築四年目の市役所新庁舎を、「空間デザイン装飾」という不要不急の工事費5000万円を予算化した長野市に対し、議会は批判的。予算査定の不透明さを小泉は指摘し、信毎・朝日など各紙が報道しています。台風災害のドサクサ紛れに、長野市が発注を進めていたことが、小泉の12月6日一般質問で明らかになりました。 関係記事「ルール破りの裏切り予算! 5千万円で築4年目の庁舎デザインをリフォーム! それって誰トクよ?」 |
信濃毎日新聞が報道
信毎の記事が、よくまとめられているので、引用します。
長野市は6日、本年度予定する市役所第1庁舎・芸術館1階部分の改修について、当初想定した5千万円を下回る3千万円を上限に、公募型プロポーザル(提案)方式で事業者を募集、選定したことを明らかにした。改修するのは案内表示板など。新庁舎などの完成から3年余で多額の費用を投じることに市議から批判が出ていた。
今回の上限額について、市庶務課は「内容を精査して決めた。必要最小限の経費で効果を挙げたい」としている。
市議会12月定例会の一般質問で倉石義人総務部長が、10月18日の公募に市内2社が応じ、11月13日のプレゼンテーションを経て、事業者の候補が「会場設備」(長野市)に決まったと説明した。入札手続き中だとして具体的な落札額は明らかにしなかった。
新庁舎などは、構造や案内標示が分かりにくい-との声が利用者にあり、市は入り口を示す常設看板やトイレの表示板などを増やす考え。
(信濃毎日新聞北信版 2019.12.7)
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第一庁舎1回の中庭 |
災害のドサクサに発注が進む!?
公募広告の10月18日とは、激甚災害指定され、2名が死亡、3800戸余りが浸水・損壊した台風19号災害発災後、わずか6日後。ありとあらゆる行政資源と資産を活用して復旧・復興にあたる多忙の市役所に遠慮し、長野市は今定例会は、質問時間を大幅に短縮しています。そんな中、市民・議会から必要性に懐疑の声が上がるリフォーム工事を、着々と進めるのは、さすがと言うべきか空気を読めないと言うべきか。報道も他の議員も、ノーマークだったのは無理もないことです。被災でお家を直すお金の工面に苦労する市民が多数いる最中、被災もしてない新品の市庁舎を3000万円かけて不要不急のリフォーム工事を行うことに、市民理解は得られるのかと小泉は指摘しました。
一方で、どうしてもこの工事を発注するのであれば、予算5000万円と契約額3000万円程度の差額2000万円については、貴重な一般財源であることから、復興の財源として流用することを要望しました。
避難所メシぬきは改められず
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食事提供をやめることに「ごはんもたべたい」と訴える避難所被災者の声。 北部スポーツレクリェーションパークにて12月2日撮影 |
このことに小泉は質問時間の大半を割いて抵抗。方針の変更を迫りました。詳しくは後程お伝えしますが、僅かな食糧費を削って被災者に惨めな思いをさせる一方、職員が使う庁舎は無理を通してでも大金を投じてデザイン改修することが、今の長野市がするべきことなのでしょうか。
豊野地区のボランティアによる炊き出しに参加して驚きました。まちづくりをしようという様々な団体の人が、炊き出しで250食のおやきや野菜汁を提供してきましたが、いよいよ12日に、まちの縁側ぬくぬく亭 として交流スペースを常設することになりました。当然のこととして私も私のやり方で、参加させていただくことにしました。被災者だけでなく住民、災害ボランティアに向けての活動です。メンバーの中にはリンゴの湯前で物資の供給、支援受け入れをしている方達もいました。医療機関の職員の方は、訪問して消息を確認したりしています。少なくとも半年は続ける覚悟だとメンバーは話し合っていました。砂埃でむせそうな、被災した事務所での打ち合わせをしましたが、12日には特設のプレファブが建つそうです。今までの炊き出しは駐車場に立てたテントでした。
返信削除民間主導でもこのくらいの支援が出来ます。もちろん自治協やボランティアセンターの方も仲間になっています。
キャッチはおよりなして、あったか食堂です。