『全部言います!』小泉一真の市議会トーク: オリンピック・ムーブメント

プロフィール


小泉一真ポートレート 長野市議会議員: 小泉一真(こいずみかずま)
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◆こどもをしっかり育て、人口減少を乗り切ろう!
◆長野市の孤立可能性集落275は全国最多級。災害に強いまちに!
◆長野市をカッコよく! シチズン・ファースト!!(都知事や大統領より先に言ってます)
◆長野市一、税金の使い方にうるさい議員
◆長野県一、街頭演説する議員
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2021/10/22

【トップセールスで何でも解決!? おぎわら健司さん】市長選討論会を読み解く

青年会議所が開催した、長野市長選挙立候補予定者討論会。登壇した荻原健司さんと土屋龍一郎さんのそれぞれの主張を、読み解きます。
    主催者に敬意
    荻原節は「夢」にあり
    私にしかできない?
    「すべて自分が」の危うさ
    「加藤市政継承」だけなの?
    SAPPORO 2030を分捕れ?
※後編
【泥をかぶる決意を示した!? つちや龍一郎さん】市長選討論会を読み解く


主催者に敬意

討論会主催者に敬意を示し、クレジット。
令和3年長野市市長選挙立候補予定者公開討論会
【日時】令和3年10月18日
【コーディネーター】小宮山 知紗
【主催】長野青年会議所・南長野青年会議所
【主催者提供公式映像】

   



荻原節は「夢」にあり

まず、全体の印象と総論を。
荻原氏はアスリートらしい体形で、スーツも似合う。声は若々しく、自信を感じさせる。自信の源泉は、知名度だろう。
自分のカッコよさをよく自覚していらっしゃる風で、さすがにグラビアの仕事をするだけのことはある。土屋龍一郎氏の、ちょっと控えめだが丁寧な物腰とは、対照的だ。

(荻原氏のインスタグラムから引用)

惜しいのは、聴衆に語るときに視線を向ける先。手元のノートパソコンに落とすか、なぜか正面ではなく、左の方に視線を送っている。視線を合わせてこない人物に対して、人は無意識に、信用度を一段階落としてしまうものだ。
荻原氏の演説で印象的だったのは、「夢」という言葉。9回も使っていて、「夢」というポジティブ・ワードで、台風災害と新型コロナに苦しむ市民に希望を与えて勝利する戦略なのだろうか。

アスリート → エネルギッシュ・豊富な行動力 → 危機に際しての突破力 

荻原氏は突破力を印象付けたい?

という、政策よりも「夢」などによるイメージ戦略に傾注している(ように見える)。

「金メダル取った人が、そこまで自信ありげに言うんだから、何かやってくれるんじゃない?」

 有権者にそう信じてもらうのが、彼の「夢」なのかもしれない。
だが、自信あふれる態度には危うさも感じる。




私にしかできない?

「スポーツを通じた元気で明るいまち作り。
これは本当に私にしかできない分野だと確信してます」

荻原氏の自信あふれる言葉に、小泉はずっこけた。ちょっと待ってくださいよ。言っていることとやっていることが、違いませんか?

今年7月、長野市はオリンピックを盛り上げるため、イベント「東京2020大会コミュニティライブサイトin NAGANO」を開催。荻原健司氏はゲストとして招かれていたが、直前になってキャンセル。会見した加藤市長は、その理由を説明できなかった(令和3年7月20日長野市長定例記者会見)。正当な理由があるならしかたがないが、この荻原氏の行動は如何なものか。スポーツを通じて市民を落胆させないよう、気を付けていただきたい。
大体、スポーツで元気にするというのは、長野市総合計画やスポーツ推進計画が掲げる「スポーツを軸としたまちづくり」の焼き直しではないか。それが悪いとは言わないが、長野市は五輪開催以来、五輪施設を活用した競技大会誘致-スポーツコンベンションを成功させる一方、パルセイロ、グランセローズ、ブレイブウォリアーズ、ボアルースといった地域密着型スポーツと連携してきた。それなのに「私しかできない」とは尊大でないか。あなたがいなくても、ドタキャンされても、長野市はやってきたのだ。

「すべて自分が」の危うさ

荻原氏の自信はこれに留まらない。

「私自身が営業マンとなって、IT関連企業の誘致促進を図っていきたい。(中略)トップセールスというのは私の得意分野」

「長野市の農業発展のために、トップセールス」

「スポーツコンベンション、または大規模コンサートなどを誘致することを積極的に進めることが求められており、まさに私の出番」

スポーツを通じたまちづくりばかりか、企業誘致、農産物のセールス、各種イベント誘致まで、荻原氏は得意で、独力で解決できると言う。荻原健司氏がスキージャンプとクロスカントリーを得意としていたことまでは知っているが、そんなに幾つも大得意があるものなのだろうか。金メダルのような実績があれば信じることかできるのだが。
かつて長野県には、全国的な知名度を背景に当選し、何でも自分でやりたがる首長がいた。トップセールスも得意だと自賛していた。県民は熱狂し、90%以上の支持率で彼を迎え入れたが、彼が退場するときには精緻な行政機関が、組織の体をなさなくなっていた。トップが、自分が独りで動きやすいように組織の規律を溶かしてしまったからだ。その姿は、一部から「独裁」と評されたこともある。それを内部で身近に目撃していた小泉としては、心配だ。首長には組織をマネジメントする力こそが求められるのだ。
荻原氏は加藤市政の、行政の継続性を重視する立場だ。だが多くの課題をトップセールスで解決すると言う姿勢は、行政機関の組織的対応で解決するオーソドックスな行政手法と相いれるものなのだろうか。

何でも売りまっせ

土屋龍一郎氏も、前回2017年の市長選挙ではトップセールスを謳っていた。今回は、荻原氏にそれを譲ったのだろうか。あれもこれもトップセールスで解決すると張り合う不毛に巻き込まれるのを避けたのだとすれば、正しい選択だ。

「加藤市政継承」だけなの?

荻原氏は行政の継続性を重視しているから、新しいものを求めるのは酷なのだろうか。しかし、彼も討論会で「時代の転換期を迎えている」、「変化をしっかりと捉えて、的確に対応していく」と言っている。
そう思って討論会の発言を追ってみたが、見事に新しいものは見当たらない。
たとえば「健幸増進都市」は「長野市健康増進・食育推進計画」のアレンジだろう。「ワクチン接種をやりぬく」といっても、すでに国・県・市の各層が取り組んでいることで、誰が市長になってもやらねばならないことだ。「感染症対策チーム」とは、今の保健所のチームとしての取り組みと何か違いがあるのだろうか。
その中で目を引くのは、強いて言えば「子育て総合支援センター」かもしれないが、これはどのようなものなのだろうか。既に長野市にはこども未来部があり、世界初の「長野モデル」で産後のお母さんを支える等、母子保健に積極的な保健所がある。これらとの違いが分からない。
加藤氏継承と言っても、新しい政策が皆無では寂しい。全て加藤氏の前例踏襲なら、誰が市長でもよいではないか。

SAPPORO 2030を分捕れ?

小泉は、2016年、世界で初めて(多分)、2026年札幌オリンピック招致が成功した際は、ソリ系競技を長野市スパイラルで行うアイディアを長野市議会で提案。札幌と研究するよう求めた。その後、IOC(国際オリンピック委員会)が札幌市にソリ系競技の長野開催を求め、長野市・札幌市で覚書が結ばれている(札幌市の2030年冬季オリンピック・パラリンピック大会招致に向けたスパイラル使用のための覚書締結について)。そういう経過があったので、正直、荻原氏がこの件に触れてくれたときは嬉しかった。だが、続く言葉を聞いて絶句した。

スパイラルー長野市ボブスレーリュージュパーク

「スパイラルを使うだけではなくてやはり他の種目についても、同時に長野市に招致することによって、2030年札幌の冬季オリンピックが招致された際には複数の種目がこの長野市で行われる。(中略)そんな取り組みを進めていきたい」

ちょっと文章が整っていないが、つまり、ソリ系競技(ボブスレー、リュージュ、スケルトン)以外の競技も、札幌オリンピックから分捕って長野に持ってくると言いたいらしい。
IOCが「ソリ系は長野で」と指導したからそうなったが、札幌は他の競技は全て道内で開催するつもりだ。IOCは今年または来年にも2030年の開催都市を決めたがっており、このタイミングで競技会場の配置を円満に変えることができるのだろうか。それは大きな混乱を招き、長野市と札幌市の信頼関係にも影響を与えかねない。それとも、荻原健司氏は、IOC選手委員選挙に2度続けて落選しているが、案外、IOC中枢に何か特別な繋がりがあるのだろうか?
もちろん、キング・オブ・スキーと称された荻原氏はスポーツマンシップに長けた人物であり、長野市民を欺瞞するために実現不可能なホラを吹いているなどということは決してないだろうと信じたいのだが...
ちなみに上掲の荻原氏発言中、「種目」という言葉は「競技」に置き換えるのが正しい。例えば「リュージュ」競技の中に、「一人乗り」、「二人乗り」等の種目がある。IOCや札幌招致委員会と渡り合うのに、スポーツ用語のイロハが分かっていなくて大丈夫なのだろうか。

ポスト新型コロナの長野市の浮沈を決める市長選挙は、今月31日投票日です。




2019/07/30

小泉の構想実現にまた一歩! SAPPORO 2030 との連携で、市五輪施設復活だ!! 休止に追い込んだ某市議も、手柄にしようと「変ー心っ」!?



長野市議・小泉一真の提言した構想が、現実味を帯びてきました。2030年冬季オリンピックを招致する札幌市が、製氷休止中の長野市ボブスレーリュージュパーク「スパイラル」活用について、長野市長に打診するとのことです。小泉は2017年3月、札幌市もIOC(国際オリンピック委員会)もこの構想に言及していない時点で、スパイラルを利用した札幌五輪分散開催構想を、議会で提案。以後、ブレずに毎年提言してきました。

札幌市の決断に敬意

本日、信濃毎日新聞が「30年五輪招致目指す札幌市 スパイラル活用打診へ」との見出しで報道しました。以下、引用します。


 2030年冬季五輪の招致を目指す札幌市は29日、そり競技会場の候補としている長野市のボブスレー・リュージュ施設「スパイラル」の活用に向けた正式な協議を、31日に同市側と始めると明らかにした。スパイラルは所有、運営する同市が昨年度から製氷を休止しているが、招致が実現し、同施設が活用されることになれば、県内では1998年長野大会以来の五輪競技開催となる。
(中略) 31日は札幌市の石川敏也副市長らが長野市役所を訪れ、加藤久雄市長にスパイラルの活用を打診する。
(中略)

 札幌市は30年大会でスパイラルを使用する場合、「選手強化のためにも大会の3、4年前から製氷を再開したい」とする。老朽化したスパイラルの改修や製氷の費用は大会開催経費に含めるとともに、「国の支援も求め、長野市の財政負担はないようにしたい」としている。
 98年長野冬季五輪のボブスレー・リュージュ会場だったスパイラルは維持管理費に年約2億2千万円かかり、約1億2千万円は市が負担。財政負担を理由に市は17年度を最後に製氷を休止した。
(中略)
札幌市では、市民に財政負担の削減を求める声があるほか、国際オリンピック委員会(IOC)も既存施設活用を要求していることから、秋元克広市長がスパイラルの活用を検討。当初は26年大会の招致を目指したが、昨年9月の北海道地震を受け30年大会に目標を変更していた。 


アジェンダ2020の策定で、IOC(国際オリンピック委員会)はオリンピックムーブメントの持続可能性を高めるために、それまで認めてこなかったオリンピック大会の分散開催を認めるようになりました。札幌市はIOCからレガシー(つまり既存施設)の利用を強く示唆されており、今回のスパイラル利用打診の背景には、それに従った内情があると推察されます。しかし、ソリ系競技は国内で下火になっているとはいえ、札幌にも選手・競技団体を抱える事情がある中で、新しいオリンピックの在り方に道を開く分散開催に踏み切るのは、立派な決断です。長野市も五輪開催都市として、全力でこれに応えるべきです。

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小泉構想通りの展開に

小泉は、平成28年3月議会で、スパイラルを利用することで可能となる、オリンピック分散開催を札幌と共同研究するべきだと提案。以後、毎年議会で同様の提案を繰り返してきました。市の経済的負担の軽減のため、北海道・札幌市と長野県・長野市が、共同して国営化を国に働きかけるべきであるとも指摘しています。長野市において、札幌オリンピックの分散開催が実現すれば、経済効果が期待されます。一方で、スパイラルの製氷再開により生じる年間維持費1億2千万円や、利用再開に当たって必要となる修繕費を、長野市が背負いこむことは極力避けるべきです。
これに関し、長野市議会議員に対しては、次のような文書が送達せられています。

予定される協議内容に「そり競技施設に関する在り方等に係る国等との協議について協力依頼」が入っており、札幌市も小泉の構想と同様に、北海道・信州連合による国への働きかけの必要性を感じていることが分かります。

ボブスレーリュージュパーク「スパイラル」

もう一つの復興オリンピックに協力しよう
東京2020オリンピック大会は、復興オリンピックであるとの触れ込みがあります。確かに2011年の東日本大震災では、東京にも被害が発生しました。被災した東北地域における一部競技の開催等が行われるのも事実です。
しかし、
「『復興五輪』どころか、オリンピックは復興を妨げる原因ともなっている。五輪関連の建設ラッシュなどのせいで労務単価が上がり、東京の工事費は高騰しているからだ」、「復興工事が集中している被被災地では人手不足に加え、建築資材費の高止まりにより採算が合わず、公共工事の入札不調」が相次いでいるとの論調も見かけます。
北海道は昨年9月に、マグニチュード6.7の地震に襲われ、札幌でも震度6弱を記録。死者42人、負傷者762人、住家の全壊462棟という大変な被害をもたらしました(北海道胆振東部地震)。オリンピック招致運動も、一時は停滞を余儀なくされた経緯があります。SAPPORO2030こそは、地震被害を受けた主要な被災自治体が自ら開催しようとするオリンピックであり、必ず成功させなければなりません。長野市は、財政負担の問題がクリアできるなら、スパイラルの活用により、支援するべきです。

豹変する市議

機を見るに敏な人もいます。議会でスパイラルの運営について「再び必要性が生じるときまで一時的に休止することを提案」して引導を渡し、札幌の分散開催を契機とする利用についても「再び長野市民にとって負の遺産とならないよう、前のめりにならず粛々と情勢判断をし、対応することを強く望」む発言を行いながら、今回の札幌市の動向を見るや「Spiralの再開に関しては、塚田佐元市長や長野五輪関係OBの皆様と共に、更には議会において多々、再開を検討・提言して来ました」と、事実なのかと首をかしげたくなる主張を始めた方がいます。選手自らが製氷や雪かきしてコースを整備」等と、オリンピックのような最高レベルの大会と草大会を混同するような発言も見られ、選手に迷惑が及ばない様な発言を心がけていただきたいものです。

関連ブログ
http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-1529.html
http://koizumikazuma.blog.fc2.com/blog-entry-1565.html
https://www.koizumikazuma.jp/2017/12/blog-post.html
https://www.koizumikazuma.jp/2017/12/21.html

https://www.koizumikazuma.jp/2018/06/6.html

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2019/04/03

3度目の正直で、「条例化を検討」と商工観光部長が答弁♪




長野市役所城山分室に死蔵される五輪招致運動ポスター
貴重な資料の散逸が懸念される


オリンピック・ミュージアムの条例化を検討

オリンピックのホストシティというユニークな特質を、発展に結びつける戦略が長野市には必要。TOKYO 2020のインバウンドを取り込むためにも、五輪資料の散逸を防ぐためにも、市のオリンピックムーブメント推進の要であるオリンピックミュージアムは充実させるべき。
IOC(国際オリンピック委員会)公認施設となったことも踏まえ、「条例に位置づけるべきでは」と小泉は先月の3月定例会で一般質問した。
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三度目の正直

エムウェーブ内にあるオリンピック展示施設は、かつてIOCから「オリンピック記念館」(Nagano Olympic Memorial Hall)の名をいただいたのだが、いつの間にやら「オリンピック記念展示コーナー」に後退。
2015年にIOCと協定を結び、OMN(Olympic Museum Network)に日本で最初に参加して「長野オリンピックミュージアム」を名乗るようになった。



小泉が議員職について以降、エムウェーブ内に次世代エネルギーパークを設置する構想が浮上した際には、展示が縮小される危機があったが、OMNの前後から面積的には拡張されている。
とはいうものの、長野オリンピック関連の展示品が拡充されているとは言い難い。むしろ、当時の塚田佐市長が受けたオリンピックオーダー章など、かつて展示されていた品には、今では見られなくなってしまったものがあり、このことは一般質問で指摘しておいた。施設の性格としても、エムウェーブの一角を占めているというだけのもので、運用・管理のポリシーが明確ではない。
オリンピック・ムーブメントを推進していく施設として運用を疎かにするべきではなく、小泉は過去の質問でも2度、市の博物館条例に位置づけるべきだと主張している。今回、設置条例も含めて、在り方を検討していくとの趣旨で、商工観光部長答弁を得た。
大勢の市民がボランティアで支えた長野オリンピック。大阪、名古屋、横浜、福岡等の名だたる大都市が試みて果たせなかった夢を、我々の長野市は実現した。このソフトパワーを、市の発展に最大限に生かさなければ、いったい何のためのオリンピック開催であったのか。オリンピックのレガシーを風化させず、次代に継承していくことは、我々の責務だ。
今後も議論の行く末をしっかり見守りたい。

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2018/06/21

札幌オリンピック招致と連携せよ―6月定例会一般質問


スパイラル復活の兆し

6月13日、一般質問させていただいた。公益のため、信じるところを述べるという政治家としての活動ができるのは、皆様のご支援のおかげと、まず感謝。
ボブスレー・リュージュパーク「スパイラル」については、2017-18シーズンを最後に、結氷させないとの方針を長野市は決めている。だが、復活の可能性が出てきた。


そり競技の長野開催検討へ 26年冬季五輪目指す札幌市


 【バンコク共同】2026年冬季五輪の開催を目指している札幌市の石川敏也スポーツ局長が19日、国際会議出席のため訪問中のバンコクで取材に応じ、整備費や維持管理費が高いボブスレーやスケルトンなどのそり競技会場は1998年長野五輪で使った「スパイラル」の活用を視野に「(長野市などと)話をしていかなければならない」と述べた。具体的な協議日程は未定という。
 国際オリンピック委員会(IOC)は既存施設の活用を推奨し「長野や平昌(韓国)を使えばいい」と柔軟な姿勢を示している。
2018/4/19 21:55
©一般社団法人共同通信社


スパイラル活用について、「(長野市などと)話をしていかなければならない」と言う札幌市。スポーツ局長以下の職員と小泉は話をしてみた。
現在の札幌市は、正式なオリンピック招致手続きの第1段階として、IOCとの「対話ステージ」にある。その対話の中で、国内外の既存施設の積極的な活用を求められているとのこと。
かつて1972年札幌オリンピックのときに用いられた手稲の仮設コースは、現在半壊していて、使用に耐えない。

ボブスレー・リュージュ・スケルトンのソリ競技施設を持たない札幌市は、長野市のスパイラル利用を実現することが、招致活動を成功させる一要素となっているものと、小泉は理解している。
つまり、札幌オリンピックが招致に成功したときに期待できる訪日観光客の増加、経済波及効果及び日本のパブリシティ等は、スパイラルの活用抜きでは成立しないのだ。長野市と札幌市が共同して、スパイラル国営化による
これらの国益の実現を、国にアピールするべきではないか。そのような提案をさせていただいた。
長野市は札幌市の出方待ちとの趣旨の答弁で、これは昨年12月議会のときと代り映えがない。しかし、昨年12月議会では札幌の情勢の情報収集するしないとの答弁であったのが、今回は情報収集はしているし、していくとの答弁になった。一歩前進だ。

関連記事

【スパイラル休止に考える小泉】―長野市はこれでいいのか? 04/11 (Tue)


2017/12/07

【速報】やったぜ勝ち越し!! 2勝1敗の議会一般質問

一般質問終わり!!

やー、今日の一般質問は山が多くて緊張しまくりだった。
三つ質問して、星は二勝一敗の勝ち越し。

スパイラル活用してSAPPORO-NAGANO2026に向けた共同研究提案



「オリンピックの遺産・レガシーの活用で環境負荷と経済負担を極小化し、持続可能な世界初の『分散開催』オリンピックを生み出すことに、長野市が役割を果たし世界に貢献する好機と考える!」
と熱弁振るう小泉。
しかし答弁趣旨は、札幌が言ってきたなら長野もお相手いたします、程度のもの。
情報収集ぐらいはするんですよね? と食い下がってみたが、「する」という答弁は返ってこなかった。全くやる気なし。
「そのような受け身の姿勢、待ちの姿勢が、現在のスパイラルの窮状を呼んだと指摘しておく」
と皮肉を言うのが精いっぱい。完敗、残念。



議会にも知らせない施設廃止リスト


議会にはこういう資料を提供するという程度のハナシだけで、具体的なリストの提供はしてこなかったと認めた総務部長。他の議員もこのリストの存在を知らなかった模様。小泉が議会に資料を提供せよと迫るのに、よほど触れてほしくないツボだったのか、ノラクラ答弁で逃げ回る総務部長。
頭に来て「議事進行に意見」(現職議員でいちばんよくこれを使うのが小泉♪)と、質問の残り時間を示す時計を止める。
「小泉が意味するところは明白で、当該資料を議会に提供し説明せよと求めている。議長は答弁するように指導してください」
ダメ元で議長に要請。ところがこれが効いた。地元の施設が「用途廃止」なんて資料を議員が知らないなんて、どの会派の議員でも許し難いことなのだ。議長が議会への説明について答弁するように総務部長に求め、機会があれば説明するとの答弁を引き出した小泉。
本会議終了後、廊下で他の議員と雑談。やはり、ワークショップの場では、議論を市行政が誘導しているのだとか。その最初の小道具がこのリストなら、ちょっとひどい。議会を敵に回すと怖いと、市役所には分かっていただかないとね♪

公費で議員が飲み食い


議長が廊下で、議会運営委員会にかけると教えてくれた。よし、これで不明朗な支出に、議会が説明責任を果たせる。
正直に言って、世話になった議員も、宴席に加わったメンバーの中にいる。これを議会の場で公にするかどうかは、だから随分と小泉は迷った。だけど、市民目線から見たら、埋もれさせてはいけないハナシ。議会と市民と天秤にかければ、答えはおのずと明らか。
まあこれで小泉はまた議会から嫌われるんだろうな。


というわけで、実りある議会一般質問でありました。
今議会から、新人議員が2人出席している。小泉の仕事ぶりに、たぶん驚いただろうと思う。資料配布も議事進行意見もしつこい再質問も、真似してほしいなあ。本気のガチンコ議論が、議会活性化に結び付くのだ。


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2017/12/03

質問予告:小泉提案をIOCがフォロー!? SAPPORO-NAGANO2026を真剣に考えよう



 長野市議会12月定例会、始動!!

先月末から、12月場所が始まった。小泉の質問時間は7分間。7分で成果を出さなければならない厳しい仕事か、それとも4半期に7分だけの簡単なお仕事か。市民の評価に耐える仕事を、今回も小泉はする所存。12月7日15時30分あたりからが小泉の出番となる模様。議会傍聴、ケーブルテレビ、ネット中継(または録画配信)で、議会をチェックしていただきたい。
以下、小泉の質問内容について予報!!


2026札幌オリンピック分散開催

何と、小泉の過去の議会発言と酷似することを、IOC(国際オリンピック委員会)が言い始めた。

札幌五輪招致で分散開催案を容認 IOC、そり競技の長野変更

【グラスゴー(英国)共同】国際オリンピック委員会(IOC)のデュビ五輪統括部長は28日、英国のグラスゴーで取材に応じ、2026年冬季五輪の招致プロセスに正式に参加表明した札幌市の開催計画で、ボブスレーやスケルトンなどのそり競技を長野県や平昌(韓国)に変更して分散開催する代替案が示された場合に容認する考えを明らかにした。
 札幌市が日本オリンピック委員会(JOC)に提出した開催提案書では札幌市サッポロテイネのコースを改修する計画だが、同五輪統括部長は「既存施設の活用でコストを削減できるならIOCは長野や平昌を受け入れる」と述べた。
(信毎web 2017.11.29)


長野市ボブスレー・リュージュパーク「スパイラル」全景

小泉は平成28年度議会で、長野市のボブスレー・リュージュパーク「スパイラル」を活用し、札幌市とオリンピックの分散開催について研究する趣旨を提案する質問をしている。


平成28年3月定例会-3月4日一般質問

長野市のボブスレー・リュージュパーク--スパイラルを競技場に組み入れることは、オリンピック・アジェンダ2020の理念にかなうものであり、札幌のオリンピック招致をサポートするとともに、長野市のオリンピック資産を活用する道になると思いますが、検討されてはいかがでしょうか。札幌との共同研究、提案します。

(関連記事 SAPPORO-NAGANO2026で再び冬季五輪を!!)


...というわけで、今回のIOC発言は小泉にとっては意外でも降って湧いた話でもなく、やはりそう来たか、との受け止め。札幌市長もIOC発言を否定はしていない。

2026年冬季五輪招致を表明している札幌市の秋元克広市長は30日の記者会見で、「必ずしも札幌での競技開催にこだわるつもりはない」と述べ、ボブスレーやスケルトンなどのそり競技について長野市など北海道外での分散開催を検討することを明らかにした。
札幌市は、そり競技会場として市内にある1972年大会のコース跡地を再整備する計画を示していた。秋元市長は「非常に競技人口が少ない場合、長野もそうだが、一つの自治体で専用施設を維持するのは難しい」と説明。国内に複数の競技施設が必要かどうか、国や関係機関と協議する考えを示した。
    (信毎web 2017.11.30)


当ブログ読者の皆様ならご承知のとおり、スパイラルは製氷を休止し、冬季の滑走には使わないこととするのが長野市の方針。
しかしながら、遊休資産の活用、本市のスポーツを中心とした街づくり、スポーツコンベンションによる本市の発展といった観点から、札幌オリンピックの本市における分散開催は検討する価値がある。のみならず、本市のオリンピック・レガシーを活用することで環境負荷と経済負担を極小化し持続可能な「分散開催」という新たなオリンピックムーブメントを形とすることに、長野市はオリンピック開催都市として積極的な役割を果たし世界的な貢献をなすべきでないか。平成28年とは事情も変わった。
改めて、この件についてコストの試算や分担等に係る札幌市との共同研究を再提案する一般質問としたい。

なお、IOCは札幌のソリ系協議の分散開催先候補として長野のほかに平昌も挙げているが、これは長野ほど現実的な選択肢とはなりえないものと考える。

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2017/10/28

つちや龍一郎候補、追い上げ急!!-長野市長選挙

有権者の声を聴くつちや龍一郎候補(つちや龍一郎ツイッターから引用して抜粋)

土屋龍一郎候補が急伸

正直に言う。小泉はつちや龍一郎候補を応援しているが、想定以上の戦いぶりを示している。10月26日の拡大個人演説会は、会場である婦人会館が駐車場を欠くという条件にも関わらず、会場定員300人を遥かに上回る動員に成功。会場につちや候補が登場すると、有権者は熱狂し、つちやコールに沸きかえった。



これには小泉もビックリ。現職候補の集会も相当の人を集めたと聴いたが、アチラは組織選挙。組織・企業の割り当て動員をアテにできる。それに対し、つちや陣営は「超草の根」を標榜している。ガチガチの動員をしない、できない選挙体制であるにも関わらず、想定動員数を上回る集会とすることに成功した。長野市で、何かが動き始めている。

個人演説会は廊下で立ち見

10月27日の更北公民館は、つちや候補の政策を聞く聴衆で文字通り溢れかえり、立ち見が出る大盛況。陣営はこの日も見立ての3倍以上の有権者の動員に成功し、嬉しい悲鳴あげることとなった。小泉は、どうしてもつちや候補の応援演説をさせてくれと頼み込んでいたのが、この日実現した。





泣いても笑っても、選挙運動は今日一日で終わる。土曜の最後の追い込みが、どれだけ有権者に浸透するかが、勝負の分かれ目になるのではないか。
有権者のみなさん。明日、投票上に足を運んでいただきたい。そしてどうか「つちや龍一郎」の名前を、記していただきたい。それで後悔することはないと、小泉は固く信じる。


現職候補の人脈に不安

現職の選挙運動について、一言だけ、どうしても触れなければならないことがある。このビデオだ。




このビデオの主張は何か。75歳の現職市長が、顔を白塗りして「どかん」と連呼することで何を有権者に訴えるというのだろう。小泉には、さっぱり分からない。こんなビデオを流しておけば集票が期待できるという発想は、有権者を愚弄するものである。こんなモノをアップしても、プラスよりもマイナスが大きいと、そう諫めることのできる人物が現職候補の陣営にはいないのだろう。現職候補は、自分の人脈を長野市政に生かすとウソブくが、諫言する人物もいないような人脈の程度は、たかが知れているのではないか。

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2017/10/19

つちや龍一郎氏の主張とは

来場者の声を聴く土屋龍一郎氏

会って聴けば良いことをいう人

...という感想を語る人がいた。市長選出馬予定者の土屋龍一郎氏のトークを聞いた後のことである。

今回の長野市長選挙は、直前に衆議院議員選挙の時期が重なったおかげで、公職選挙法上、後援団体の運動が制限されることとなってしまった。そのおかげで、市長選出馬予定者は、現職も新人もその主張を有権者に伝えづらい状況にある。現職はその1期目の任期4年間で、政策や人柄はある程度市民に浸透しているだろうが、新人のつちや氏と直接対話してそれらを評価する機会を市民は殆ど持たないのが現状ではなかろうか。新人の土屋氏を招いて彼の声を聴くトーク集会を、小泉は主催した。10月14日のことである。

土屋氏に対する評価

最近のブログで、土屋氏が次世代エネルギーパーク構想に対して示した見解を小泉は評価しているのは、読者の皆様が既にご存知のとおり。
http://www.koizumikazuma.jp/2017/10/blog-post_13.html


この日は、この話題のほかに、オリンピックミュージアムネットワーク:OMNに、エムウェーブ内のオリンピック記念館が、東京・札幌よりも早く加盟したという土屋氏の功績を、小泉から紹介した。日本最初の、国際オリンピック委員会公認を得たオリンピック資料展示施設は、実は土屋氏の交渉によって実現したのは、昨年のことである。彼は当時、(株)エムウェーブの社長であり、長野市から指定管理を受けてエムウェーブを運営する立場ではあったものの、OMN加盟について長野市が指示があったわけでも、そのための予算の配当があったわけでもない。彼独自の判断でOMN承認を実現したことで、海外のオリンピックムーブメントの愛好家に長野市の展示施設を広く知らしめ、観光施設としての発信力をエムウェーブは高めた。2020年東京オリンピック開催の機会を得て、訪問者による経済効果が期待されるところだ。

情報に飢える市民

会場の西和田公民館は、大入り満員の盛況となった。用意した資料が足りないのではないかと心配になるほどだ。現職に比べて少ない新人についての情報を市民は求めているのではないかと小泉は推測していたが、やはりそうなのだろう。困難があっても、つちや氏は市民に自らの情報を伝える努力を、積極的に配慮する必要があるだろう。
当日の土屋氏のトークを抜粋してYoutubeにアップした。新人・現職の双方の人格・政策を判断する際の参考としていただきたい。衆議院議員選挙の陰に隠れてしまいがちな市長選挙だが、高投票率の下で実施されてほしい。



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