運」)は、公費飲食事件について議論した。

僭越な事務局


議運では、千曲衛生施設組合(又は組合議会)が公費飲食事件への対処方針を決定したら、長野市議会もそれに従えば良いという態度が大勢。その筆頭が、何と議会事務局なのだから恐れ入る。
議運における議会事務局の発言は、議会に対し絶大な影響力がある。
しかしながら事務局が議員の畏敬の対象となるのは、条文解釈や前例の把握に知悉しているからだと、まず自覚していただきたい。議会不祥事に取組む手順や手法といった、マニュアルにない政治的な判断にまで容喙することは、事務レベルの補佐役である事務局の則を越えるものであり、極めて遺憾である。ただでさえ市民の信頼回復に早期に取り組むことに消極的な本市議会の大勢は、事務局によってさらに増長したと批判を浴びても仕方がないだろう。

主体なき長野市議会

ところで、組合議会の問題なのだから、その方針決定の後に動けばよいとの本市議会の方針は、妥当なものだろうか。組合議会が「シロ」と判断したら、本市議会議員も公金による内輪の宴席への参加をよしとすべきなのだろうか。また、組合議会の方針決定が遅れても、方針が決定できなくても、それを受け容れなければならないのだろうか。議運委員の中には、組合議会の「指示」に基づいて公金の返還等をすればよいと暴論を吐いた者までいた。およそ本市議会の主体性を考えた発言とは言い難い。確かに、公費による飲食の予算の出所は組合だ。が、飲食した組合議員を選出したのは長野市議会であり、その選出は各会派ごとに人数を割り振って行っている(無所属の小泉を除く)。公費で飲食するような議員を組合に差し向けた責任は本市議会にあり、また各会派にあるのだ。

「カネを返せば済む」との態度

ほとんどの議運委員の発言は、せいぜい飲み代を返還すればよいという程度のもの。小泉は住民監査請求で返還を求めているのだから、その結果を待つべきではとの発言も飛び出した。冗談ではない。本市議会議員多数が長年に渡って公費で飲食してきたのは事実であり、まずその非を認める発言を議長がなすべきだ(その後、事案の詳細把握と収拾策の議会内合意について、ある程度の時間がかかることには、住民も理解してくださるだろう)
だが10人の議運委員のうち、同様な意見を述べたのは、布目ゆきお委員だけ。
布目委員は、本市議長は組合議長とこの問題について協議しているのかと質し、していないとの答弁も引き出している。両議長の問題解決に向けた取り組みは、何らなされていないということだ。
「各会派は自派所属議員のうち誰がいつ公費で飲んだのか把握しているか」と小泉から質したところ、新友会(自民党系)からは「把握している」旨の答弁がなかった。市民感情を恐れぬ、驚くべき神経だ。

政治倫理の問題としない、させない!?


小泉は昨年12月定例会一般質問で、次の様に議会に呼びかけた。


本市議会議員の政治倫理に関する条例は、議員の行為規範として第3条に、議員の品位及び名誉を傷つけ、市民の信頼を損なう行為をしたこと等を掲げており、当該議会費による飲食がこれらに抵触するのは明らか。関与した議員が多数であり、長期に及ぶと予想されることから、本件に係る説明責任を市民に尽くすためには、同条例に基づく議員政治倫理審査会又はそれに準じた体制による調査と報告が適切かつ必要な場面であると思料いたします。我々議員は、そのために行動するべき状況にあると皆様に強く訴えさせていただき...




本市議会には、何としても
自浄能力を発揮してもらわねばならぬ。政治倫理審査会は、2以上の会派で且つ4名以上の議員の要求で設置できる。審査会設置を特定の会派・議員にではなく、本会議で全議員に呼びかけた意味を考えられない程度の議運なのだろうか。勿論、小泉の狙いは、全会派・議員の合意による審査会設置であり、それができれば議会の自浄能力は最大限に発揮されたと、誰もが認めるだろう。決して非現実的な話ではない。実際、昨年3月、本市議会議員が飲酒運転により検挙されたときには、全会一致で素早く飲酒運転撲滅を決議している。
だが本会議での小泉の必死の呼びかけは、会派に所属しない者の苦し紛れのスタンドプレーとしか、市議の多くは理解できていないようだ。無所属のはみ出し者が、政治倫理を云々するとは片腹イタイ。政治倫理条例の運用は、スタンドプレーヤーの好きにはさせない。公費飲食は政治倫理の問題とはしないし、させない。それが議会多数派の思惑のように見える。政治倫理審査会設置(又はそれに準じた措置)に向けた議会の取り組みは不必要との論調で、議運の議論は終始しした。

市議会ぐるみの倫理条例違反


議員は、政治倫理に反する事実があるとの疑惑を持たれたときは、自ら真摯かつ誠実に事実を明らかにし、その責任を明確にしなければならない。

信毎・朝日・中日等各紙は政治倫理上の問題としてのスタンスから本件を報道している。その現実に対し、本市議会は「自ら真摯しかつ誠実に事実を明らかにし、その責任を明確にしなければならない」責務を負っているのにも関わらず、それは組合に任せておけばよいと言う。
組合ぐるみの不正な公費飲食の次は、市議会ぐるみの政治倫理条例違反。そのような議会の中にあって正気を保つことがいかに難しいか。小泉は今それを学んでいる。

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